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第二十九話 集団連絡用水晶
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タケシは首を傾げる。
「けど、正直あのナメヌルンが盗賊団の一味っていうのが、ピンとこないんですよね」
「ですね。盗賊っていうより、変態って感じでしたからね」
「確かに・・・・・・」
タケシとリルがお茶を飲む。
「アングロラ団は元々、犯罪に手を染めた奴らの集まりだからな。まあ、ナメヌルンの場合は主に性犯罪で指名手配されてたんだがな」
「けど、ナメヌルンがアジトを吐けば、アングロラ団を一網打尽にできるんじゃないですか?」
「それがそうも上手く行かないんだな」
「?」
「奴らは普段から、一緒にいるわけではないらしい。行動を起こす時に集まる。しかも、それぞれの住んでる場所を知らない」
「そっか。でも、そうなると連絡手段とかはどうしてるんですか?」
「それなんだが、集団連絡用水晶を使ってやり取りすんだそうだ」
「集団連絡用水晶か・・・・・・」
「あれなら、一度に十数人との会話が可能だからな」
「俺のギルドリングにも連絡機能はついてるけど、一度に一人しか会話できないからな・・・・・・」
「俺の騎士リングも似たようなものだ」
「あれってギルドリングだと、連絡してる相手が一人だけ映しだされて会話する形ですけど、集団連絡用水晶だとそれが複数映しだされるんですよね?どんなふうに映しだされるのか、想像しづらいですね」
「あーそれなんだかな。前に騎士団で使われたことがあってな──」
「けど、正直あのナメヌルンが盗賊団の一味っていうのが、ピンとこないんですよね」
「ですね。盗賊っていうより、変態って感じでしたからね」
「確かに・・・・・・」
タケシとリルがお茶を飲む。
「アングロラ団は元々、犯罪に手を染めた奴らの集まりだからな。まあ、ナメヌルンの場合は主に性犯罪で指名手配されてたんだがな」
「けど、ナメヌルンがアジトを吐けば、アングロラ団を一網打尽にできるんじゃないですか?」
「それがそうも上手く行かないんだな」
「?」
「奴らは普段から、一緒にいるわけではないらしい。行動を起こす時に集まる。しかも、それぞれの住んでる場所を知らない」
「そっか。でも、そうなると連絡手段とかはどうしてるんですか?」
「それなんだが、集団連絡用水晶を使ってやり取りすんだそうだ」
「集団連絡用水晶か・・・・・・」
「あれなら、一度に十数人との会話が可能だからな」
「俺のギルドリングにも連絡機能はついてるけど、一度に一人しか会話できないからな・・・・・・」
「俺の騎士リングも似たようなものだ」
「あれってギルドリングだと、連絡してる相手が一人だけ映しだされて会話する形ですけど、集団連絡用水晶だとそれが複数映しだされるんですよね?どんなふうに映しだされるのか、想像しづらいですね」
「あーそれなんだかな。前に騎士団で使われたことがあってな──」
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