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第四話 幻想食堂そのニ
しおりを挟む幸達は席に座り、メニューを見る。
「あれ、鹿肉料理もあるんですか⁉」
「ああ、前に食べてみたいと言ってたろ」
「覚えてくれてたんですか!?」
「ああ」
さっきのもだけど、駿河さんのこういう所が好き。
幸達は飲み物と料理を注文する。
しばらくして、最初に飲み物がきて、その後に、
「鹿肉のソテーと鹿肉のシチューです」
「ありがとうございます」
「ありがとう」
二人の前に料理が出された。
「わあ、美味しそう。いただきます!」
幸が鹿肉をナイフとフォークを使って食べ始める。
「美味しい!」
「でしょ?」
「はい。駿河さんが食べてる鹿肉のシチューも美味しそうですね?」
「食べてみる?」
「いいんですか?ありがとうございます」
幸が鹿肉のシチューを食べる。
「シチューも美味しい!」
笑顔で食べる幸の顔を見て、駿河が笑いながら言う。
「ふふ。幸は美味しそうに食べるね」
「いえ、本当に美味しいので・・・・・・」
「そう言ってくれると嬉しいよ。ここに連れてきてよかった」
「あたしもここに連れてきてもらってよかったです。ありがとうございます・・・・・・あたしの鹿肉もどうぞ」
「ありがとう」
鹿肉のソテーを食べる。
「うん。やっぱり美味い」
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