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五十三話 妖気を感じる
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「・・・・・・!」
夏海が急にビクッとなる。
「どうした!」
「妖気を感じる!」
「え⁉」
「あれ⁉」
「何?」
「妖気が消えた?」
「へっ?」
川次郎が頭を掻く。
「一度、村に戻ろう。空雄達に報告した方がいい」
「そうね」
川次郎と夏海は村へと戻った。
あぶねぇ、あぶねぇ。油断したら妖気が漏れちまったぜ。
草影に狼もしくは狐のような姿をした妖怪が隠れていた。
あの河童を相手にするのはさすがにきつい。俺では勝てねえ。
しかし、あの女は人かそれとも妖怪か?
まあ、美人で胸がでかけりゃあ、人でも妖怪でもかまわねえ。
ああ、はやく一人にならねえかな?もしくは俺より弱そうな奴と一緒にならねえかな?はやくあの女で楽しみたいぜ・・・・・・。
狼もしくは狐のような妖怪はそのまま、静かにその場から去って行った。
夏海が急にビクッとなる。
「どうした!」
「妖気を感じる!」
「え⁉」
「あれ⁉」
「何?」
「妖気が消えた?」
「へっ?」
川次郎が頭を掻く。
「一度、村に戻ろう。空雄達に報告した方がいい」
「そうね」
川次郎と夏海は村へと戻った。
あぶねぇ、あぶねぇ。油断したら妖気が漏れちまったぜ。
草影に狼もしくは狐のような姿をした妖怪が隠れていた。
あの河童を相手にするのはさすがにきつい。俺では勝てねえ。
しかし、あの女は人かそれとも妖怪か?
まあ、美人で胸がでかけりゃあ、人でも妖怪でもかまわねえ。
ああ、はやく一人にならねえかな?もしくは俺より弱そうな奴と一緒にならねえかな?はやくあの女で楽しみたいぜ・・・・・・。
狼もしくは狐のような妖怪はそのまま、静かにその場から去って行った。
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