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本編
11.遠くにある路地(後編)
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手を洗っているとき、なぜか懐かしい気分が襲ってきた。歳も立場も気持ちの在り方もまったく違うのに、前も似たような状況があったような気がする。鏡をみつめたときそれが何かわかった。秀哉だ。そして昌行。
小学生や中学生のころ、木登りをしたり雪合戦をしたりひとつのゲームで対戦したりと、犬みたいに遊んでいられたころは良かったのだ。僕のオメガ性がはっきりしはじめたころから、秀哉も昌行もなんとなく変わった。アルファの秀哉は何かというと僕を自分のうしろに置きたがるようになったし、ベータの昌行は秀哉に対して、僕には当時意味がわからなかった、わだかまりのようなものを持ちはじめた。
三人の力学というのは複雑だ。ひとりとひとりの関係が三つ、つねに揺れ動いている。秀哉と昌行が妙な雰囲気の時、僕はあいだでどうにかできないかと思い、秀哉と僕が妙な感じになったときは昌行があいだでオロオロしていた。そして昌行と僕がごたごたしていたとき――秀哉はどうしたのだったか。
テーブルに戻ると店主がいて、真壁に地酒の説明をしていた。僕はお冷をビールジョッキで飲みながら、店主が湧き水について話すのを聞いていた。峡さんは聞き上手だった。店主は峡さんに話を聞いてもらうのが楽しいようだ。僕だっておなじ。
真壁が時々ちらっと投げる視線を僕は故意に無視して、ビールジョッキごしに峡さんを眺める。僕が真壁に興味があるなんて峡さんに勘違いされたら、それこそ悲劇だ。
ずっと前から――自分にヒートがはじまる前から――僕は不思議に思っている。どういうわけかアルファには、オメガに対して自分が「権利がある」と思いこんでいる連中が多い。自分がアルファだからオメガは自分に興味を持つはずだ、といったような。ベータもこの思い込みを後押しする傾向があるし、もちろんオメガだってこれに乗っかってる連中がたくさんいる。
だからアルファ・ベータ・オメガと三人そろうと、よくわからない三つ巴が生まれるわけだ。ひとりとひとりの関係が三つ。
もっとも今の場合、僕は真壁との関係などまったく望んでいないから、これは店を出たとたん、酒精と共に蒸発するだろう。蒸発しないなら火をつけて大爆発でも、僕ひとりならかまわない。
「三波君って何歳なの?」
急に真壁が聞く。
「二十六です」
「若いなあ。じゃあ学生時代もそんなに遠くないのか。俺は三十五。佐枝さんはどうでしたっけ?」
「俺? 今年で四十六」
「世代が離れると困ることってありますよね。下の方と話が合わないとか」
「昔の流行語とかテレビ番組とか? 事務の人に通じない洒落をいってしまったじゃないかって、たまにびくびくするよ」
「どういうのです?」僕は口をはさむ。
「え――そうだな……」
峡さんは僕をまっすぐにみつめて、今は放送が終わったバラエティで流行っていたギャグをぼそっとつぶやいた。黒目が電灯を映して光っている。真壁が「俺、それ知らないなあ」という。
「え、でも僕は知ってますよ」
「そうなの?」真壁が猪口をおいてこちらへ身を乗り出す。
「ネット世代ですから」僕は動画配信サービスの名をあげた。「昔の録画もですけど、前に流行ったギャグのアレンジみたいなの、僕の世代は大好きなんですよ」
「そうか。じゃあこんなの知ってる?」
峡さんは指をマークを作るように丸めてちょいちょいと動かす。
「若いころ一世を風靡したCMで、こういう振りでアイドルが踊りながらチャラララ~~ラララララ~~と上がってさ」
「チャラララララ~と下がるやつですよね。虫よけでしょ? それ今ネットで流行ってますよ」
「ほんとに?」
「ほんとですよ。踊りをコピーしたグループの投稿がウケて、真似しているのがたくさんいるんです」
「じゃあこれは?」
峡さんは短く口笛でメロディを吹いた。
「この後にバババババーンって出てきて……」
「ああ、ケーシーテですよね。ひとりパロディアイドルの。僕はちょっと知ってます。この人ネット動画の走りみたいなPV作ってて面白いですよね」
「え、俺はそんなの知らないよ」
「真壁さん知らないんですか? でもデジタルネイティブの十代なんて僕より詳しいかもしれませんよ。古いCMやアイドルソングってネットでは今来てるジャンルで」
「そうか……なんかショックだな……」
「そうですか?」
「だって佐枝さんと三波君が話が合って、俺がわからないってさ」
「あ」
僕は思わず声を上げた。
「どうしたの?」真壁が不審そうに僕をみる。
「思いつきました」
「何を?」
「今回『たべるんぽ』に書くレビューですけど、どんなスタイルで行こうか迷っていたんです。世代間の差をネタに、食材と料理が座談会をする形式にします」
「え、それどういう形式……」
「うん、うまくいきそうな気がします。もちろんお二人は出てきませんから大丈夫です」
「三波君」
峡さんが僕を呼んだ。テーブルの下で靴のつま先が何かに触れた気がした。すぐにひっこんでいって、わからなくなる。
「書けたら読ませてほしいな」
「もちろんです」僕は即答した。
多少もめたあと、会計は三人できれいな割り勘となった。
最初は峡さんが自分が全部払うと伝票を取ったのだが、急に加わったんだから自分が出す、これでも上司だし、と真壁がいいだし、さらにふたりして、僕はビールしか飲んでないから出さなくていいとはじめたので、そうなるとこの機会自体、本来僕が頼んだことですからと僕の方も参戦せざるをえず、三つ巴の争いとなったのだ。
しまいに面倒になった僕は、峡さんと真壁がなにやら話している間、店主に直接勘定を割ってくれるよう頼みにいった。これは悪い判断ではなかった。彼に食レポの話をして、店構えや本人の写真も撮らせてもらえたからだ。店主の反応はありがたいことに好意的で、またゆっくり来てねといってくれ、僕はほっとした。
おかげで店を出た時はいい気分だったのだが、駅までの道がまずかった。真壁が僕の横からずっと離れず、家の方向を聞き出そうとしたり、もう一軒ふたりで行かないかと囁いてくるのだ。僕の本音はといえば、真壁をさっさと片づけて峡さんと二軒目へ行きたいくらいなのに、である。
「佐枝さんのこと気にしてるの? 大丈夫だよ」
「いえ、僕はもう帰るので」
「じゃあ送るよ」
「いりませんから」
「今度また飲まない? チャットのID教えてよ」
すぐ隣にいると、真壁の匂い――アルファの匂い――が強く漂ってくる。真壁も僕の匂いを感じているのだろうが、どうでもよかった。峡さんは僕と真壁の前を歩いていて、僕は峡さんの隣へ追いつきたいのに、真壁はしつこく、モバイルを取り出しながらメールを教えてといってくる。
僕は周囲を見渡した。すぐ先に地下鉄の入り口がある。多少遠回りになるが乗り継げば帰れるだろう。
「峡さん!」うしろから呼んだ。
「三波君?」
「僕はあそこから帰ります。今日はありがとうございました」
ふりむいた峡さんの眼つき――それをがっかりしていると感じたのは僕の願望かもしれない。せっかく会ったのに、もう? とでもいうような。
そうであればいい。僕は心の底からそう願った。彼の口調からはわからなかった。穏やかで優しかった。
「そうか。今日はありがとう」
「じゃあ」
「え、三波君行くの?」
背後で真壁の声が聞こえたが、僕は小走りで地下鉄へ向かった。
電車はすぐにホームへすべりこんできた。空いている車内で、僕は向かい側の窓ガラスに映る自分の顔をぼんやりみつめた。結局今日、僕は何をしたんだろうか。ビールを二杯(これで済ませられたなんて奇跡のようなものだ)美味しい食べ物。写真を撮って店の人とも話した。真壁という闖入者はいてもそこそこ楽しかったと思う。でも……。
僕は自分の爪をみる。日曜に磨いたばかりの靴はまだきれいだったが、つま先がうっすら白くなっている。路地で小石を蹴ったせいだ。
テーブルの下で峡さんの靴と膝に触れたのを思い出した。
あーあ。内心がそう呟くのが聞こえた。
あーあ、三波朋晴。何にもならなかったぞ。デートにも、なんにも。
おまけに圧倒的に飲み足りないときてる。
自制したんだよ。酔っぱらって峡さんに変なことをいわないように――いや、真壁にそんなことを知られないように。
馬鹿だな。
どうせ馬鹿だよ。
電車がアパートの最寄り駅につくと、僕は駅前のコンビニでビールの六缶パックを買った。
小学生や中学生のころ、木登りをしたり雪合戦をしたりひとつのゲームで対戦したりと、犬みたいに遊んでいられたころは良かったのだ。僕のオメガ性がはっきりしはじめたころから、秀哉も昌行もなんとなく変わった。アルファの秀哉は何かというと僕を自分のうしろに置きたがるようになったし、ベータの昌行は秀哉に対して、僕には当時意味がわからなかった、わだかまりのようなものを持ちはじめた。
三人の力学というのは複雑だ。ひとりとひとりの関係が三つ、つねに揺れ動いている。秀哉と昌行が妙な雰囲気の時、僕はあいだでどうにかできないかと思い、秀哉と僕が妙な感じになったときは昌行があいだでオロオロしていた。そして昌行と僕がごたごたしていたとき――秀哉はどうしたのだったか。
テーブルに戻ると店主がいて、真壁に地酒の説明をしていた。僕はお冷をビールジョッキで飲みながら、店主が湧き水について話すのを聞いていた。峡さんは聞き上手だった。店主は峡さんに話を聞いてもらうのが楽しいようだ。僕だっておなじ。
真壁が時々ちらっと投げる視線を僕は故意に無視して、ビールジョッキごしに峡さんを眺める。僕が真壁に興味があるなんて峡さんに勘違いされたら、それこそ悲劇だ。
ずっと前から――自分にヒートがはじまる前から――僕は不思議に思っている。どういうわけかアルファには、オメガに対して自分が「権利がある」と思いこんでいる連中が多い。自分がアルファだからオメガは自分に興味を持つはずだ、といったような。ベータもこの思い込みを後押しする傾向があるし、もちろんオメガだってこれに乗っかってる連中がたくさんいる。
だからアルファ・ベータ・オメガと三人そろうと、よくわからない三つ巴が生まれるわけだ。ひとりとひとりの関係が三つ。
もっとも今の場合、僕は真壁との関係などまったく望んでいないから、これは店を出たとたん、酒精と共に蒸発するだろう。蒸発しないなら火をつけて大爆発でも、僕ひとりならかまわない。
「三波君って何歳なの?」
急に真壁が聞く。
「二十六です」
「若いなあ。じゃあ学生時代もそんなに遠くないのか。俺は三十五。佐枝さんはどうでしたっけ?」
「俺? 今年で四十六」
「世代が離れると困ることってありますよね。下の方と話が合わないとか」
「昔の流行語とかテレビ番組とか? 事務の人に通じない洒落をいってしまったじゃないかって、たまにびくびくするよ」
「どういうのです?」僕は口をはさむ。
「え――そうだな……」
峡さんは僕をまっすぐにみつめて、今は放送が終わったバラエティで流行っていたギャグをぼそっとつぶやいた。黒目が電灯を映して光っている。真壁が「俺、それ知らないなあ」という。
「え、でも僕は知ってますよ」
「そうなの?」真壁が猪口をおいてこちらへ身を乗り出す。
「ネット世代ですから」僕は動画配信サービスの名をあげた。「昔の録画もですけど、前に流行ったギャグのアレンジみたいなの、僕の世代は大好きなんですよ」
「そうか。じゃあこんなの知ってる?」
峡さんは指をマークを作るように丸めてちょいちょいと動かす。
「若いころ一世を風靡したCMで、こういう振りでアイドルが踊りながらチャラララ~~ラララララ~~と上がってさ」
「チャラララララ~と下がるやつですよね。虫よけでしょ? それ今ネットで流行ってますよ」
「ほんとに?」
「ほんとですよ。踊りをコピーしたグループの投稿がウケて、真似しているのがたくさんいるんです」
「じゃあこれは?」
峡さんは短く口笛でメロディを吹いた。
「この後にバババババーンって出てきて……」
「ああ、ケーシーテですよね。ひとりパロディアイドルの。僕はちょっと知ってます。この人ネット動画の走りみたいなPV作ってて面白いですよね」
「え、俺はそんなの知らないよ」
「真壁さん知らないんですか? でもデジタルネイティブの十代なんて僕より詳しいかもしれませんよ。古いCMやアイドルソングってネットでは今来てるジャンルで」
「そうか……なんかショックだな……」
「そうですか?」
「だって佐枝さんと三波君が話が合って、俺がわからないってさ」
「あ」
僕は思わず声を上げた。
「どうしたの?」真壁が不審そうに僕をみる。
「思いつきました」
「何を?」
「今回『たべるんぽ』に書くレビューですけど、どんなスタイルで行こうか迷っていたんです。世代間の差をネタに、食材と料理が座談会をする形式にします」
「え、それどういう形式……」
「うん、うまくいきそうな気がします。もちろんお二人は出てきませんから大丈夫です」
「三波君」
峡さんが僕を呼んだ。テーブルの下で靴のつま先が何かに触れた気がした。すぐにひっこんでいって、わからなくなる。
「書けたら読ませてほしいな」
「もちろんです」僕は即答した。
多少もめたあと、会計は三人できれいな割り勘となった。
最初は峡さんが自分が全部払うと伝票を取ったのだが、急に加わったんだから自分が出す、これでも上司だし、と真壁がいいだし、さらにふたりして、僕はビールしか飲んでないから出さなくていいとはじめたので、そうなるとこの機会自体、本来僕が頼んだことですからと僕の方も参戦せざるをえず、三つ巴の争いとなったのだ。
しまいに面倒になった僕は、峡さんと真壁がなにやら話している間、店主に直接勘定を割ってくれるよう頼みにいった。これは悪い判断ではなかった。彼に食レポの話をして、店構えや本人の写真も撮らせてもらえたからだ。店主の反応はありがたいことに好意的で、またゆっくり来てねといってくれ、僕はほっとした。
おかげで店を出た時はいい気分だったのだが、駅までの道がまずかった。真壁が僕の横からずっと離れず、家の方向を聞き出そうとしたり、もう一軒ふたりで行かないかと囁いてくるのだ。僕の本音はといえば、真壁をさっさと片づけて峡さんと二軒目へ行きたいくらいなのに、である。
「佐枝さんのこと気にしてるの? 大丈夫だよ」
「いえ、僕はもう帰るので」
「じゃあ送るよ」
「いりませんから」
「今度また飲まない? チャットのID教えてよ」
すぐ隣にいると、真壁の匂い――アルファの匂い――が強く漂ってくる。真壁も僕の匂いを感じているのだろうが、どうでもよかった。峡さんは僕と真壁の前を歩いていて、僕は峡さんの隣へ追いつきたいのに、真壁はしつこく、モバイルを取り出しながらメールを教えてといってくる。
僕は周囲を見渡した。すぐ先に地下鉄の入り口がある。多少遠回りになるが乗り継げば帰れるだろう。
「峡さん!」うしろから呼んだ。
「三波君?」
「僕はあそこから帰ります。今日はありがとうございました」
ふりむいた峡さんの眼つき――それをがっかりしていると感じたのは僕の願望かもしれない。せっかく会ったのに、もう? とでもいうような。
そうであればいい。僕は心の底からそう願った。彼の口調からはわからなかった。穏やかで優しかった。
「そうか。今日はありがとう」
「じゃあ」
「え、三波君行くの?」
背後で真壁の声が聞こえたが、僕は小走りで地下鉄へ向かった。
電車はすぐにホームへすべりこんできた。空いている車内で、僕は向かい側の窓ガラスに映る自分の顔をぼんやりみつめた。結局今日、僕は何をしたんだろうか。ビールを二杯(これで済ませられたなんて奇跡のようなものだ)美味しい食べ物。写真を撮って店の人とも話した。真壁という闖入者はいてもそこそこ楽しかったと思う。でも……。
僕は自分の爪をみる。日曜に磨いたばかりの靴はまだきれいだったが、つま先がうっすら白くなっている。路地で小石を蹴ったせいだ。
テーブルの下で峡さんの靴と膝に触れたのを思い出した。
あーあ。内心がそう呟くのが聞こえた。
あーあ、三波朋晴。何にもならなかったぞ。デートにも、なんにも。
おまけに圧倒的に飲み足りないときてる。
自制したんだよ。酔っぱらって峡さんに変なことをいわないように――いや、真壁にそんなことを知られないように。
馬鹿だな。
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電車がアパートの最寄り駅につくと、僕は駅前のコンビニでビールの六缶パックを買った。
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