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第二十九話 一人じゃ行きにくい所その五

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 真知が現れ、二人の会話に入る。

「せっかくのご厚意を無下にするのはよくないわよ」

「ん~わかりました。お言葉に甘えて、ご馳走になります」

「じゃあ、いきましょうか」

 登が少し、ホッとした感じに言うと、遊園地の中のレストランへと向かう。

 しばらく経って、四人はレストランで頼んだ料理を食べながら、会話をしていた。

「へぇ~真知さんって看護師をやってるんですか」

「ええ」

 二人が会話してると、

「真知さん。うちのお母ちゃんも看護師なんだよ」

 健太が話に入ってきた。

「へぇ~そうなんだ。そういえば、登君と健太君は親子じゃないのよね?」

「はい。健太は俺の姉ちゃんの息子なんです」

 と言うと幸が、

「だから、叔父さんって呼ばれてたんですね」

 話に入る。

「けど、叔父さんって言われるの正直どうなの?」

「まあ、叔父は叔父ですし、まあいいかなって」

「私だったら、叔母さんじゃなくて、お姉さんって呼ばれたいわ」

「お母さん、自分の歳を考えようよ」

「何言ってるの!女は若く見られたいものなのよ」

「そういうものなの?」

「そうよ。幸も私くらいの歳になればわかるわよ」

 
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