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五十話 ニヤリと笑う
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「あはははははは!怒った?でも、何に怒った?さっき死んだ奴を侮辱されたこと?それとも自分を侮辱されたこと?」
「どっちもだ!」
清は答えながら、結衣に斬りかかる。
結衣は清に近づき、首に噛みつく。
「!」
そして、清の首の肉を引き千切った。
大量の血が噴き出した。
「!───」
清は首からの出血を抑えるが、止まらず、しばらくすると、その場に倒れ込んだ。
血は段々、出なくなったが、清の首を中心に血溜まりができた。
「ぺっ!くそ不味!」
清の首の肉の一部を口から吐き出す。
「おぇっ!」
結衣はそう言うと、口を開け、舌を出す。
「・・・・・・」
結衣は清をじっと見る。
結衣は清の胸を触った。
「やっぱ死んじゃったか・・・・・・」
結衣は自分の身体を見る。
「それにしても、血で汚れた上に身体がベトベトして、口の中も気持ちわる!こんなことなら、口だけで相手してやるなんて言わなきゃよかった」
結衣は正雄と清の遺体を見る。
「結局、我慢できずに殺しちゃった・・・・・・まあいいか」
結衣はまた二人の遺体をチラっと見て
「片付けなきゃね・・・・・・はぁ」
ため息をつく。
それから約一刻後(約二時間後)──。
結衣は滝壺で裸になり、血の汚れを落としていた。
結衣は勾玉を手に取り、口につける。
すると、結衣は身体をぶるっと震わせ、
「はぁ~何百年ぶりの負の感情、美味しい~!」
と満面の笑顔で言った。
もう少し我慢できるようにしなきゃね・・・・・・そして、負の感情を誰よりも多く集めて、あの人間に土下座させて、姐様にいっぱいいっぱい褒めてもらって、抱きしめてもらうんだ。
そう思いながら、結衣はニヤリと笑う。
「どっちもだ!」
清は答えながら、結衣に斬りかかる。
結衣は清に近づき、首に噛みつく。
「!」
そして、清の首の肉を引き千切った。
大量の血が噴き出した。
「!───」
清は首からの出血を抑えるが、止まらず、しばらくすると、その場に倒れ込んだ。
血は段々、出なくなったが、清の首を中心に血溜まりができた。
「ぺっ!くそ不味!」
清の首の肉の一部を口から吐き出す。
「おぇっ!」
結衣はそう言うと、口を開け、舌を出す。
「・・・・・・」
結衣は清をじっと見る。
結衣は清の胸を触った。
「やっぱ死んじゃったか・・・・・・」
結衣は自分の身体を見る。
「それにしても、血で汚れた上に身体がベトベトして、口の中も気持ちわる!こんなことなら、口だけで相手してやるなんて言わなきゃよかった」
結衣は正雄と清の遺体を見る。
「結局、我慢できずに殺しちゃった・・・・・・まあいいか」
結衣はまた二人の遺体をチラっと見て
「片付けなきゃね・・・・・・はぁ」
ため息をつく。
それから約一刻後(約二時間後)──。
結衣は滝壺で裸になり、血の汚れを落としていた。
結衣は勾玉を手に取り、口につける。
すると、結衣は身体をぶるっと震わせ、
「はぁ~何百年ぶりの負の感情、美味しい~!」
と満面の笑顔で言った。
もう少し我慢できるようにしなきゃね・・・・・・そして、負の感情を誰よりも多く集めて、あの人間に土下座させて、姐様にいっぱいいっぱい褒めてもらって、抱きしめてもらうんだ。
そう思いながら、結衣はニヤリと笑う。
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