16 / 25
3章
5
しおりを挟む
次の日、義弟は朝食を済ませて収穫した茗荷を私に手渡すと、すぐに離れへ引っ込んでしまった。
昼前に家中の掃除を終わらせて暇になった私は、朝刊と一緒に郵便受けに入っていた夏祭りのチラシを眺めた。義弟の言っていた通り4日後に近所の小さな神社でやるらしい。
最後に行ったのはいつだったか。
学生の時も同級生と行ったことはあったけど、鮮明に思い出すのは子供の頃の記憶だった。母が着付けてくれた淡いピンク色の浴衣と黄色い帯。初めて食べた真っ赤なりんご飴と取れなくて泣いた金魚すくい。おまけで小さな赤い金魚を一匹もらえたけど、私が欲しかったのは黒い出目金だった。それを自分で取ってみたくて隣にいた父を困らせた。
「あ」
急に思い出して立ち上がり、仏間へ向かう。確か押し入れの下段に長方形の水槽が閉まってあった気がする。
薄暗い仏間に入って、電気をつける。窓のないここは日の光が入らない。仏壇のちょうど真向かいにある押し入れを開けてみると、いつまでも手付かずになっている義両親の私物に紛れて横幅30センチほどの長方形の小さな水槽があった。引っ張り出してみると、ほこりか水垢で白くくすんでいる。
それを持ち上げて外に出た。
玄関横の手洗い場で水槽に水を入れて軽く擦ってみると、意外とあっさりくすみが取れていく。足元を濡らしながら何度か水の入れ替えをして全体を擦る。しゃがんで作業をしていると太陽光がジリジリと首すじに当たって痛い。それを我慢しながら続けて、ようやく全ての面が綺麗な透明になった。
なみなみとまではいかないけれどたっぷりの水を入れて持ち上げてみる。ガラスでできていることと水の重さが相まって想像以上に重い。できればこれを縁側まで持っていってカルキを抜きたかった。だけどそこまでの距離でも持って歩けそうにない。落としたら一瞬で割れてしまうだろう。諦めて中の水を半分捨てて、水槽を縁側まで運んだ。
水滴を纏った水槽と中の水が揺れて、太陽光を反射してキラキラと虹色に光っているのを立ったまま眺める。綺麗、だけど、あとでタオルを持ってきて拭かなければ……。床も水浸しだ。
「何してるんですか?」
義弟の声がした。振り向くけど姿がない。
「こっちです」
また呼ばれて、声のする方へ首を伸ばす。離れの窓から顔を出していた。
「水槽、洗ってたの!」
離れの義弟に届くように大きな声で返事をする。
「水槽?」
「あのね、お祭りで」
そう言いかけてから義弟の元へ走る。近づいてから気づいたけど、離れの窓は義弟の身長よりもずっと高い位置にあった。目一杯見上げている私を、義弟が窓の桟にひじをついて身を乗り出すようにして見下ろす。
「お祭りで金魚すくいをやりたくて」
「うちにあったやつですか? どこにありました?」
「仏間の押し入れの中に」
「へえ、まだあったんですね、知らなかった」
「小さい頃、金魚を飼ってた?」
「一時ですけどね。それこそ夏祭りの金魚すくいですくったやつを」
「私も一緒!」
また共通点が見つかって嬉しさで声が弾む。義弟も目を細めた。
「2時頃になったら一度戻りますから、おやつにしましょうか」
「あの水菓子?」
「そうそう」
「じゃあ時間になったら準備しておきますね」
「それじゃあ、また」と義弟から離れる。これ以上は仕事の邪魔になってしまう。離れの飛び石を越えて振り返ると、義弟も窓からいなくなっていた。
縁側で揺れていた水槽の水はすっかり落ち着いている。ガラスの側面に付着していた雫は流れきっていて、床に染みてさっきよりも木目の色が濃くなっていた。
それを見て、タオルを持ってくるんだったと思い出した。
少し横着して縁側から家の中へ入る。いつもタオルをしまってある洗面所へ行こうとしたところで玄関先の固定電話が鳴った。平日の昼間にかかってくること自体、滅多にないから驚いて飛び上がる。
「っ、はいっ、もしもし」
「…………」
電話の向こうは無言だった。だけど微かにモーター音のような小さな物音が聞こえる。
「……もしもし?」
もう一度声をかけるとすぐにぷつりと切れてしまった。……なんだったんだろう。夫はこの時間仕事だから、夫ではないことは確かだけどもしかして何かあったのだろうか。
少し悩んで夫のアパートに電話をかけてみた。だけど繋がらない。ということはやっぱり夫ではないと思う。間違い電話だろうか。
「……変なの」
人知れずぼやいて、そこから離れる。
言っていた通り、午後2時過ぎに戻ってきた義弟と居間で水菓子の箱を開ける。中はイチゴやキウイといった果物を葛で丸く固めた一口サイズの葛まんじゅうだった。葛まんじゅうといえば、こし餡を包んであるものを見たことはあるけれど、果物が使われているのは初めて見る。半透明な葛にイチゴの赤が透けて見ているだけでも気分が高まった。
「わぁ、綺麗!」
「安藤のくせに洒落たものを持ってきましたね」
「これ、雑誌に載っていて一度食べてみたかったんです」
「じゃあ、安藤が一回取材したところかな」
「安藤さんは取材をする人なんですね。すごい」
「結構、あちこち飛び回っているみたいですよ」
今食べるのは一人二個までと決めて、義弟は義弟はこし餡とキウイを、和菓子よりも洋菓子が好みな私はイチゴをキウイをそれぞれ選んだ。
小皿に乗せた弾力のあるまんじゅうを果物用の小さなフォークで切ってみる。うっすらと赤いイチゴの果汁がじわりと溢れてもったいない。そのまま食べればよかったと切って口に運んでから後悔した。
「あ、美味い」
手づかみでキウイの方を食べた義弟がぽつりと漏らした。いつもは「美味しい」と丁寧な言葉を使うのに珍しい。まるで安藤さんといる時のようだ。
「……美味しい?」
「はい。葛まんじゅう自体甘くなくて、キウイの味がすごいですね。イチゴはどうでした?」
「んー、……イチゴは美味しいんだけど……」
半分残しておいて、今度はキウイの方を一口で食べてみる。
「あ、キウイの方が私は好きかも」
同じような酸味でもイチゴの方が強くは、キウイは甘さがあった。
「2個まででしたけど、イチゴも食べていいですか?」
「うーん、……なまものだからあまり日持ちしないだろうし、いいですよ。でも夕ご飯もちゃんと食べてくださいね」
「やった。頭を使ってるとやっぱりお腹が減りますね」
「明日からお昼ご飯も作りましょうか?」
「あぁ、いえ、そこまででは。食べると眠くなって逆に進まないので」
「難儀ねぇ」
義弟がこし餡の方をまた一口で食べて、続けざまにイチゴを放り込む。私も半分に切ったイチゴの残りを食べて、箱に残っている葛まんじゅうはこし餡一つになった。それも義弟にあげると「いいんですか?」と目を輝かせて喜んだ。どうやら甘党なのは本当らしい。
包みを開けている義弟を、お茶を飲みながら眺める。ふと目が合って微笑まれる。
「水槽、どこに置きますか?」
「そうですねぇ、どこにしようかしら」
「僕が小さい頃は玄関の靴箱の上に置いてましたよ。そこでいいなら運びましょうか」
「助かります。最初は目一杯水を入れてみたんだけど、重くて持てなかったの。後でバケツにも水を汲んでつぎ足そうかと」
「そういや夏祭りはいつでした?」
「4日後です。あ、これ」
テーブルの上の新聞紙の下からチラシを取り出して義弟に渡す。
「……あぁ、ここか」
「近い?」
「歩いて15分くらいかな」
「すっごく楽しみ!」
「4日前から準備するくらいですもんね。気が早い」
「でも生き物だから、迎える準備はしておかなきゃいけないでしょう?」
「そうですね、特に夏祭りの金魚はすぐ弱るから」
「では、そろそろ仕事に戻ります」と義弟が立ち上がった。律儀に食べた後の包みや皿を片付けようとするので「私がやりますから」と押し留めると、代わりに小さい子にするように頭を一度だけ大きく撫でられる。数本の髪が名残惜しそうに義弟の手にまとわりついて、やがて離れていった。
昼前に家中の掃除を終わらせて暇になった私は、朝刊と一緒に郵便受けに入っていた夏祭りのチラシを眺めた。義弟の言っていた通り4日後に近所の小さな神社でやるらしい。
最後に行ったのはいつだったか。
学生の時も同級生と行ったことはあったけど、鮮明に思い出すのは子供の頃の記憶だった。母が着付けてくれた淡いピンク色の浴衣と黄色い帯。初めて食べた真っ赤なりんご飴と取れなくて泣いた金魚すくい。おまけで小さな赤い金魚を一匹もらえたけど、私が欲しかったのは黒い出目金だった。それを自分で取ってみたくて隣にいた父を困らせた。
「あ」
急に思い出して立ち上がり、仏間へ向かう。確か押し入れの下段に長方形の水槽が閉まってあった気がする。
薄暗い仏間に入って、電気をつける。窓のないここは日の光が入らない。仏壇のちょうど真向かいにある押し入れを開けてみると、いつまでも手付かずになっている義両親の私物に紛れて横幅30センチほどの長方形の小さな水槽があった。引っ張り出してみると、ほこりか水垢で白くくすんでいる。
それを持ち上げて外に出た。
玄関横の手洗い場で水槽に水を入れて軽く擦ってみると、意外とあっさりくすみが取れていく。足元を濡らしながら何度か水の入れ替えをして全体を擦る。しゃがんで作業をしていると太陽光がジリジリと首すじに当たって痛い。それを我慢しながら続けて、ようやく全ての面が綺麗な透明になった。
なみなみとまではいかないけれどたっぷりの水を入れて持ち上げてみる。ガラスでできていることと水の重さが相まって想像以上に重い。できればこれを縁側まで持っていってカルキを抜きたかった。だけどそこまでの距離でも持って歩けそうにない。落としたら一瞬で割れてしまうだろう。諦めて中の水を半分捨てて、水槽を縁側まで運んだ。
水滴を纏った水槽と中の水が揺れて、太陽光を反射してキラキラと虹色に光っているのを立ったまま眺める。綺麗、だけど、あとでタオルを持ってきて拭かなければ……。床も水浸しだ。
「何してるんですか?」
義弟の声がした。振り向くけど姿がない。
「こっちです」
また呼ばれて、声のする方へ首を伸ばす。離れの窓から顔を出していた。
「水槽、洗ってたの!」
離れの義弟に届くように大きな声で返事をする。
「水槽?」
「あのね、お祭りで」
そう言いかけてから義弟の元へ走る。近づいてから気づいたけど、離れの窓は義弟の身長よりもずっと高い位置にあった。目一杯見上げている私を、義弟が窓の桟にひじをついて身を乗り出すようにして見下ろす。
「お祭りで金魚すくいをやりたくて」
「うちにあったやつですか? どこにありました?」
「仏間の押し入れの中に」
「へえ、まだあったんですね、知らなかった」
「小さい頃、金魚を飼ってた?」
「一時ですけどね。それこそ夏祭りの金魚すくいですくったやつを」
「私も一緒!」
また共通点が見つかって嬉しさで声が弾む。義弟も目を細めた。
「2時頃になったら一度戻りますから、おやつにしましょうか」
「あの水菓子?」
「そうそう」
「じゃあ時間になったら準備しておきますね」
「それじゃあ、また」と義弟から離れる。これ以上は仕事の邪魔になってしまう。離れの飛び石を越えて振り返ると、義弟も窓からいなくなっていた。
縁側で揺れていた水槽の水はすっかり落ち着いている。ガラスの側面に付着していた雫は流れきっていて、床に染みてさっきよりも木目の色が濃くなっていた。
それを見て、タオルを持ってくるんだったと思い出した。
少し横着して縁側から家の中へ入る。いつもタオルをしまってある洗面所へ行こうとしたところで玄関先の固定電話が鳴った。平日の昼間にかかってくること自体、滅多にないから驚いて飛び上がる。
「っ、はいっ、もしもし」
「…………」
電話の向こうは無言だった。だけど微かにモーター音のような小さな物音が聞こえる。
「……もしもし?」
もう一度声をかけるとすぐにぷつりと切れてしまった。……なんだったんだろう。夫はこの時間仕事だから、夫ではないことは確かだけどもしかして何かあったのだろうか。
少し悩んで夫のアパートに電話をかけてみた。だけど繋がらない。ということはやっぱり夫ではないと思う。間違い電話だろうか。
「……変なの」
人知れずぼやいて、そこから離れる。
言っていた通り、午後2時過ぎに戻ってきた義弟と居間で水菓子の箱を開ける。中はイチゴやキウイといった果物を葛で丸く固めた一口サイズの葛まんじゅうだった。葛まんじゅうといえば、こし餡を包んであるものを見たことはあるけれど、果物が使われているのは初めて見る。半透明な葛にイチゴの赤が透けて見ているだけでも気分が高まった。
「わぁ、綺麗!」
「安藤のくせに洒落たものを持ってきましたね」
「これ、雑誌に載っていて一度食べてみたかったんです」
「じゃあ、安藤が一回取材したところかな」
「安藤さんは取材をする人なんですね。すごい」
「結構、あちこち飛び回っているみたいですよ」
今食べるのは一人二個までと決めて、義弟は義弟はこし餡とキウイを、和菓子よりも洋菓子が好みな私はイチゴをキウイをそれぞれ選んだ。
小皿に乗せた弾力のあるまんじゅうを果物用の小さなフォークで切ってみる。うっすらと赤いイチゴの果汁がじわりと溢れてもったいない。そのまま食べればよかったと切って口に運んでから後悔した。
「あ、美味い」
手づかみでキウイの方を食べた義弟がぽつりと漏らした。いつもは「美味しい」と丁寧な言葉を使うのに珍しい。まるで安藤さんといる時のようだ。
「……美味しい?」
「はい。葛まんじゅう自体甘くなくて、キウイの味がすごいですね。イチゴはどうでした?」
「んー、……イチゴは美味しいんだけど……」
半分残しておいて、今度はキウイの方を一口で食べてみる。
「あ、キウイの方が私は好きかも」
同じような酸味でもイチゴの方が強くは、キウイは甘さがあった。
「2個まででしたけど、イチゴも食べていいですか?」
「うーん、……なまものだからあまり日持ちしないだろうし、いいですよ。でも夕ご飯もちゃんと食べてくださいね」
「やった。頭を使ってるとやっぱりお腹が減りますね」
「明日からお昼ご飯も作りましょうか?」
「あぁ、いえ、そこまででは。食べると眠くなって逆に進まないので」
「難儀ねぇ」
義弟がこし餡の方をまた一口で食べて、続けざまにイチゴを放り込む。私も半分に切ったイチゴの残りを食べて、箱に残っている葛まんじゅうはこし餡一つになった。それも義弟にあげると「いいんですか?」と目を輝かせて喜んだ。どうやら甘党なのは本当らしい。
包みを開けている義弟を、お茶を飲みながら眺める。ふと目が合って微笑まれる。
「水槽、どこに置きますか?」
「そうですねぇ、どこにしようかしら」
「僕が小さい頃は玄関の靴箱の上に置いてましたよ。そこでいいなら運びましょうか」
「助かります。最初は目一杯水を入れてみたんだけど、重くて持てなかったの。後でバケツにも水を汲んでつぎ足そうかと」
「そういや夏祭りはいつでした?」
「4日後です。あ、これ」
テーブルの上の新聞紙の下からチラシを取り出して義弟に渡す。
「……あぁ、ここか」
「近い?」
「歩いて15分くらいかな」
「すっごく楽しみ!」
「4日前から準備するくらいですもんね。気が早い」
「でも生き物だから、迎える準備はしておかなきゃいけないでしょう?」
「そうですね、特に夏祭りの金魚はすぐ弱るから」
「では、そろそろ仕事に戻ります」と義弟が立ち上がった。律儀に食べた後の包みや皿を片付けようとするので「私がやりますから」と押し留めると、代わりに小さい子にするように頭を一度だけ大きく撫でられる。数本の髪が名残惜しそうに義弟の手にまとわりついて、やがて離れていった。
17
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
冷徹義兄の密やかな熱愛
橋本彩里(Ayari)
恋愛
十六歳の時に母が再婚しフローラは侯爵家の一員となったが、ある日、義兄のクリフォードと彼の親友の話を偶然聞いてしまう。
普段から冷徹な義兄に「いい加減我慢の限界だ」と視界に入れるのも疲れるほど嫌われていると知り、これ以上嫌われたくないと家を出ることを決意するのだが、それを知ったクリフォードの態度が急変し……。
※王道ヒーローではありません
なし崩しの夜
春密まつり
恋愛
朝起きると栞は見知らぬベッドの上にいた。
さらに、隣には嫌いな男、悠介が眠っていた。
彼は昨晩、栞と抱き合ったと告げる。
信じられない、嘘だと責める栞に彼は不敵に微笑み、オフィスにも関わらず身体を求めてくる。
つい流されそうになるが、栞は覚悟を決めて彼を試すことにした。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる