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白と黒 3

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ー家ー
「で、海斗話したい事って?」
「…彼氏?」
「え?」
「さっき一緒に買い物してたのって彼氏?」
「そうだけど…」
「へ~よくこんな奴と付き合ったな」
そう言って、海斗は笑う
「悪かったね、こんな奴で!」
「…嘘、可愛いよ…」
「は?」
「あんな奴には、凛は勿体ない…」
「勿体ない?……」
「気づいてない?凛の事好きな奴なんていっぱいいるんだよ…」
「…」
海斗は急に真面目な顔になる
「だから…凛と釣り合う男なんて、俺しかいないって事…」
そう言って、私は抱きしめられた
「海斗…」
「あんな奴と早く別れて、俺と付き合えよ…」
耳元でそう囁かれる

そこに圭人が来た
「お邪魔します…凛、この間はごm…」
「圭人…」
「二人で何してるの?」
「見て分かんないの?凛を抱きしめてるの」
「凛…」
圭人は私を悲しそうな目で見て、
「ごめん…帰る…また来るね」
帰って行った…

そして、その日は海斗が泊まって行った

ー朝ー
「凛、起きて!」
「ん?海斗…?」
「うん、起きて」
「…う~ん」

この日は、海斗が泊まって行ったから一緒に学校に行った

学校に着くと彼氏がすぐに来た
「凛ちゃん…おはよう」
「おはよう!」
「あのさ、昨日の事なんだけど…」
「泊まりの事?」
「うん…俺も今度泊まりたい…」
「良いよ、おいで!」
「ありがとう」
そんな会話を海斗が聞いていた

「おい、凛!」
私と彼氏が歩いていると、海斗が私を呼んだ
「…どうしたの?」
私が聞くといきなり、
私を抱きしめた…しかも、廊下で…
「キャーー」
女子達の悲鳴が聞こえる…
彼氏もびっくりしている…
海斗は彼氏に悪魔の様に笑っていた…


「海斗!やめて!」
私は海斗から離れた
「昨日、言ったよな?凛と釣り合う男なんて俺だけだって」
「でも、ここでやる事じゃないし、言うことでもないでしょ!」
「じゃあさ、早く俺と付き合えよ」
私が返事をする前に
「凛ちゃん!行こ!」
彼氏が手を引っ張りどこかに連れて行こうとした

私達は、空き教室に行った…
「凛ちゃん…大丈夫?」
「大丈夫だよ!ありがとう!」
「あのさ…」
そう言うと、私を抱きしめて来る
「俺も…凛ちゃんを抱きしめたい…………
凛ちゃん…大好きだよ…」
「ありがとう…」
「俺から離れないでね…」
「うん!」
そして、私達は教室に戻った

教室に戻ると、やっぱりさっきの事が話されている…
「ヤバくない?…」
「え?凛ちゃんって、彼氏いるんでしょ?」
「あ、来た!」
私は下を向きながら、机に着いた
すると、彼氏が
「…凛ちゃんは何も悪くないよ!」
そう言った
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