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大学生×大学生
受けを痴漢から守る攻めがかっこいい話
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ハァハァと気持ち悪い吐息が首元に掛かる。
毎朝毎朝満員電車で僕の背後に立つのはいつも同じおじさん。
しかも時々僕のお尻に手を伸ばしてくる。
そう、僕は痴漢に遭っているのだ...
時間を変えても号車を変えても気づいたらあの気持ち悪い吐息が側に来る。
どうしてこんな目に遭わなくちゃいけないんだ...
今日も半泣きになりながら下を向いてじっと耐えていると不意に聞きなれた大好きな声で僕の名前が呼ばれた気がした。
「うそ...」
「こっちおいで」
顔を上げるとそこには大好きな恋人の蒼がいるではないか。
幻???
優しく導かれるまま窓際の空間に移動すると蒼が僕を囲うように立ってくれる。
朝の満員電車はシーンとしていてガタンゴトンと電車が動く音だけが響いている。
どうして蒼はここにいるんだろう?
使っている電車は全く違うはずなのに。
疑問だらけだったけど今はあの変態おじさんから何もされないと思うと安心してしていつの間にか蒼に縋って立ち寝してしまっていた。
_________________
「湊、着いたよ」
耳元で大好きなアルトが響く。
「.....ん?」
「次だよ」
そう言われて電子版を見れば学校の最寄りの一個前の駅だった。
「ありがとう」
数分で降りる駅に到着した。
いつもは降りる時までずっとおじさんの視線を感じるけど今日は蒼が間にいてくれたお陰で嫌な視線も感じなかった。
それでもトラウマのせいで緊張してしまったけど...
「どうしてこの電車にいたの?」
ホームを出て学校までの一本道を手を繋いで歩きながら尋ねる。
「あぁ、最近朝の湊の顔色が悪いから気になってたんだ。
まさか痴漢に狙われてるとは思わなかったけど...
ごめんね、早く気付けなくて」
なんと僕の顔色が悪かっただけで朝わざわざ違う電車まで乗ってくれたらしい。
そういうところ好きだなぁと嫌なモヤモヤをホカホカ嬉しい気持ちが上書きしていく。
「ううん。蒼が来てくれて嬉しかった」
「そうか...
ねぇ湊、一緒に住まない?
一緒の家に帰りたいなって前からずっと思ってたんだ。
痴漢も心配だし。。。」
ギュッと握っている手に力が入った。
恋人がいる人なら誰もが憧れる同棲!?
ちなみに僕は実家暮らしで蒼は一人暮らしだ。
「一緒に住みたい!!」
まさかの提案に秒で頷くと嬉しそうに笑ってくれた蒼。
朝日を浴びてイケメン度が更に増している...
「じゃあ今度の土曜に良い物件探しに行こうか。
引っ越しまでは、狭いけど僕の家から学校に行こう?」
「うん!ありがとう。」
悪いことが起きたら必ず良いことが起きるんだなぁとしみじみ幸せを実感した。
同棲、楽しみ!!!
_____________________
いい感じに纏まっていますが
痴漢は犯罪です。
毎朝毎朝満員電車で僕の背後に立つのはいつも同じおじさん。
しかも時々僕のお尻に手を伸ばしてくる。
そう、僕は痴漢に遭っているのだ...
時間を変えても号車を変えても気づいたらあの気持ち悪い吐息が側に来る。
どうしてこんな目に遭わなくちゃいけないんだ...
今日も半泣きになりながら下を向いてじっと耐えていると不意に聞きなれた大好きな声で僕の名前が呼ばれた気がした。
「うそ...」
「こっちおいで」
顔を上げるとそこには大好きな恋人の蒼がいるではないか。
幻???
優しく導かれるまま窓際の空間に移動すると蒼が僕を囲うように立ってくれる。
朝の満員電車はシーンとしていてガタンゴトンと電車が動く音だけが響いている。
どうして蒼はここにいるんだろう?
使っている電車は全く違うはずなのに。
疑問だらけだったけど今はあの変態おじさんから何もされないと思うと安心してしていつの間にか蒼に縋って立ち寝してしまっていた。
_________________
「湊、着いたよ」
耳元で大好きなアルトが響く。
「.....ん?」
「次だよ」
そう言われて電子版を見れば学校の最寄りの一個前の駅だった。
「ありがとう」
数分で降りる駅に到着した。
いつもは降りる時までずっとおじさんの視線を感じるけど今日は蒼が間にいてくれたお陰で嫌な視線も感じなかった。
それでもトラウマのせいで緊張してしまったけど...
「どうしてこの電車にいたの?」
ホームを出て学校までの一本道を手を繋いで歩きながら尋ねる。
「あぁ、最近朝の湊の顔色が悪いから気になってたんだ。
まさか痴漢に狙われてるとは思わなかったけど...
ごめんね、早く気付けなくて」
なんと僕の顔色が悪かっただけで朝わざわざ違う電車まで乗ってくれたらしい。
そういうところ好きだなぁと嫌なモヤモヤをホカホカ嬉しい気持ちが上書きしていく。
「ううん。蒼が来てくれて嬉しかった」
「そうか...
ねぇ湊、一緒に住まない?
一緒の家に帰りたいなって前からずっと思ってたんだ。
痴漢も心配だし。。。」
ギュッと握っている手に力が入った。
恋人がいる人なら誰もが憧れる同棲!?
ちなみに僕は実家暮らしで蒼は一人暮らしだ。
「一緒に住みたい!!」
まさかの提案に秒で頷くと嬉しそうに笑ってくれた蒼。
朝日を浴びてイケメン度が更に増している...
「じゃあ今度の土曜に良い物件探しに行こうか。
引っ越しまでは、狭いけど僕の家から学校に行こう?」
「うん!ありがとう。」
悪いことが起きたら必ず良いことが起きるんだなぁとしみじみ幸せを実感した。
同棲、楽しみ!!!
_____________________
いい感じに纏まっていますが
痴漢は犯罪です。
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