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六十九話 食
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それから約半刻後(約一時間後)──。
「風ちゃん!どんどん食べて!」
「ありがとうございます」
風太は夏海が器によそったスッポンと野菜類を鍋で煮たものを受け取り、一口食べる。
「うまっ!」
「風太!これも飲んで」
川次郎がスッポンの血を熱処理したもの器に入れて風太に渡す。
「ありがとうございます」
礼を言いながら、風太は受け取り、一口飲む。
「・・・・・・」
そのまま床に置く。すると、引戸が開き、空雄が中に入ってきた。
「もう終わったの?」
「ああ、あとは燻製になるのを待つだけだ」
「そう。私達も食べましょうか」
夏海がそう言いながら料理を器によそう。
それから、約半刻後(約一時間後)──。
「・・・・・・・・・ごちそうさま」
そう言いながら、風太が膨れたお腹を押さえる。
「風ちゃん!どんどん食べて!」
「ありがとうございます」
風太は夏海が器によそったスッポンと野菜類を鍋で煮たものを受け取り、一口食べる。
「うまっ!」
「風太!これも飲んで」
川次郎がスッポンの血を熱処理したもの器に入れて風太に渡す。
「ありがとうございます」
礼を言いながら、風太は受け取り、一口飲む。
「・・・・・・」
そのまま床に置く。すると、引戸が開き、空雄が中に入ってきた。
「もう終わったの?」
「ああ、あとは燻製になるのを待つだけだ」
「そう。私達も食べましょうか」
夏海がそう言いながら料理を器によそう。
それから、約半刻後(約一時間後)──。
「・・・・・・・・・ごちそうさま」
そう言いながら、風太が膨れたお腹を押さえる。
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