59 / 91
五十九話 浮かばれない
しおりを挟む
風太は奪った刀で野次郎の腹に峰打ちをする。
「ぐほっ!」
風太は野次郎に何度も刀の峰で殴打する。
最後に野次郎の腹を思いっきり蹴る。
野次郎は後ろに吹っ飛び、地面に転がり、うつ伏せに倒れる。
「どうした?女相手じゃないとやる気が出ないか?」
「ちくしょう・・・・・・」
風太と野次郎の戦いを観ていた夏海が、
そう言えば、さっきから風ちゃんの言い方が相手を見下してるような感じだけど・・・・・・あっ!。
と何かに気づく。
風太が野次郎に近づいた。
野次郎が立ち上がる。
「さっきから、なんのつもりだ?」
「何が?」
「何がじゃねえ!さっきからいつでも殺せると言わんばかりにわざと痛めつけてるように思える!何が目的なんだ⁉」
「目的って・・・・・・そんなの決まってるだろ?」
「?」
「簡単に殺したら、お前に殺された人達が浮かばれないだろ?」
「!」
やっぱり・・・・・・さっきからの風ちゃん、なんだか違和感あると思ったら、野次郎を苦しませる為にわざと殺さずに痛めつけてたんだわ。
・・・・・・川次郎の不安が的中するなんて・・・・・・。
「てめぇ!正義の味方になったつもりか?ああっ⁉」
「正義の味方?正義の味方がこんなやり方すると思うか?」
「・・・・・・だったら、てめえは何様のつもりだぁ!」
野次郎は両手の爪を約七寸(約二十一センチメートル)伸ばし、風太に襲いかかる。
「ぐほっ!」
風太は野次郎に何度も刀の峰で殴打する。
最後に野次郎の腹を思いっきり蹴る。
野次郎は後ろに吹っ飛び、地面に転がり、うつ伏せに倒れる。
「どうした?女相手じゃないとやる気が出ないか?」
「ちくしょう・・・・・・」
風太と野次郎の戦いを観ていた夏海が、
そう言えば、さっきから風ちゃんの言い方が相手を見下してるような感じだけど・・・・・・あっ!。
と何かに気づく。
風太が野次郎に近づいた。
野次郎が立ち上がる。
「さっきから、なんのつもりだ?」
「何が?」
「何がじゃねえ!さっきからいつでも殺せると言わんばかりにわざと痛めつけてるように思える!何が目的なんだ⁉」
「目的って・・・・・・そんなの決まってるだろ?」
「?」
「簡単に殺したら、お前に殺された人達が浮かばれないだろ?」
「!」
やっぱり・・・・・・さっきからの風ちゃん、なんだか違和感あると思ったら、野次郎を苦しませる為にわざと殺さずに痛めつけてたんだわ。
・・・・・・川次郎の不安が的中するなんて・・・・・・。
「てめぇ!正義の味方になったつもりか?ああっ⁉」
「正義の味方?正義の味方がこんなやり方すると思うか?」
「・・・・・・だったら、てめえは何様のつもりだぁ!」
野次郎は両手の爪を約七寸(約二十一センチメートル)伸ばし、風太に襲いかかる。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

戦国記 因幡に転移した男
山根丸
SF
今作は、歴史上の人物が登場したりしなかったり、あるいは登場年数がはやかったりおそかったり、食文化が違ったり、言語が違ったりします。つまりは全然史実にのっとっていません。歴史に詳しい方は歯がゆく思われることも多いかと存じます。そんなときは「異世界の話だからしょうがないな。」と受け止めていただけると幸いです。
カクヨムにも載せていますが、内容は同じものになります。
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

【新訳】帝国の海~大日本帝国海軍よ、世界に平和をもたらせ!第一部
山本 双六
歴史・時代
たくさんの人が亡くなった太平洋戦争。では、もし日本が勝てば原爆が落とされず、何万人の人が助かったかもしれないそう思い執筆しました。(一部史実と異なることがあるためご了承ください)初投稿ということで俊也さんの『re:太平洋戦争・大東亜の旭日となれ』を参考にさせて頂きました。
これからどうかよろしくお願い致します!
ちなみに、作品の表紙は、AIで生成しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる