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第十三話 耐性

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 お酒を飲み始めて、しばらくして、おつまみが来た。

「お待たせしました。豚のベーコンとウィンナーです」

「ありがとう。リルちゃん」

「・・・・・・ありがとうございます」

「いいえ。注文は以上となりますが、他に何か注文しますか?」

「そうだな・・・・・・じゃあエールを一つと鶏の唐揚げを一皿頼む。タケシは?」

「そうですね・・・・・・」

 タケシはメニューを見る。すると、さっきは気づかなかったが、見覚えのある名前があった。

「このカンソウガエルの唐揚げを一皿で」

「はい。エールを一つと鶏の唐揚げ、カンソウの唐揚げを一皿ずつ。以上のご注文でよろしいでしょうか?」

「はい」

「では、失礼いたします」

 リルはその場を離れる。

「このウィンナー、タケシも食ってもいいからな」

「はい。カンタロウさんもベーコンどうぞ」

「わかった。ありがとう」

 カンタロウはベーコンを食べる。

「おっ上手いな」
 
「そうですね」

 タケシもベーコンを食べる。

「そういや、タケシは酒は始めてか?」

「実家にいた時にエールを少し飲んだことがあります。ただ、苦みがあって、あまり上手いと感じなくて・・・・・・」

「まあ最初はそんなもんだろ?ぶどう酒はどうだ?」

「そうですね。エールより甘みがあって飲みやすいです」

「まあ、エールもそうだが、ぶどう酒も種類によっては味が違うのもあるから、いろいろ飲んで見るといいかもしれない」

「わかりました」

「そういや、タケシは何か耐性はあるのか?」

「耐性?」

「ああ、魔法属性とか毒、眠り、あと酒なんてのもあってな。人によってはいくら飲んでも酔わないなんてやつもいるらしい。会ったことないが」

「へえーそういえば、耐性の所に眠りってあったような・・・・・・」

「眠りか。そうすると、眠りの魔法や薬は効かな・・・・・・」

「?」

 突然、カンタロウがテーブルに頭を打つようにうつ伏せになった。

「カンタロウさん!」


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