104 / 113
第百三話 元父その五
しおりを挟む
「・・・・・この元父親に関して、詳しく教えてくれないかしら」
「はい」
幸は雅彦に関して、詳しく説明する。あと約二週間前のことも話した。
「なるほど・・・・・・幸ちゃんにそんなこと言うなんてひどいわね・・・・・・許せない!」
早苗はテーブルを片手で叩く。
「あ!ごめんね。思わず・・・・・・」
「いえ・・・・・・」
「でもなんで、そんな男を捜してほしいの?」
「それは・・・・・・」
捜してほしい理由を話す。
「そう・・・・・・会って言ってやりたいことと尾行されてるかもか」
「考えすぎかもしれませんけど・・・・・・」
「まあ、飲み屋にいたことや彼氏を目撃してることを考えるとそう思っちゃうわよね・・・・・・わかったわ。私に任せて!」
「ありがとうございます!・・・・・・それで、依頼料なんですが、どれくらい──」
「今回は特別無料でいいわ!」
「え!」
「前に駿河のことで迷惑掛けちゃったから、そのお詫びにね」
「ちょっと待って下さい!それに関しては早苗さんは悪くないでしょ!むしろ被害者であたしが加──」
早苗が幸の顔の前に手の平を向ける。
「これは私の戒めでもあるの・・・・・・」
「・・・・・・わかりました。よろしくお願いします」
「はい」
幸は雅彦に関して、詳しく説明する。あと約二週間前のことも話した。
「なるほど・・・・・・幸ちゃんにそんなこと言うなんてひどいわね・・・・・・許せない!」
早苗はテーブルを片手で叩く。
「あ!ごめんね。思わず・・・・・・」
「いえ・・・・・・」
「でもなんで、そんな男を捜してほしいの?」
「それは・・・・・・」
捜してほしい理由を話す。
「そう・・・・・・会って言ってやりたいことと尾行されてるかもか」
「考えすぎかもしれませんけど・・・・・・」
「まあ、飲み屋にいたことや彼氏を目撃してることを考えるとそう思っちゃうわよね・・・・・・わかったわ。私に任せて!」
「ありがとうございます!・・・・・・それで、依頼料なんですが、どれくらい──」
「今回は特別無料でいいわ!」
「え!」
「前に駿河のことで迷惑掛けちゃったから、そのお詫びにね」
「ちょっと待って下さい!それに関しては早苗さんは悪くないでしょ!むしろ被害者であたしが加──」
早苗が幸の顔の前に手の平を向ける。
「これは私の戒めでもあるの・・・・・・」
「・・・・・・わかりました。よろしくお願いします」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる