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第八十七話 幸せからの・・・・・・その十三
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「・・・・・・なんだぁ。それは──」
『それで昨日のことなんだけど・・・・・・誰にも言わないでくれよ』
『安心してくれ。ないとは思うが、警察にでも聞かれない限り話しはしないから』
『それはよかった・・・・・・本当に頼むよ!だれにも・・・・・・いや、すでに知ってる由梨と道夫さん以外にはしないでくれよ』
『わかったよ』
『本当に頼むよ!』
『くどいなぁ。しないって』
『じゃあ、頼むよ』
『ああ』
登は清の言葉を思い出す。
「・・・・・・女装した男なんだ」
「え?」
「急に家に来て、しかも酔っていたからタクシーでアパートまで送って行ったんだ」
「・・・・・・その人はどこの誰?」
「え⁉」
「ねえ?」
「それは・・・・・・その人に口止めをされてるから言えないんだ」
「口止めされてるから言えない?」
「そう!そいつも後になって、恥ずかしいみたいでさ・・・・・・」
「ふざけないで!」
「!」
「女装した男が自分の住むアパートにやってきた上に恥ずかしいから口止めって、そんな話信じられると思う⁉」
「確かにそうかもしれないが、本当にあったんだ!」
「もういい!」
幸が立ち上がる。
「ちょっと待ってくれ!幸!」
登も立ち上がり、幸の手を掴む。
「離して!もう話したくない!」
幸は登の手を振りほどき、自分のバックを持って、ドアから出ていく。
「幸!・・・・・・」
登は幸の後を追いかけようとしたが、今の幸を引き止められる気がしなかった。
「・・・・・・・・・・・・何やってんだよ!俺の馬鹿!」
登は頭を抱え、その場に座り込んでしまう。
『それで昨日のことなんだけど・・・・・・誰にも言わないでくれよ』
『安心してくれ。ないとは思うが、警察にでも聞かれない限り話しはしないから』
『それはよかった・・・・・・本当に頼むよ!だれにも・・・・・・いや、すでに知ってる由梨と道夫さん以外にはしないでくれよ』
『わかったよ』
『本当に頼むよ!』
『くどいなぁ。しないって』
『じゃあ、頼むよ』
『ああ』
登は清の言葉を思い出す。
「・・・・・・女装した男なんだ」
「え?」
「急に家に来て、しかも酔っていたからタクシーでアパートまで送って行ったんだ」
「・・・・・・その人はどこの誰?」
「え⁉」
「ねえ?」
「それは・・・・・・その人に口止めをされてるから言えないんだ」
「口止めされてるから言えない?」
「そう!そいつも後になって、恥ずかしいみたいでさ・・・・・・」
「ふざけないで!」
「!」
「女装した男が自分の住むアパートにやってきた上に恥ずかしいから口止めって、そんな話信じられると思う⁉」
「確かにそうかもしれないが、本当にあったんだ!」
「もういい!」
幸が立ち上がる。
「ちょっと待ってくれ!幸!」
登も立ち上がり、幸の手を掴む。
「離して!もう話したくない!」
幸は登の手を振りほどき、自分のバックを持って、ドアから出ていく。
「幸!・・・・・・」
登は幸の後を追いかけようとしたが、今の幸を引き止められる気がしなかった。
「・・・・・・・・・・・・何やってんだよ!俺の馬鹿!」
登は頭を抱え、その場に座り込んでしまう。
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