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シンデレラ改変その三
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馬車から四十代くらいの男性が降りて、何か手紙のような物を持ってエラに近づく。
「君はこの屋敷の者かい?」
「ええ・・・・・・はい」
「では、これを・・・・・・」
男性はエラに手紙のようなものを渡す。
「これは?」
「お城の舞踏会の招待状です」
「舞踏会の招待状!?」
すると、突然屋敷のドアが開き、義理の母が現れた。
「今、舞踏会と聞こえたのですが?」
義理の母が男性に訊ねる。
「ええ。明日の夜に年頃の娘はできれば全員参加とのお達しで・・・・・・」
「そう・・・・・・どうもありがとう」
「はい。では、失礼いたします」
そう言うと、男性はその場から離れ、馬車に乗り込んだ。
止まっていた馬車が動き出し、屋敷の前から去って行った。
その舞踏会が開かれることはアスア達にも知らされる。
「シンデレラ!いいでしょう?このドレス」
アスアがエラに自分のドレスを持ってエラに見せびらかす。
「ええ、とても・・・・・・」
「まあ、あんたはいけないでしょうね」
「・・・・・・」
すると、義理の母とドリが入ってくる。
「ママ!ドリお姉ちゃん!どう?このドレス似合うと思う?」
「ええ。とても似合うと思うわ。アスア」
「そうね。我が妹ながら悪くないわ」
「ありがとう。ふふ」
エラは義理の母をじっと見る。
「・・・・・・お義母様!」
「なんだい?シンデレラ」
「私も舞踏会に・・・・・・行きたいです」
すると、アスアがドレスを持ちながら、
「はあ?何言ってるの⁉あんた?」
と言い放つ。
「そうよ、あんたが舞踏会に行きたいなんて生意気よ!」
とドリがエラに指をさしながら、怒鳴る。
しかしエラは、臆せず義理の母に、
「お願いです!どうか行かせて下さい!」
と頭を下げて頼んだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・いいでしょう」
それを聞いたアスアとドリが顔を合わせ、
「ちょっとママ!」
と二人同時で義理の母に話し掛ける。
「いいんですか!」
エラは喜びに頬を赤くする。
「ただし、条件があります」
「条件?」
義理の母は部屋のクローゼットから何十着というボロボロの服を取り出す。
「いつもの仕事に加えて、この服の修繕を明日の朝までに終わらせること。あと、ドレスは自分で作って用意すること。それができたら連れて行ってあげましょう」
「・・・・・・わかりました」
義理の母はそう言うと、エラにボロボロの服を渡す。
「では、よろしく」
そう言って義理の母が姉達と一緒に部屋から去って行く。
「君はこの屋敷の者かい?」
「ええ・・・・・・はい」
「では、これを・・・・・・」
男性はエラに手紙のようなものを渡す。
「これは?」
「お城の舞踏会の招待状です」
「舞踏会の招待状!?」
すると、突然屋敷のドアが開き、義理の母が現れた。
「今、舞踏会と聞こえたのですが?」
義理の母が男性に訊ねる。
「ええ。明日の夜に年頃の娘はできれば全員参加とのお達しで・・・・・・」
「そう・・・・・・どうもありがとう」
「はい。では、失礼いたします」
そう言うと、男性はその場から離れ、馬車に乗り込んだ。
止まっていた馬車が動き出し、屋敷の前から去って行った。
その舞踏会が開かれることはアスア達にも知らされる。
「シンデレラ!いいでしょう?このドレス」
アスアがエラに自分のドレスを持ってエラに見せびらかす。
「ええ、とても・・・・・・」
「まあ、あんたはいけないでしょうね」
「・・・・・・」
すると、義理の母とドリが入ってくる。
「ママ!ドリお姉ちゃん!どう?このドレス似合うと思う?」
「ええ。とても似合うと思うわ。アスア」
「そうね。我が妹ながら悪くないわ」
「ありがとう。ふふ」
エラは義理の母をじっと見る。
「・・・・・・お義母様!」
「なんだい?シンデレラ」
「私も舞踏会に・・・・・・行きたいです」
すると、アスアがドレスを持ちながら、
「はあ?何言ってるの⁉あんた?」
と言い放つ。
「そうよ、あんたが舞踏会に行きたいなんて生意気よ!」
とドリがエラに指をさしながら、怒鳴る。
しかしエラは、臆せず義理の母に、
「お願いです!どうか行かせて下さい!」
と頭を下げて頼んだ。
「・・・・・・」
「・・・・・・いいでしょう」
それを聞いたアスアとドリが顔を合わせ、
「ちょっとママ!」
と二人同時で義理の母に話し掛ける。
「いいんですか!」
エラは喜びに頬を赤くする。
「ただし、条件があります」
「条件?」
義理の母は部屋のクローゼットから何十着というボロボロの服を取り出す。
「いつもの仕事に加えて、この服の修繕を明日の朝までに終わらせること。あと、ドレスは自分で作って用意すること。それができたら連れて行ってあげましょう」
「・・・・・・わかりました」
義理の母はそう言うと、エラにボロボロの服を渡す。
「では、よろしく」
そう言って義理の母が姉達と一緒に部屋から去って行く。
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