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第八十二話 見覚えがあるような

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 女の人・・・・・・とタケシが考えていると、ある女性の姿が思い浮かんだ。

「よし!」

 身体から蒸気のようなものがブワッと出て、タケシの姿は胸は巨乳の半歩手前くらいの大きさでお尻は安産型の女性へと変わった。

「おお・・・・・・ん?」

 カンタロウが驚くもすぐに何かに気づく。

「その体形・・・・・・なんか見覚えがあるような・・・・・・」

「そう言われれば、確かに・・・・・・」

「・・・・・・実はリルさんを参考にしました。ただ、髪型や顔までそっくりだとリルさんに迷惑がかかると思って・・・・・・」

「ああ、どおりで・・・・・・」

「まあでも、髪型は後ろに一本縛り、目はつり目・・・・・・リルさんの体形を参考にしたなんて、よほどリルさんのことを見てる奴でなければわからないだろ」

「そう──」

 タケシは一瞬、ナメヌルンの姿が思い浮かんだ。

「だな・・・・・・うん」

 奴なら気づきそうで怖いな・・・・・・





 

 

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