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金丸「後どれくらいでつきそうかな?」仁科「先生もうしばらくでございます。」部下というか後輩の医師である仁科貴一(にしなきいち)は金丸から東洋の様々な精神療法を学んでいる。
2人は1週間の休みを使って三重県の伊勢に向かった。
バスガイド「当車はもうまもなく、サンセット伊勢に到着致します。長旅ご苦労様でした。」金丸「いやいや、ようやくだね。」仁科「はい、サンセット伊勢は有名な老舗旅館でして、先生も気に入っていただけると思います。」金丸「私はなんでも大丈夫だよ(笑)」
なんとも老舗感そのものの玄関にようやく到着した。旅館店主「お待ちしておりました。長旅ご苦労様でした。」金丸「いえいえ(笑)ありがとうございます」旅館店主「東京からですので、お疲れでしょう、ささ、すぐにお部屋にご案内致しましょう。」
金丸「宜しくお願いします。仁科君いこうか」仁科「はい、先生」旅館店主「おーい、マネージャー」旅館マネージャー「はい」旅館店主「次のお客様頼んだよ。」旅館マネージャー「はい」旅館店主「ささ、金丸様、こちらでございます。」
旺盛な客室に迎えられて金丸は上機嫌の様子で、仁科もつられて2人とも気分はあがっている。部屋に入ると海を一望できる広々としていて、日常を忘れさせてくれるくつろぎ感で満たされている部屋であった。旅館店主「それでは、ごゆっくりお過ごし下さいませ。」金丸、仁科「ありがとうございます。」
旅館店主が出ていき2人は荷物を一通りまとめ始めた。廊下の方からにわかであるが声が聞こえている。旅館マネージャー「こちらでございます。」次のお客様が案内されているようだ。「あなたすごいわねここ」「そうだね」旅館マネージャー「江戸時代からになりますが、まだまだ建物はびくともしていませんよ(笑)」
金丸の部屋に女将が入ってきた。ふすまを開けた女将が「本日は遠い所から来ていただきありがとうございます。」女将は綺麗と質素の間くらいの色使いをした老舗旅館ならぬ絶妙な着物に包まれながら、深々とおじきによるあいさつを金丸と仁科にほどこした。女将「お二人とも端正なお顔立ちでしてね(笑)」金丸「いえいえ、照れますな(笑)」仁科「お上手ですね」女将のお世辞を抜いて見ても金丸は50歳過ぎにしては若い、顔立ちは平均よりちょっとだけ端正な方ではある。仁科に関していえば、端正な顔立ちと言える。31歳とまだ若い。2人とも東大卒業生にして外見も割と良いとは嫌味な2人ではある。
女将「伊勢神宮はもう行かれました?」金丸「明日行こうと思っています」仁科「お昼過ぎに行く予定です。」女将「そうですか、おかげ横丁も良いですよ。当旅館は0時には閉めてしまいますのでそれまでにはお帰り下さい。朝は7時から空いておりますので宜しくお願いします。」ひと通りの説明が終わると女将は部屋を出た。
2人はしばらくくつろいだ。金丸「17時から夕食だから、先に私は温泉に入ってくるよ。」仁科「はい、私は散歩してから向かいます。」
ガラガラガラっ温泉の扉を開けると室内と露天がガラス扉に仕切られた老舗感独特の重厚感を感じずにはいられない温泉であった。金丸は身体をひと通り洗うと、露天風呂の方へ向かった。
金丸「プァー気持ちいぃな」露天は最高といった気分に金丸は日々の疲れが一気にふっ飛ぶのを感じた。金丸が露天に入っていると、なにやら動物のような鳴き声が聞こえてきた。
「コンコンコン、コンコンコン」金丸「ん!?犬か?猫か?」しかし、犬ならワンだし猫でも違う。狐か?するとまた、「コンコンコン、コンコンコン」と聞いた事のない鳴き声がした。辺りを見渡しても何もいなかった。
1時間ほど温泉でくつろいだあと温泉を出た金丸は廊下にいた旅館マネージャーに聞いてみた。金丸「温泉気持ち良かったですよ。」旅館マネージャー「ありがとうございます。」
金丸「ところで露天に入っているとコンコンコン、コンコンコンと鳴き声が聞こえてきたのですが、なんの動物でしょうか?」旅館マネージャー「はい!?」旅館マネージャーは不思議な顔をした。旅館マネージャー「確かにこの旅館の露天は林になっていますが、動物は犬の一匹も居ませんよ。道路沿いはフェンスで仕切られていて誰も入れないようになっていますので。ましてやこの敷地に狐はいませんよ。」金丸「そっ!そうですか」金丸は慌てた様子を隠すように、金丸「気のせいですね(笑)」といい部屋に戻った。途中露天に向かう仁科ともすれ違った。金丸「お先に(笑)」仁科「はい」
金丸(何だったんだあの鳴き声は、、)しばらくすると仁科が部屋に戻ってきた。金丸「仁科君露天入った?」仁科「はい、気持ち良かったですよ先生(笑)」金丸「なんかコンコンコンて鳴く音しなかった??」仁科「へっ!?しませんよ、どうしたんですか先生(笑)」金丸「だっだよね、長旅で疲れてるんだね(笑)」仁科「そうですね(笑)そろそろ夕食ですし、ゆっくり癒やされましょう先生」金丸「今日は飲むぞ、なっ仁科くん(笑)」仁科「そうですね先生」
女将「夕食をお持ちいたしました。」金丸「大きな伊勢エビですね。」仁科「すごいですね。」女将「今朝とれたばかりでございます。」女将さ小舟に大きな伊勢エビを2尾のせて運んできた。やはり伊勢にきたらまずは食べたい食材ですね(笑)。
2人は1週間の休みを使って三重県の伊勢に向かった。
バスガイド「当車はもうまもなく、サンセット伊勢に到着致します。長旅ご苦労様でした。」金丸「いやいや、ようやくだね。」仁科「はい、サンセット伊勢は有名な老舗旅館でして、先生も気に入っていただけると思います。」金丸「私はなんでも大丈夫だよ(笑)」
なんとも老舗感そのものの玄関にようやく到着した。旅館店主「お待ちしておりました。長旅ご苦労様でした。」金丸「いえいえ(笑)ありがとうございます」旅館店主「東京からですので、お疲れでしょう、ささ、すぐにお部屋にご案内致しましょう。」
金丸「宜しくお願いします。仁科君いこうか」仁科「はい、先生」旅館店主「おーい、マネージャー」旅館マネージャー「はい」旅館店主「次のお客様頼んだよ。」旅館マネージャー「はい」旅館店主「ささ、金丸様、こちらでございます。」
旺盛な客室に迎えられて金丸は上機嫌の様子で、仁科もつられて2人とも気分はあがっている。部屋に入ると海を一望できる広々としていて、日常を忘れさせてくれるくつろぎ感で満たされている部屋であった。旅館店主「それでは、ごゆっくりお過ごし下さいませ。」金丸、仁科「ありがとうございます。」
旅館店主が出ていき2人は荷物を一通りまとめ始めた。廊下の方からにわかであるが声が聞こえている。旅館マネージャー「こちらでございます。」次のお客様が案内されているようだ。「あなたすごいわねここ」「そうだね」旅館マネージャー「江戸時代からになりますが、まだまだ建物はびくともしていませんよ(笑)」
金丸の部屋に女将が入ってきた。ふすまを開けた女将が「本日は遠い所から来ていただきありがとうございます。」女将は綺麗と質素の間くらいの色使いをした老舗旅館ならぬ絶妙な着物に包まれながら、深々とおじきによるあいさつを金丸と仁科にほどこした。女将「お二人とも端正なお顔立ちでしてね(笑)」金丸「いえいえ、照れますな(笑)」仁科「お上手ですね」女将のお世辞を抜いて見ても金丸は50歳過ぎにしては若い、顔立ちは平均よりちょっとだけ端正な方ではある。仁科に関していえば、端正な顔立ちと言える。31歳とまだ若い。2人とも東大卒業生にして外見も割と良いとは嫌味な2人ではある。
女将「伊勢神宮はもう行かれました?」金丸「明日行こうと思っています」仁科「お昼過ぎに行く予定です。」女将「そうですか、おかげ横丁も良いですよ。当旅館は0時には閉めてしまいますのでそれまでにはお帰り下さい。朝は7時から空いておりますので宜しくお願いします。」ひと通りの説明が終わると女将は部屋を出た。
2人はしばらくくつろいだ。金丸「17時から夕食だから、先に私は温泉に入ってくるよ。」仁科「はい、私は散歩してから向かいます。」
ガラガラガラっ温泉の扉を開けると室内と露天がガラス扉に仕切られた老舗感独特の重厚感を感じずにはいられない温泉であった。金丸は身体をひと通り洗うと、露天風呂の方へ向かった。
金丸「プァー気持ちいぃな」露天は最高といった気分に金丸は日々の疲れが一気にふっ飛ぶのを感じた。金丸が露天に入っていると、なにやら動物のような鳴き声が聞こえてきた。
「コンコンコン、コンコンコン」金丸「ん!?犬か?猫か?」しかし、犬ならワンだし猫でも違う。狐か?するとまた、「コンコンコン、コンコンコン」と聞いた事のない鳴き声がした。辺りを見渡しても何もいなかった。
1時間ほど温泉でくつろいだあと温泉を出た金丸は廊下にいた旅館マネージャーに聞いてみた。金丸「温泉気持ち良かったですよ。」旅館マネージャー「ありがとうございます。」
金丸「ところで露天に入っているとコンコンコン、コンコンコンと鳴き声が聞こえてきたのですが、なんの動物でしょうか?」旅館マネージャー「はい!?」旅館マネージャーは不思議な顔をした。旅館マネージャー「確かにこの旅館の露天は林になっていますが、動物は犬の一匹も居ませんよ。道路沿いはフェンスで仕切られていて誰も入れないようになっていますので。ましてやこの敷地に狐はいませんよ。」金丸「そっ!そうですか」金丸は慌てた様子を隠すように、金丸「気のせいですね(笑)」といい部屋に戻った。途中露天に向かう仁科ともすれ違った。金丸「お先に(笑)」仁科「はい」
金丸(何だったんだあの鳴き声は、、)しばらくすると仁科が部屋に戻ってきた。金丸「仁科君露天入った?」仁科「はい、気持ち良かったですよ先生(笑)」金丸「なんかコンコンコンて鳴く音しなかった??」仁科「へっ!?しませんよ、どうしたんですか先生(笑)」金丸「だっだよね、長旅で疲れてるんだね(笑)」仁科「そうですね(笑)そろそろ夕食ですし、ゆっくり癒やされましょう先生」金丸「今日は飲むぞ、なっ仁科くん(笑)」仁科「そうですね先生」
女将「夕食をお持ちいたしました。」金丸「大きな伊勢エビですね。」仁科「すごいですね。」女将「今朝とれたばかりでございます。」女将さ小舟に大きな伊勢エビを2尾のせて運んできた。やはり伊勢にきたらまずは食べたい食材ですね(笑)。
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