17 / 78
本編
⑰
しおりを挟む ケイヤロ国第二王女とよばれた年月よりも、テリル国王太子妃、テリル国王妃とよばれる年月の方が長くなった。
王室の光とよばれる王太子グロリア。
王室の華とよばれる第二王女リリアン。
母として二人の成長を見守ってきた。
王女しか生めない不出来な妃と陰口をたたかれたが、王女しか生まなかったことで二人の娘を手元におくことができた。
グロリアに王太子という重い責務をおわせたことに申し訳なさは感じるが、王太子であることから他国へ嫁ぐのではなく王配をむかえられた。
そしてリリアンもグロリアを支えるために国内の貴族へ嫁がせることができた。
娘たちを自分のそばにとどめておけた幸運をひそかによろこんでいる。
グロリアが第二王子を出産した。第一王子のヒューバートが生まれた時と同じく王国がわいた。これでテリル国は安泰だと。
第二王子の洗礼式に親戚と親しい友人が参加した。洗礼式のあとの昼食会をおえ、男性達は王宮でビリヤード室を新しくしたのでゲームを楽しもうと移動した。
女性陣はお茶とおしゃべりを楽しんだ。すべてが終わったあと名残惜しさがつのり親子三人でグロリアの家に移動した。
「お姉さま、私が国教の教えを破るようなことをしたら、私のことをきらいになってしまうかしら?」
リリアンの思いがけない問いかけにおどろいていると、グロリアが表情をかえずリリアンを見つめ、
「私があなたをきらいになることはないわ。たとえあなたが私の目の前で人を殺したとしても」と答えた。
まさかと思うやりとりに二人を見ると、二人は見つめ合っていた。まるで目だけで会話をするように。
「ありがとうお姉さま。お姉さまがいるから強くいられる。お姉さまがいるから生きていける」
リリアンの笑顔に胸をえぐられるような痛みを感じた。
リリアンにとって支えになるのは母である自分ではなく、グロリアなのだと見せつけられた。
「あなたの幸せを一番に願っている。その幸せを手に入れるために何が起ころうと」
リリアンが何を考えているのかを分かっているかのように答えるグロリアに痛みが強くなった。
姉妹の仲が良いことや、大人として親を必要としないほど自立していることをよろこぶべきなのかもしれない。
しかし自分が二人から疎外されているようでおもしろくなかった。
「二人とも何だか物騒な話をしているけれども王女としての品格を忘れないように」
「分かっています、お母さま。王侯貴族らしい生き方をするのです。愛は配偶者以外から求めようと思います。
ご心配なく。王室の華として誇り高く生きます」
リリアンの言葉に何といってよいのか分からなかった。
リリアンが体調不良で入院した日のことを思い出す。
入院したと聞きあわててかけつけると、
「お母さま、子を授かりました」といわれ安心とよろこびを感じたすぐあとに、
「サミュエルがパートナーと不貞関係にあるのですこし距離をおくことにしました」といわれ呆然とした。
リリアンはサミュエルの裏切りを知った翌日に入院という形で夫と距離をとり、その後は静養のためと自宅ではなく離宮へ移動した。
第二子の出産をひかえたグロリアの代わりに多くの公務をこなしていたリリアンの負担の大きさと、妊娠による体調不良を考えればリリアンの静養は当然と思われ一か月の二人の別居は周りからあやしまれなかった。
リリアンの体調が安定し、王都の自宅にもどったことから王国民に懐妊が発表された。
その時にリリアンは静養が必要だったため公務をはたせなかったことを詫び、自身の懐妊報告にからめ「夫には私のことを心配せずダンスに集中してもらいたい。生まれてくる子に勝利を捧げてほしい」というコメントをだした。
夫をけなげに支える王室の華と名をあげた。
洗礼式で二人はこれまで通りの仲の良さを見せていた。リリアンの大きくなったお腹を愛おしそうに見つめ、妻をかいがいしく気づかうサミュエルの姿は妻を愛する夫そのものだった。
しかし二人の間でどのような話し合いがされたのかは分からないが、リリアンは夫へ見切りをつけたようだ。
「サミュエルのことをちゃんと見ていたつもりでしたが、やはり恋は盲目だったようです。
それと国内の相手と早く結婚してしまおうという焦りもあったのでしょうね。
サミュエルが私のことを愛してくれるなら幸せになれるのではと夢をもってしまったようです」
淡々と話すリリアンにますます何もいえなかった。
「私のせいね。私があなたに国内にとどまってほしいと願ったから」
「それは違います、お姉さま。私がお姉さまのそばにいたかったのです。お姉さまが願うよりもずっと前から私の気持ちは決まっていました」
二人の娘を愛している。しかし母娘の絆よりも姉妹の絆の方が強いだろう。二人は生まれてからずっと一緒にいる。
自分自身も両親よりも兄弟との絆が深いのでそのことが理解できた。四人兄弟で二人の兄と姉が一人いる。子供の頃は四人で王宮を走り回っていた。
国際間の電話は王族といえども自由に使えるわけではないが、何かと理由をつけて電話をしてくるのは両親ではなく兄弟だった。
「それにしても人って本当に分からない。
サミュエルはリリアン一筋で誰から見てもリリアンを深く愛しているようにしか見えなかったのに。
カルロとサミュエル、どちらが浮気しそうかと聞けば、百人中百人の人がカルロというわ。それぐらい意外だった」
まじめな話をしているのにグロリアの例え方が絶妙で笑いそうになった。
グロリアの夫であるカルロは人たらしといわれ、誰にでもやさしいため女性に誤解されやすく何度か不名誉な噂をたてられた。
しかし実際のところは王子として身につけているやさしさでしかなく、女性ではなく狩猟とポロへなみなみならぬ情熱をそそいでいる。
逆にサミュエルはリリアンへの一途な愛で知られているが、恋をすると感情のままに動く男だった。
サミュエルとリリアンの結婚は王妃が画策したといわれているが、実際のところは偶然のなりゆきでしかなかった。
二人がはじめて踊るまで、自分でも不思議に思うほどあの二人を一緒に踊らせようと考えたことがなかった。二人が同じ場にいることが何度もあったにもかかわらず。
一緒に踊っている姿をみて「完璧」と思わずつぶやいたほど二人の踊っている姿は美しかった。
ただ踊っている二人の姿が見たかっただけで結婚まで考えていなかったが、お互い好き合っているならと動いた。
その二人の結婚が思いもしなかった状況をむかえ、自分のせいで娘を不幸にしたのではと罪悪感がつのる。
リリアンがサミュエルに見切りをつけ、王女として国教の教えを破ることの罪深さを分かった上で配偶者以外に愛を求める覚悟をしたのなら、それを受け入れるだけだ。
正しさだけで生きてはいけない。不貞という罪をおかし地獄におちてでも愛をつかみたいというなら、それを止めるつもりはない。
王女として気高く育った二人の美しい娘達の幸せを祈る。
いつまでも二人がほほえみあえるように。
王室の光とよばれる王太子グロリア。
王室の華とよばれる第二王女リリアン。
母として二人の成長を見守ってきた。
王女しか生めない不出来な妃と陰口をたたかれたが、王女しか生まなかったことで二人の娘を手元におくことができた。
グロリアに王太子という重い責務をおわせたことに申し訳なさは感じるが、王太子であることから他国へ嫁ぐのではなく王配をむかえられた。
そしてリリアンもグロリアを支えるために国内の貴族へ嫁がせることができた。
娘たちを自分のそばにとどめておけた幸運をひそかによろこんでいる。
グロリアが第二王子を出産した。第一王子のヒューバートが生まれた時と同じく王国がわいた。これでテリル国は安泰だと。
第二王子の洗礼式に親戚と親しい友人が参加した。洗礼式のあとの昼食会をおえ、男性達は王宮でビリヤード室を新しくしたのでゲームを楽しもうと移動した。
女性陣はお茶とおしゃべりを楽しんだ。すべてが終わったあと名残惜しさがつのり親子三人でグロリアの家に移動した。
「お姉さま、私が国教の教えを破るようなことをしたら、私のことをきらいになってしまうかしら?」
リリアンの思いがけない問いかけにおどろいていると、グロリアが表情をかえずリリアンを見つめ、
「私があなたをきらいになることはないわ。たとえあなたが私の目の前で人を殺したとしても」と答えた。
まさかと思うやりとりに二人を見ると、二人は見つめ合っていた。まるで目だけで会話をするように。
「ありがとうお姉さま。お姉さまがいるから強くいられる。お姉さまがいるから生きていける」
リリアンの笑顔に胸をえぐられるような痛みを感じた。
リリアンにとって支えになるのは母である自分ではなく、グロリアなのだと見せつけられた。
「あなたの幸せを一番に願っている。その幸せを手に入れるために何が起ころうと」
リリアンが何を考えているのかを分かっているかのように答えるグロリアに痛みが強くなった。
姉妹の仲が良いことや、大人として親を必要としないほど自立していることをよろこぶべきなのかもしれない。
しかし自分が二人から疎外されているようでおもしろくなかった。
「二人とも何だか物騒な話をしているけれども王女としての品格を忘れないように」
「分かっています、お母さま。王侯貴族らしい生き方をするのです。愛は配偶者以外から求めようと思います。
ご心配なく。王室の華として誇り高く生きます」
リリアンの言葉に何といってよいのか分からなかった。
リリアンが体調不良で入院した日のことを思い出す。
入院したと聞きあわててかけつけると、
「お母さま、子を授かりました」といわれ安心とよろこびを感じたすぐあとに、
「サミュエルがパートナーと不貞関係にあるのですこし距離をおくことにしました」といわれ呆然とした。
リリアンはサミュエルの裏切りを知った翌日に入院という形で夫と距離をとり、その後は静養のためと自宅ではなく離宮へ移動した。
第二子の出産をひかえたグロリアの代わりに多くの公務をこなしていたリリアンの負担の大きさと、妊娠による体調不良を考えればリリアンの静養は当然と思われ一か月の二人の別居は周りからあやしまれなかった。
リリアンの体調が安定し、王都の自宅にもどったことから王国民に懐妊が発表された。
その時にリリアンは静養が必要だったため公務をはたせなかったことを詫び、自身の懐妊報告にからめ「夫には私のことを心配せずダンスに集中してもらいたい。生まれてくる子に勝利を捧げてほしい」というコメントをだした。
夫をけなげに支える王室の華と名をあげた。
洗礼式で二人はこれまで通りの仲の良さを見せていた。リリアンの大きくなったお腹を愛おしそうに見つめ、妻をかいがいしく気づかうサミュエルの姿は妻を愛する夫そのものだった。
しかし二人の間でどのような話し合いがされたのかは分からないが、リリアンは夫へ見切りをつけたようだ。
「サミュエルのことをちゃんと見ていたつもりでしたが、やはり恋は盲目だったようです。
それと国内の相手と早く結婚してしまおうという焦りもあったのでしょうね。
サミュエルが私のことを愛してくれるなら幸せになれるのではと夢をもってしまったようです」
淡々と話すリリアンにますます何もいえなかった。
「私のせいね。私があなたに国内にとどまってほしいと願ったから」
「それは違います、お姉さま。私がお姉さまのそばにいたかったのです。お姉さまが願うよりもずっと前から私の気持ちは決まっていました」
二人の娘を愛している。しかし母娘の絆よりも姉妹の絆の方が強いだろう。二人は生まれてからずっと一緒にいる。
自分自身も両親よりも兄弟との絆が深いのでそのことが理解できた。四人兄弟で二人の兄と姉が一人いる。子供の頃は四人で王宮を走り回っていた。
国際間の電話は王族といえども自由に使えるわけではないが、何かと理由をつけて電話をしてくるのは両親ではなく兄弟だった。
「それにしても人って本当に分からない。
サミュエルはリリアン一筋で誰から見てもリリアンを深く愛しているようにしか見えなかったのに。
カルロとサミュエル、どちらが浮気しそうかと聞けば、百人中百人の人がカルロというわ。それぐらい意外だった」
まじめな話をしているのにグロリアの例え方が絶妙で笑いそうになった。
グロリアの夫であるカルロは人たらしといわれ、誰にでもやさしいため女性に誤解されやすく何度か不名誉な噂をたてられた。
しかし実際のところは王子として身につけているやさしさでしかなく、女性ではなく狩猟とポロへなみなみならぬ情熱をそそいでいる。
逆にサミュエルはリリアンへの一途な愛で知られているが、恋をすると感情のままに動く男だった。
サミュエルとリリアンの結婚は王妃が画策したといわれているが、実際のところは偶然のなりゆきでしかなかった。
二人がはじめて踊るまで、自分でも不思議に思うほどあの二人を一緒に踊らせようと考えたことがなかった。二人が同じ場にいることが何度もあったにもかかわらず。
一緒に踊っている姿をみて「完璧」と思わずつぶやいたほど二人の踊っている姿は美しかった。
ただ踊っている二人の姿が見たかっただけで結婚まで考えていなかったが、お互い好き合っているならと動いた。
その二人の結婚が思いもしなかった状況をむかえ、自分のせいで娘を不幸にしたのではと罪悪感がつのる。
リリアンがサミュエルに見切りをつけ、王女として国教の教えを破ることの罪深さを分かった上で配偶者以外に愛を求める覚悟をしたのなら、それを受け入れるだけだ。
正しさだけで生きてはいけない。不貞という罪をおかし地獄におちてでも愛をつかみたいというなら、それを止めるつもりはない。
王女として気高く育った二人の美しい娘達の幸せを祈る。
いつまでも二人がほほえみあえるように。
93
お気に入りに追加
1,395
あなたにおすすめの小説

《完結》愛する人と結婚するだけが愛じゃない
ぜらいす黒糖
恋愛
オリビアはジェームズとこのまま結婚するだろうと思っていた。
ある日、可愛がっていた後輩のマリアから「先輩と別れて下さい」とオリビアは言われた。
ジェームズに確かめようと部屋に行くと、そこにはジェームズとマリアがベッドで抱き合っていた。
ショックのあまり部屋を飛び出したオリビアだったが、気がつくと走る馬車の前を歩いていた。

この国では魔力を譲渡できる
ととせ
恋愛
「シエラお姉様、わたしに魔力をくださいな」
無邪気な笑顔でそうおねだりするのは、腹違いの妹シャーリだ。
五歳で母を亡くしたシエラ・グラッド公爵令嬢は、義理の妹であるシャーリにねだられ魔力を譲渡してしまう。魔力を失ったシエラは周囲から「シエラの方が庶子では?」と疑いの目を向けられ、学園だけでなく社交会からも遠ざけられていた。婚約者のロルフ第二王子からも蔑まれる日々だが、公爵令嬢らしく堂々と生きていた。
婚約破棄されましたが、帝国皇女なので元婚約者は投獄します
けんゆう
ファンタジー
「お前のような下級貴族の養女など、もう不要だ!」
五年間、婚約者として尽くしてきたフィリップに、冷たく告げられたソフィア。
他の貴族たちからも嘲笑と罵倒を浴び、社交界から追放されかける。
だが、彼らは知らなかった――。
ソフィアは、ただの下級貴族の養女ではない。
そんな彼女の元に届いたのは、隣国からお兄様が、貿易利権を手土産にやってくる知らせ。
「フィリップ様、あなたが何を捨てたのかーー思い知らせて差し上げますわ!」
逆襲を決意し、華麗に着飾ってパーティーに乗り込んだソフィア。
「妹を侮辱しただと? 極刑にすべきはお前たちだ!」
ブチギレるお兄様。
貴族たちは青ざめ、王国は崩壊寸前!?
「ざまぁ」どころか 国家存亡の危機 に!?
果たしてソフィアはお兄様の暴走を止め、自由な未来を手に入れられるか?
「私の未来は、私が決めます!」
皇女の誇りをかけた逆転劇、ここに開幕!
残念ですが、その婚約破棄宣言は失敗です
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【婚約破棄宣言は、計画的に】
今夜は伯爵令息ブライアンと、同じく伯爵令嬢キャサリンの婚約お披露目パーティーだった。しかしブライアンが伴ってきた女性は、かねてより噂のあった子爵家令嬢だった。ブライアンはキャサリンに声高く婚約破棄宣言を突きつけたのだが、思わぬ事態に直面することになる――
* あっさり終わります
* 他サイトでも投稿中
【完結】妹に婚約者を奪われた傷あり令嬢は、化け物伯爵と幸せを掴む
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
伯爵令嬢リューディアは侯爵家次男アルヴィと婚約が決まり友人に祝福されていた。親同士が決めたとはいえ、美しく人気のあるアルヴィとの婚約はリューディアにとっても嬉しいことだった。
しかし腹違いの妹カイヤはそれを妬み、母親と共謀してリューディアの顔に傷をつけた。赤く醜い跡が残り、口元も歪んでしまったリューディア。婚約は解消され、新たにカイヤと結び直された。
もう私の人生は終わったと、部屋に閉じこもっていたリューディア。その時、化け物のように醜い容姿の辺境伯から縁談が持ちかけられる。このままカイヤたちと一緒に暮らすぐらいならと、その縁談を受けることにした。
見合い当日、辺境伯は大きな傷があるリューディアに驚くが、お互いの利害が一致したことで二人は結婚を決意する。
顔と心に大きな傷を負ったヒロインが、優しいヒーローに溺愛されて癒されていくお話です。
※傷やあざの描写があります。苦手な方はご遠慮ください。
※溺愛タグは初めてなので、上手く表現できていないかもしれません。ゆるっと見守ってください。

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。

妹のことが好き過ぎて婚約破棄をしたいそうですが、後悔しても知りませんよ?
カミツドリ
ファンタジー
侯爵令嬢のフリージアは婚約者である第四王子殿下のボルドーに、彼女の妹のことが好きになったという理由で婚約破棄をされてしまう。
フリージアは逆らうことが出来ずに受け入れる以外に、選択肢はなかった。ただし最後に、「後悔しないでくださいね?」という言葉だけを残して去って行く……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる