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第二十一話 現在へ─
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そして、現在──
幸は公園のベンチに座り、 下にうつむいて、考え込んでいた。
「あれ、幸ちゃんじゃないか?」
突然、三十代後半の眼鏡をかけた男性が話し掛けてきた。
「?・・・・・・あれ、道夫さん!」
「久しぶりだね」
「今日はどうしたんですか?」
「昔の友達と飲んでてね。その帰りさ」
「そうだったんですか」
「幸ちゃんこそ、こんな所でどうしたんだい?」
「ちょっといろいろありまして・・・・・・」
「いろいろ?もし、良ければ話を聞くよ」
幸の隣に座る。
「いえ、そんな話すようなことでは・・・・・・」
いや、このまま、考え続けるよりはいいかも・・・・・・道夫さん、案外口固いし──
「・・・・・・えーと、誰にも言わないって約束できますか?勿論、家族にも・・・・・・」
「まさか、犯罪関係?」
「いえ、違いますよ!」
「ごめん、ごめん。変なこと言って。幸ちゃんに限ってそれはないよね・・・・・・っで、どうしたの?秘密は守るよ」
「・・・・・・実は、お母さんがお見合いを決めて来ちゃって・・・・・・」
「お見合いか・・・・・・そういえば、嫁が真知さんから娘が未だに彼氏いなくて心配してるって言ってたな」
「それなんですけど、実はあたし、今さっきまで彼氏がいたんです」
「えっ?」
「その──」
幸はさっきの駿河の話を道夫にした。
幸は公園のベンチに座り、 下にうつむいて、考え込んでいた。
「あれ、幸ちゃんじゃないか?」
突然、三十代後半の眼鏡をかけた男性が話し掛けてきた。
「?・・・・・・あれ、道夫さん!」
「久しぶりだね」
「今日はどうしたんですか?」
「昔の友達と飲んでてね。その帰りさ」
「そうだったんですか」
「幸ちゃんこそ、こんな所でどうしたんだい?」
「ちょっといろいろありまして・・・・・・」
「いろいろ?もし、良ければ話を聞くよ」
幸の隣に座る。
「いえ、そんな話すようなことでは・・・・・・」
いや、このまま、考え続けるよりはいいかも・・・・・・道夫さん、案外口固いし──
「・・・・・・えーと、誰にも言わないって約束できますか?勿論、家族にも・・・・・・」
「まさか、犯罪関係?」
「いえ、違いますよ!」
「ごめん、ごめん。変なこと言って。幸ちゃんに限ってそれはないよね・・・・・・っで、どうしたの?秘密は守るよ」
「・・・・・・実は、お母さんがお見合いを決めて来ちゃって・・・・・・」
「お見合いか・・・・・・そういえば、嫁が真知さんから娘が未だに彼氏いなくて心配してるって言ってたな」
「それなんですけど、実はあたし、今さっきまで彼氏がいたんです」
「えっ?」
「その──」
幸はさっきの駿河の話を道夫にした。
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