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第九十四話 幸せからの・・・・・・その二十
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ドアの開く音がした。
「兄貴はいたか?」
「それが・・・・・・」
由梨は清に手紙を見せた。
「一人旅って・・・・・・」
「清さん!ブラコンなんですよね!心当たりとかないですか⁉」
幸は青ざめた顔で清の肩を揺らしながら聞く。
「ちょっと、落ち着いて!あと、俺は別にブラコンじゃないから!兄貴が一人旅しそうな所なんて・・・・・・あ!」
「何かわかったんですか?」
「・・・・・・この間、女装で来た時に兄貴が母さんと電話で会話してたんだけど、その時──」
『あっ母さん?ちょうどよかった。今度、油久波市に行くんだけど、何か土産ほしいのある?』
『えっ土産はいらない?うん。それより幸ちゃん?・・・・・・』
『・・・・・・聞いてみるよ。幸も家を覚えたと思うから一人でも行けると思うし・・・・・・え?』
『あんたは来ないのかって?いや、その頃には俺は跡継ぐ為に実家暮らしだろ?』
「え?今月は無理かって?それはちょっと・・・・・・うん。まずは幸に聞いてみないと・・・・・・」
『一ヶ月以内にはまた行けると思うから・・・・・・うん。じゃあね』
「って、話してたからもしかしたら、油久波山で有名な油久波市かもしれない」
「兄貴はいたか?」
「それが・・・・・・」
由梨は清に手紙を見せた。
「一人旅って・・・・・・」
「清さん!ブラコンなんですよね!心当たりとかないですか⁉」
幸は青ざめた顔で清の肩を揺らしながら聞く。
「ちょっと、落ち着いて!あと、俺は別にブラコンじゃないから!兄貴が一人旅しそうな所なんて・・・・・・あ!」
「何かわかったんですか?」
「・・・・・・この間、女装で来た時に兄貴が母さんと電話で会話してたんだけど、その時──」
『あっ母さん?ちょうどよかった。今度、油久波市に行くんだけど、何か土産ほしいのある?』
『えっ土産はいらない?うん。それより幸ちゃん?・・・・・・』
『・・・・・・聞いてみるよ。幸も家を覚えたと思うから一人でも行けると思うし・・・・・・え?』
『あんたは来ないのかって?いや、その頃には俺は跡継ぐ為に実家暮らしだろ?』
「え?今月は無理かって?それはちょっと・・・・・・うん。まずは幸に聞いてみないと・・・・・・」
『一ヶ月以内にはまた行けると思うから・・・・・・うん。じゃあね』
「って、話してたからもしかしたら、油久波山で有名な油久波市かもしれない」
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