妖戦刀義

和山忍

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八十四話 川次郎の住む村

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 風太は村を出て、川沿いを走ること約一刻が経った。

 そろそろ着く頃だと思うんだけど・・・・・・あった!

 風太は川次郎が住む村を見つける。

 風太は村の中に入る。すると、

「風太か?」

「?」

 声のする方に顔を向ける。

「川美さん!」

 そこにいたのは、太った女の河童であった。

「はい。風太です!お久しぶりです」

「やっぱ、風太か。久しぶりだな」

「でも、なんでオイラが風太だってわかったんですか?もう九年以上も会ってなかったのに・・・・・・」

「わかるさ!あの頃の面影が残ってるし、それに・・・・・・って、川次郎を迎えに来たんだろ?今、案内すっからこっちさついて来い」

「はい。ありがとうございます」

 と言って、風太は川美さんの後へついていった。



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