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第九十五話 幸せからの・・・・・・その二十一
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と清が話すと、
「ちょっと待って?登お兄ちゃん実家を継ぐの?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてない!・・・・・・幸さんは?」
由梨は幸を見る。
「はい。付き合ってしばらくして聞きました。仕事も今月で辞めるから有休を消化するって」
「そうだったんだ。だから、一人旅なんて行けたんだ」
「それより、油久波市ってわかってもそれだけじゃ捜すのは・・・・・・」
「そうね・・・・・・」
幸と由梨が考え込む。
「あ!そうだ!」
「どうしたの?清?」
清が何かを探す。
「あった!」
清はカレンダーを見る。
すると、そこには十一日の欄の所に丸出汁ホテルとだけ書かれていた。
「兄貴のことだから、もしかしたら、泊まるホテルか旅館の名前くらい書いてあるかなと思ってさ」
「カレンダー見ればよかったのか・・・・・・」
幸が顔を下に向ける。
「でも、丸出汁ホテルは全国にいくつもあるから、それだけではどの道わからなかったよ」
「じゃあ、さっそくそこに行ってきます!」
「じゃあ、俺達も──」
「いえ、これ以上はさすがにご迷惑ですし、あたし一人で──」
「いや、元はと言えば俺のせいだし、一緒に行くよ」
「私も清に女装メイクした責任あるし、一緒に行く」
「・・・・・・わかりました。ありがとうございます」
三人は車で油久波市へ向かった。
「ちょっと待って?登お兄ちゃん実家を継ぐの?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
「聞いてない!・・・・・・幸さんは?」
由梨は幸を見る。
「はい。付き合ってしばらくして聞きました。仕事も今月で辞めるから有休を消化するって」
「そうだったんだ。だから、一人旅なんて行けたんだ」
「それより、油久波市ってわかってもそれだけじゃ捜すのは・・・・・・」
「そうね・・・・・・」
幸と由梨が考え込む。
「あ!そうだ!」
「どうしたの?清?」
清が何かを探す。
「あった!」
清はカレンダーを見る。
すると、そこには十一日の欄の所に丸出汁ホテルとだけ書かれていた。
「兄貴のことだから、もしかしたら、泊まるホテルか旅館の名前くらい書いてあるかなと思ってさ」
「カレンダー見ればよかったのか・・・・・・」
幸が顔を下に向ける。
「でも、丸出汁ホテルは全国にいくつもあるから、それだけではどの道わからなかったよ」
「じゃあ、さっそくそこに行ってきます!」
「じゃあ、俺達も──」
「いえ、これ以上はさすがにご迷惑ですし、あたし一人で──」
「いや、元はと言えば俺のせいだし、一緒に行くよ」
「私も清に女装メイクした責任あるし、一緒に行く」
「・・・・・・わかりました。ありがとうございます」
三人は車で油久波市へ向かった。
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