浮気されたくない幸の恋愛奮闘記

和山忍

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第六十七話 癒やし南国その二

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「いや、ほんとに気持ち良さそうだなあと思って」

「だって、本当に気持ちいいし・・・・・・」

「まあ、確かに」
  
 登がにこやかな表情で言う。

 二人は、その後もいろいろな温泉に浸かっていく。

 それから二人は、屋内の温泉プールへ移動した。

 しばらくして、ウォータースライダーから水しぶきを上げながら、勢い良く幸がプールへ滑り下りた。

「ふー」

 幸は顔を手で拭きながら、プールの端へと移動する。

「久しぶりだけど、やっぱり楽しいね」

 幸はプールの外にいる登に話し掛けながら、プールから出る。

「そうだね。次はあの浮輪で滑るリプタイドスライダーに行こうか」

「うん!」

 幸がリプタイドスライダーへと行こうとした瞬間、

「あ!でも、登さん大丈夫?」

「え、何が?」

「絶叫マシン乗った時みたいに酔ったりしない?」

「ああ、それなら心配はないよ。前に乗った時なんともなかったし」

「そう。それならよかった。じゃあ行こう!」

 二人はそのスライダーに向かい、列へと並んだ。

「これって、二人乗りと一人乗りがあるけど、どうする?」

「二人乗りがいいかな」

「うん。わかった」

 二人が話していると、

「あれ、もしかして兄貴?」

 後ろから声がした。幸と登が振り向くと、そこに二十代くらいの緑迷彩柄の水着を着た男性がいた。

きよし?」









 

 
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