31 / 113
第三十話 一人じゃ行きにくい所その六
しおりを挟む
「ふ~ん・・・・・・」
幸が健太を見る。
「健太君って、この遊園地は初めて?」
「うん。今週、友達から絶叫アトラクションに乗った話を聞いてから乗りたくて」
「そうなんだ」
「でも、土日はお父ちゃんもお母ちゃんも仕事で行けなくて、いつもだったら穴間市の爺ちゃん婆ちゃん家だったんだけど・・・・・・」
健太が登を見る。
「お母ちゃんから叔父ちゃんが連れて行ってくれるって言われて」
「姉ちゃんから頼まれたんだ。連れて行って欲しいって・・・・・・」
「でも、叔父さんのおかげでここに来られたから良かったよ。ありがとう!」
健太が笑顔で言うと、
「・・・・・・どういたしまして」
登は少し照れくさそうに返事をした。
「登さんって、お仕事は何をされてるんですか?」
「東奈和市の郵便局で、郵便配達をやっています」
「へぇ~もしかして、住んでるのも東奈和市ですが?」
「はい。アパート借りて住んでます」
「そうなんですか。あたしは今、永戸市でアパート借りて住んでるんですけど、元々は東奈和に住んでまして」
「そうなんですか、俺はさっきの健太の話でもわかってるとは思うんですが、元々穴間に住んでて、でも穴間より都会の永戸に行きたくて、高校は永戸の高校に」
「ちなみになんという高校ですか?」
「永牧商業高校です」
「えっほんとですか?あたしもです」
「えっ、うそ!」
「すごい、奇遇ですね!」
「ほんとですね!」
「じゃあ──」
その後、二人の会話がしばらく続き、それを見ていた健太が口を開く。
「ねえ、お姉ちゃん達が良ければ、午後からも一緒にまわらない?」
「いや、それはさすがに厚かま──」
「うん、いいよ。お母さんはどうかな?」
「あたしもいいわよ」
「やったー」
「えっ、いいんですか?」
「はい」
「じゃあ、みんな食べ終わったみたいだし、次のに乗りにいきましょうか」
「うん」
その後、四人はいろいろなアトラクションで楽しみ、時間は流れ夕方になった。
幸が健太を見る。
「健太君って、この遊園地は初めて?」
「うん。今週、友達から絶叫アトラクションに乗った話を聞いてから乗りたくて」
「そうなんだ」
「でも、土日はお父ちゃんもお母ちゃんも仕事で行けなくて、いつもだったら穴間市の爺ちゃん婆ちゃん家だったんだけど・・・・・・」
健太が登を見る。
「お母ちゃんから叔父ちゃんが連れて行ってくれるって言われて」
「姉ちゃんから頼まれたんだ。連れて行って欲しいって・・・・・・」
「でも、叔父さんのおかげでここに来られたから良かったよ。ありがとう!」
健太が笑顔で言うと、
「・・・・・・どういたしまして」
登は少し照れくさそうに返事をした。
「登さんって、お仕事は何をされてるんですか?」
「東奈和市の郵便局で、郵便配達をやっています」
「へぇ~もしかして、住んでるのも東奈和市ですが?」
「はい。アパート借りて住んでます」
「そうなんですか。あたしは今、永戸市でアパート借りて住んでるんですけど、元々は東奈和に住んでまして」
「そうなんですか、俺はさっきの健太の話でもわかってるとは思うんですが、元々穴間に住んでて、でも穴間より都会の永戸に行きたくて、高校は永戸の高校に」
「ちなみになんという高校ですか?」
「永牧商業高校です」
「えっほんとですか?あたしもです」
「えっ、うそ!」
「すごい、奇遇ですね!」
「ほんとですね!」
「じゃあ──」
その後、二人の会話がしばらく続き、それを見ていた健太が口を開く。
「ねえ、お姉ちゃん達が良ければ、午後からも一緒にまわらない?」
「いや、それはさすがに厚かま──」
「うん、いいよ。お母さんはどうかな?」
「あたしもいいわよ」
「やったー」
「えっ、いいんですか?」
「はい」
「じゃあ、みんな食べ終わったみたいだし、次のに乗りにいきましょうか」
「うん」
その後、四人はいろいろなアトラクションで楽しみ、時間は流れ夕方になった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。

白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる