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生死の決断
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結奈「はぁ~!戻ってきたねぇ~。」
来夢「楽しかったな~。結奈、これからどうするんだ?」
結奈「さっき遊んだし、クエストに行かない?」
来夢「あたしは行ってもいいよ!…てか、今は行きたい気分だよ!」
菜乃葉「いいよ~!私も!」
シエル「わたち…私も良い!あ…!行って、も!いぃよ!」
結奈「ありがと!海斗くんは?」
「ああ、俺もいいぜ。」
結奈「よし!じゃあ、決まりだね!クエストに向かおう!」
------------------------------
結奈「クエストを受けに来ました~。何か今、クエストはありますか?」
こんにちは~。現在ですと、スライム狩りですね~。
結奈「スライムかぁ…。経験値が欲しいんですけど、他にはありませんか?」
あ!スライムと言っても、今回はスライム同士が合成して大きくなったりするメガスライム狩りなので、大きさによって経験値や報酬も異なりますよ!ここだという大きさになったら倒せば良いので、オススメですよ!
結奈「そうなんですね!良さそうだね!みんな、どう?」
シエル「さんせぇー!」
「賛成だ。」
菜乃葉「私も賛成!」
来夢「もちろんだよ!」
結奈「よし!…じゃあ、このクエストお願いします!」
かしこまりました。それでは、先の部屋で武器をお選びの上、クエスト名を打ち込んでお挑みください。クエスト名は、『メガスライム討伐』です。ご健闘をお祈り致します!行ってらっしゃいませ!
結奈「分かりました!それじゃあ、みんな行こー!」
------------------------------
プルンプルンッ
シエル「あ!スライムぅ!いたぁ!」
結奈「合体するまで待ってようか。」
来夢「でかくなるまで待とうよ!」
菜乃葉「ほどほどにね…?」
「あんまりでかいのはよせよ~。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンッ…プルルンッ!
デデーン!
シエル「あああわわ!おっきくなったぁ!」
菜乃葉「…ちょっとかわいいかも…!」
結奈「もう少し大きくなるまで待とう~。」
来夢「こんなのまだ序の口だよな!?」
「もう少しな~。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンップルンッ…プルルルンッ!
デデデーン!
結奈「そろそろ?」
来夢「まだだって!まだまだ序の口だって!」
シエル「あんまりおおきぃのゃだよ!」
菜乃葉「そろそろじゃないかな~。」
「まあ、任せるよ。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンップルンップルンッ…プルルルルンッ!
デデデデーン!
シエル「あわわわわ…。」
菜乃葉「もう良いんじゃない?」
結奈「私ももう良いと思うな~。」
「俺も良いと思うぞ。」
来夢「ま…待てよ!みんな!大きいほど、経験値、報酬がいっぱいになるんだよ!?たかがスライムだし、まだ大きくなるまで待とうよ!」
結奈「もう~。じゃあ、あと少しね。」
------------------------------
ブルンッブルンッブルンッ
来夢「へへん。ここまで来たらそろそろ狩り時だろ。」
結奈「ちょっと来夢、これは大きすぎない?」
シエル「おっきぃ…!」
菜乃葉「ちょっとかわいくないかも…。」
「早く仕留めようぜ~。」
結奈「そうだね!それじゃあ、みんな、いくよ!……シエル!菜乃葉!回り込んで!」
シエル「わかった!」
菜乃葉「うん!」
ブルンッブルンッブルンッ
結奈「シエル、菜乃葉!やっちゃって!」
シエル「うりゃぁぁああい!」
菜乃葉「はあああああぁぁ!」
-ヒュンッ
シエル「ぇ?」
菜乃葉「えっ?」
結奈「シエル!菜乃葉!危ない!上!」
「あ…危ない!」
「シエル!菜乃葉!どけ!」
ドンッ
シエル「ふぁ!」
菜乃葉「きゃっ!」
ボスッ
結奈「か…海斗くん…!!!」
来夢「か…海斗!!!」
-ヒュンッ
ドオオオオオオオオオンッ!!
…シュンッ
-ベチャッ
ブルンッブルンッブルンッ
-ポタポタポタッ
結奈「きゃ…きゃあああああああ!!!」
来夢「うわああああああ!!」
シエル「あ…ぁあ…!」
菜乃葉「海斗…く……ん?」
ドスンッ!
結奈「み…みんな…。まずいって…。」
来夢「あたしの…せいだ……。」
シエル「ァァァァァァ…。」
菜乃葉「あああ…どうし…たら…。」
-ヒュンッ
結奈「みんなぁ!上えええええええ…!!」
結奈、シエル、菜乃葉、来夢。全員がもう駄目だと目を瞑った。張り裂けんとばかりの大きなスライムが一瞬空に上がり、急降下してくる。巨大なスライムが4人に落ちて来そうになった、その時だった。
「フェアリータイフーン!!」
ヒュンッ!
シュバッ!プシュウウウウウウ!
-サアアアアアアアア…
結奈「な…何が…?」
「皆さん、危ない所でしたね。」
絶望の瞬間から何が起こったのか、理解が出来なかった。4人の目の前には、天使の羽が生えた少女がヒラヒラと、宙を舞っていた。
来夢「何…が起こったんだ…?あなた
…はいったい…。」
「私はヘレン・グレイスと申します。天使の種族です。実は、少し前まで、海斗様と一緒に行動していた者です。大きなパワーを感じ取って来てみたら、案の定…本当に助かって良かったです。」
シエル「は…!か…海斗くんが!海斗くんが…!海斗…くん…。海斗ぐぅぅん…!!」
菜乃葉「私とシエルちゃんを助けようとして、海斗くんが……!!もう、どうしたら……。海斗くん…!」
結奈「どうしよう…!海斗くんが!海斗くん!海斗くん、返事してよぉぉおおお…!」
来夢「あたしがあんなに大きくなるまでやらなかったら…。全部、あたしのせいだよ…。海斗…。」
ヘレン「皆さん、少し落ち着いてください。海斗様の事、ですよね?実は、海斗様がスライムに潰されそうになる少し前、海斗様と身代わりをチェンジして、海斗様をワープさせました。ですので、海斗様は無事です。あちらは敵を怪しませないように呪文で作った身代わり人形です。安心してください!」
結奈「海斗くん…!」
来夢「それ…本当なのか!?」
シエル「海斗くん…!助かったの?」
菜乃葉「うそ…!良かった……!!」
ヘレン「ただ、1つ問題があります。海斗様をワープさせて、お守りしたのは良いのですが、ワープ先がランダムで、決められないので、今、現在海斗様がどこにいるのかは分からないんです…。」
来夢「うそ…じゃあ、海斗の事、探さないといけないん…じゃ?」
ヘレン「そうですね。お探ししないといけないです。ただ、探すにも、本当にどこにいらっしゃるかは分かりません。危険な所にいるのかも、それすらも普通の方には分かりません。ですが、私は固定の人の位置を割り出せる能力を持っているので、今、少し確認してみますね…!
……!!
…海斗様、見つかりました。」
結奈「どこに…居たんですか?」
ヘレン「街の外れの洞窟の中です…。あそこの洞窟はモンスターが多いので、少し危険ですね…。幸い、海斗様はモンスターが少ない下層部にいらっしゃるようですが…。」
来夢「…!じゃあ、今すぐ助けに行かないと!!」
菜乃葉「そうだね…!助けにいこう!」
シエル「海斗くん…!たすけなきゃ!」
結奈「うん…!行かないと!」
ヘレン「待ってください。
あそこの洞窟の最終層には、上級モンスターがいます。あまり大人数で洞窟を刺激してしまうと、上級モンスターが下層部に降りてきてしまう可能性があります。なので、ここは私が1人で行きます。必ず、海斗様を連れて戻って来るので、行かせて頂けませんか?」
結奈「私たちが行っても、迷惑になるのであれば、分かりました!海斗くんをお願いします!」
シエル「お願い…します!」
来夢「分かった!任せるよ…!」
菜乃葉「助けてきてください!」
ヘレン「ありがとうございます。必ず、海斗様を連れて帰ります。……では、行って参ります。」
結奈「あの!気をつけて、行ってきてください!」
ヘレン「お気遣いありがとうございます。では、また後で。さようなら!」
来夢「楽しかったな~。結奈、これからどうするんだ?」
結奈「さっき遊んだし、クエストに行かない?」
来夢「あたしは行ってもいいよ!…てか、今は行きたい気分だよ!」
菜乃葉「いいよ~!私も!」
シエル「わたち…私も良い!あ…!行って、も!いぃよ!」
結奈「ありがと!海斗くんは?」
「ああ、俺もいいぜ。」
結奈「よし!じゃあ、決まりだね!クエストに向かおう!」
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結奈「クエストを受けに来ました~。何か今、クエストはありますか?」
こんにちは~。現在ですと、スライム狩りですね~。
結奈「スライムかぁ…。経験値が欲しいんですけど、他にはありませんか?」
あ!スライムと言っても、今回はスライム同士が合成して大きくなったりするメガスライム狩りなので、大きさによって経験値や報酬も異なりますよ!ここだという大きさになったら倒せば良いので、オススメですよ!
結奈「そうなんですね!良さそうだね!みんな、どう?」
シエル「さんせぇー!」
「賛成だ。」
菜乃葉「私も賛成!」
来夢「もちろんだよ!」
結奈「よし!…じゃあ、このクエストお願いします!」
かしこまりました。それでは、先の部屋で武器をお選びの上、クエスト名を打ち込んでお挑みください。クエスト名は、『メガスライム討伐』です。ご健闘をお祈り致します!行ってらっしゃいませ!
結奈「分かりました!それじゃあ、みんな行こー!」
------------------------------
プルンプルンッ
シエル「あ!スライムぅ!いたぁ!」
結奈「合体するまで待ってようか。」
来夢「でかくなるまで待とうよ!」
菜乃葉「ほどほどにね…?」
「あんまりでかいのはよせよ~。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンッ…プルルンッ!
デデーン!
シエル「あああわわ!おっきくなったぁ!」
菜乃葉「…ちょっとかわいいかも…!」
結奈「もう少し大きくなるまで待とう~。」
来夢「こんなのまだ序の口だよな!?」
「もう少しな~。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンップルンッ…プルルルンッ!
デデデーン!
結奈「そろそろ?」
来夢「まだだって!まだまだ序の口だって!」
シエル「あんまりおおきぃのゃだよ!」
菜乃葉「そろそろじゃないかな~。」
「まあ、任せるよ。」
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンプルンッ
プルンップルンップルンップルンッ…プルルルルンッ!
デデデデーン!
シエル「あわわわわ…。」
菜乃葉「もう良いんじゃない?」
結奈「私ももう良いと思うな~。」
「俺も良いと思うぞ。」
来夢「ま…待てよ!みんな!大きいほど、経験値、報酬がいっぱいになるんだよ!?たかがスライムだし、まだ大きくなるまで待とうよ!」
結奈「もう~。じゃあ、あと少しね。」
------------------------------
ブルンッブルンッブルンッ
来夢「へへん。ここまで来たらそろそろ狩り時だろ。」
結奈「ちょっと来夢、これは大きすぎない?」
シエル「おっきぃ…!」
菜乃葉「ちょっとかわいくないかも…。」
「早く仕留めようぜ~。」
結奈「そうだね!それじゃあ、みんな、いくよ!……シエル!菜乃葉!回り込んで!」
シエル「わかった!」
菜乃葉「うん!」
ブルンッブルンッブルンッ
結奈「シエル、菜乃葉!やっちゃって!」
シエル「うりゃぁぁああい!」
菜乃葉「はあああああぁぁ!」
-ヒュンッ
シエル「ぇ?」
菜乃葉「えっ?」
結奈「シエル!菜乃葉!危ない!上!」
「あ…危ない!」
「シエル!菜乃葉!どけ!」
ドンッ
シエル「ふぁ!」
菜乃葉「きゃっ!」
ボスッ
結奈「か…海斗くん…!!!」
来夢「か…海斗!!!」
-ヒュンッ
ドオオオオオオオオオンッ!!
…シュンッ
-ベチャッ
ブルンッブルンッブルンッ
-ポタポタポタッ
結奈「きゃ…きゃあああああああ!!!」
来夢「うわああああああ!!」
シエル「あ…ぁあ…!」
菜乃葉「海斗…く……ん?」
ドスンッ!
結奈「み…みんな…。まずいって…。」
来夢「あたしの…せいだ……。」
シエル「ァァァァァァ…。」
菜乃葉「あああ…どうし…たら…。」
-ヒュンッ
結奈「みんなぁ!上えええええええ…!!」
結奈、シエル、菜乃葉、来夢。全員がもう駄目だと目を瞑った。張り裂けんとばかりの大きなスライムが一瞬空に上がり、急降下してくる。巨大なスライムが4人に落ちて来そうになった、その時だった。
「フェアリータイフーン!!」
ヒュンッ!
シュバッ!プシュウウウウウウ!
-サアアアアアアアア…
結奈「な…何が…?」
「皆さん、危ない所でしたね。」
絶望の瞬間から何が起こったのか、理解が出来なかった。4人の目の前には、天使の羽が生えた少女がヒラヒラと、宙を舞っていた。
来夢「何…が起こったんだ…?あなた
…はいったい…。」
「私はヘレン・グレイスと申します。天使の種族です。実は、少し前まで、海斗様と一緒に行動していた者です。大きなパワーを感じ取って来てみたら、案の定…本当に助かって良かったです。」
シエル「は…!か…海斗くんが!海斗くんが…!海斗…くん…。海斗ぐぅぅん…!!」
菜乃葉「私とシエルちゃんを助けようとして、海斗くんが……!!もう、どうしたら……。海斗くん…!」
結奈「どうしよう…!海斗くんが!海斗くん!海斗くん、返事してよぉぉおおお…!」
来夢「あたしがあんなに大きくなるまでやらなかったら…。全部、あたしのせいだよ…。海斗…。」
ヘレン「皆さん、少し落ち着いてください。海斗様の事、ですよね?実は、海斗様がスライムに潰されそうになる少し前、海斗様と身代わりをチェンジして、海斗様をワープさせました。ですので、海斗様は無事です。あちらは敵を怪しませないように呪文で作った身代わり人形です。安心してください!」
結奈「海斗くん…!」
来夢「それ…本当なのか!?」
シエル「海斗くん…!助かったの?」
菜乃葉「うそ…!良かった……!!」
ヘレン「ただ、1つ問題があります。海斗様をワープさせて、お守りしたのは良いのですが、ワープ先がランダムで、決められないので、今、現在海斗様がどこにいるのかは分からないんです…。」
来夢「うそ…じゃあ、海斗の事、探さないといけないん…じゃ?」
ヘレン「そうですね。お探ししないといけないです。ただ、探すにも、本当にどこにいらっしゃるかは分かりません。危険な所にいるのかも、それすらも普通の方には分かりません。ですが、私は固定の人の位置を割り出せる能力を持っているので、今、少し確認してみますね…!
……!!
…海斗様、見つかりました。」
結奈「どこに…居たんですか?」
ヘレン「街の外れの洞窟の中です…。あそこの洞窟はモンスターが多いので、少し危険ですね…。幸い、海斗様はモンスターが少ない下層部にいらっしゃるようですが…。」
来夢「…!じゃあ、今すぐ助けに行かないと!!」
菜乃葉「そうだね…!助けにいこう!」
シエル「海斗くん…!たすけなきゃ!」
結奈「うん…!行かないと!」
ヘレン「待ってください。
あそこの洞窟の最終層には、上級モンスターがいます。あまり大人数で洞窟を刺激してしまうと、上級モンスターが下層部に降りてきてしまう可能性があります。なので、ここは私が1人で行きます。必ず、海斗様を連れて戻って来るので、行かせて頂けませんか?」
結奈「私たちが行っても、迷惑になるのであれば、分かりました!海斗くんをお願いします!」
シエル「お願い…します!」
来夢「分かった!任せるよ…!」
菜乃葉「助けてきてください!」
ヘレン「ありがとうございます。必ず、海斗様を連れて帰ります。……では、行って参ります。」
結奈「あの!気をつけて、行ってきてください!」
ヘレン「お気遣いありがとうございます。では、また後で。さようなら!」
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