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三十四話 負の感情と正の感情
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「そう。妖怪は肉や魚、野菜、茸、穀物などの他に人の感情を食べることができるの」
「はい」
「・・・・・・恐怖、苦しみ、憎しみなどが負の感情で、喜び、楽しいなどが正の感情。ちなみに私達が食べてるのは正の感情ね」
「・・・・・・それで玉穂達が食べていて、集めてるのが負の感情・・・・・・」
「そうね」
「・・・・・・負の感情って、正の感情より美味しいんですか?」
「昔、悪さした人間を懲らしめた際、負の感情を試しに食べたけど・・・・・・正の感情の方が美味しいと私は思ったわ」
「・・・・・・そうですか」
「これは妖怪の好みによるかしらね」
「・・・・・・」
「ただ、負の感情を食べるからって悪者扱いはしないで」
「え?」
「妖怪によっては役割を持って生まれた者もいるの。もちろん、悪さをしてる奴を懲らしめる程度によ。殺したりはしないわ。でも、その役割の関係で負の感情を食べざる負えない場合があるの。だから・・・・・・」
「・・・・・・大丈夫です。オイラもそこまで子供じゃないです」
「それならよかったわ」
「はい」
「・・・・・・恐怖、苦しみ、憎しみなどが負の感情で、喜び、楽しいなどが正の感情。ちなみに私達が食べてるのは正の感情ね」
「・・・・・・それで玉穂達が食べていて、集めてるのが負の感情・・・・・・」
「そうね」
「・・・・・・負の感情って、正の感情より美味しいんですか?」
「昔、悪さした人間を懲らしめた際、負の感情を試しに食べたけど・・・・・・正の感情の方が美味しいと私は思ったわ」
「・・・・・・そうですか」
「これは妖怪の好みによるかしらね」
「・・・・・・」
「ただ、負の感情を食べるからって悪者扱いはしないで」
「え?」
「妖怪によっては役割を持って生まれた者もいるの。もちろん、悪さをしてる奴を懲らしめる程度によ。殺したりはしないわ。でも、その役割の関係で負の感情を食べざる負えない場合があるの。だから・・・・・・」
「・・・・・・大丈夫です。オイラもそこまで子供じゃないです」
「それならよかったわ」
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