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第五十一話 実家にて〜その十八

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 悪い気はしないけど、褒められていいのかな・・・・・・と幸が思っていると、

「幸!」

 どこからか声がした。声のする方に顔を向けると、そこには真知と道夫がこちらに向かっていた。

「お母さん⁉」

「お父さん!」

 真知と道夫が幸達のそばに行く。

「一体、何があったの⁉」

「実は──」

 幸は真知と道夫に先程の出来事を話した。

「なるほど、そんなことがね・・・・・・でも、三人とも無事でよかったわ」

「ほんとな・・・・・・」

 真知と道夫は顔を合わせる。

「幸・・・・・・あまり、褒められたことではないけどよくやったわ!」

「いや、その・・・・・・トイレに閉じ込められちゃったから、致し方なくやっただけで・・・・・・そうじゃなかったら、千冬ちゃん抱えて近くの交番か警察署まで逃げてたよ」

「そうね。それにしても、登君も千冬ちゃんも幸の手助けしてくれてありがとね」

 真知は二人にお礼を言った。

「いえ、俺は大して何もしてませんよ」

「あたしもそんなには・・・・・・」

「二人ともそんな謙遜しないの!・・・・・・そうだ!」

 真知が何が思いついたのか両手を会わせる。

「登君、お昼一緒にどうかしら?」

「えっ?お昼ですか?」

「そう。今回のお礼に・・・・・・ね?」

「ん~わかりました。じゃあ、お言葉に甘えて」

「じゃあ、決まりね!」

 真知が幸の方を向く。

「じゃあ、幸!帰ったら、さっき買った卵で・・・・・・」

 真知があることに気づく。




     
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