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五十九話 浮かばれない
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風太は奪った刀で野次郎の腹に峰打ちをする。
「ぐほっ!」
風太は野次郎に何度も刀の峰で殴打する。
最後に野次郎の腹を思いっきり蹴る。
野次郎は後ろに吹っ飛び、地面に転がり、うつ伏せに倒れる。
「どうした?女相手じゃないとやる気が出ないか?」
「ちくしょう・・・・・・」
風太と野次郎の戦いを観ていた夏海が、
そう言えば、さっきから風ちゃんの言い方が相手を見下してるような感じだけど・・・・・・あっ!。
と何かに気づく。
風太が野次郎に近づいた。
野次郎が立ち上がる。
「さっきから、なんのつもりだ?」
「何が?」
「何がじゃねえ!さっきからいつでも殺せると言わんばかりにわざと痛めつけてるように思える!何が目的なんだ⁉」
「目的って・・・・・・そんなの決まってるだろ?」
「?」
「簡単に殺したら、お前に殺された人達が浮かばれないだろ?」
「!」
やっぱり・・・・・・さっきからの風ちゃん、なんだか違和感あると思ったら、野次郎を苦しませる為にわざと殺さずに痛めつけてたんだわ。
・・・・・・川次郎の不安が的中するなんて・・・・・・。
「てめぇ!正義の味方になったつもりか?ああっ⁉」
「正義の味方?正義の味方がこんなやり方すると思うか?」
「・・・・・・だったら、てめえは何様のつもりだぁ!」
野次郎は両手の爪を約七寸(約二十一センチメートル)伸ばし、風太に襲いかかる。
「ぐほっ!」
風太は野次郎に何度も刀の峰で殴打する。
最後に野次郎の腹を思いっきり蹴る。
野次郎は後ろに吹っ飛び、地面に転がり、うつ伏せに倒れる。
「どうした?女相手じゃないとやる気が出ないか?」
「ちくしょう・・・・・・」
風太と野次郎の戦いを観ていた夏海が、
そう言えば、さっきから風ちゃんの言い方が相手を見下してるような感じだけど・・・・・・あっ!。
と何かに気づく。
風太が野次郎に近づいた。
野次郎が立ち上がる。
「さっきから、なんのつもりだ?」
「何が?」
「何がじゃねえ!さっきからいつでも殺せると言わんばかりにわざと痛めつけてるように思える!何が目的なんだ⁉」
「目的って・・・・・・そんなの決まってるだろ?」
「?」
「簡単に殺したら、お前に殺された人達が浮かばれないだろ?」
「!」
やっぱり・・・・・・さっきからの風ちゃん、なんだか違和感あると思ったら、野次郎を苦しませる為にわざと殺さずに痛めつけてたんだわ。
・・・・・・川次郎の不安が的中するなんて・・・・・・。
「てめぇ!正義の味方になったつもりか?ああっ⁉」
「正義の味方?正義の味方がこんなやり方すると思うか?」
「・・・・・・だったら、てめえは何様のつもりだぁ!」
野次郎は両手の爪を約七寸(約二十一センチメートル)伸ばし、風太に襲いかかる。
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