今流行りの悪役令息が真のヒロインなゲームに尻軽ヒロイン(偽)として転生してしまった

わさび

文字の大きさ
上 下
43 / 43
夫夫編

なんだかんだバカップル

しおりを挟む
ルカの結婚式が行われた。
結婚式の後に開かれたパーティーで挨拶をするルカは満足そうにマリ様の腰を抱いている。
マリ様も結局捕まってしまったみたいだ。


「良いなぁ」


イチャイチャイチャイチャしている彼らに充てられてなんだかレオが欲しくなる。
チラッと隣を見ると、国宝にしたほうがいいんじゃないかと思うほどの美形が微笑み返してくれた。


「休憩室、行く?」


もちろん、ただ休むだけではない。

隠れた意味に顔に血が集まるのを感じながら頷くと、レオはルカに一言声を掛けに行った。


_____________________


「は、ふぅ…、っぁ、♡♡////」



「まだイっちゃだーめ」



「なんれぇ...あ゛ぁ♡」


性器を握られ射精出来なくなった快感をどうしろと言うのか?

イきそうだったのに意地悪し始めたレオをキッ睨むと、シーっと唇に人差し指を当てられた。


「この部屋空いてないのかな?」

「確かさっき1組入って行った気がするけれど」


人の気配..!!!
壁は厚いけれど窓を伝って声が聞こえてきた。
焦っていると、ドッと解放感がしてレオが性器から手を離したのだと理解した。


「イっていいよ♡」


「~~~ッッ!?!?」


あんなにイきたかったのがウソのように必死に我慢したが、ゆるく突かれて抵抗も虚しく絶頂を迎えてしまった。


「あ、あ゛ーッッ♡♡やぁ、らめぇ…っ」



ぷしゃっぷしゃっ....♡


長い間我慢していたからか、絶頂の波がなかなか引かず精子もトロトロと流れ続ける。
一緒に達したレオの温かいものがお腹にじんわりと広がった。


「なんか変な音しなかった?」


「誰か物を落としただけじゃない?」


「そっかー」


カツンカツンと喋り声が遠ざかっていく。

バレてないようでホッとしていると首筋に痛みが走る。
きっとキスマでも付けたんだろうなぁ


「他人なんて気にしなくて良いじゃん」


「もーー!
バレたらどうするんだよ!?」


夫夫ふうふだから、大丈夫」


全く、ノリに乗った旦那さんに反抗するのは難しいみたい。


「でも、
ルカ様もマリ様も幸せそうだったね」


息を整えながら、話を変えるとレオも頷いた。


「ね、でも僕たちが世界で1番幸せだと思うよ?」



「..........僕もそう思う」


不敬罪ギリギリの発言だけどここには2人しかいないからいっかと同意すると、嬉しそうにレオが飛びついてきた。


「よし、もう一回ヤろう!」



「うーーーん。
じゃああと一回だけシたら帰ろう」




なんだかんだ好きな人には甘くなっちゃうっていうのあるよね~




バカップルかもしれない...と思いながら結局また夫夫ふうふの営みを再開したのだった。






_____________________

新しい話を上げました。

「平民の彼氏に政略結婚することを報告したら」


3話完結+番外編です!!

是非読んでみてください...!!!




そして、これにて番外編終了です。

ご愛読ありがとうございました!
(モチベになるのでブックマークはそのままだと嬉しいです...)

初めて250人以上の方にブックマークしていただいたのでとても嬉しかったです...!!!


本当にありがとうございました!!


しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

完結·助けた犬は騎士団長でした

BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。 ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。 しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。 強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ…… ※完結まで毎日投稿します

【完結】乙女ゲーの悪役モブに転生しました〜処刑は嫌なので真面目に生きてたら何故か公爵令息様に溺愛されてます〜

百日紅
BL
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でしたーー。 最後は処刑される運命の悪役モブ“サミール”に転生した主人公。 死亡ルートを回避するため学園の隅で日陰者ライフを送っていたのに、何故か攻略キャラの一人“ギルバート”に好意を寄せられる。 ※毎日18:30投稿予定

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! 本編完結しました! リクエストの更新が終わったら、舞踏会編をはじめる予定ですー!

悪役のはずだった二人の十年間

海野璃音
BL
 第三王子の誕生会に呼ばれた主人公。そこで自分が悪役モブであることに気づく。そして、目の前に居る第三王子がラスボス系な悪役である事も。  破滅はいやだと謙虚に生きる主人公とそんな主人公に執着する第三王子の十年間。  ※ムーンライトノベルズにも投稿しています。

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる

木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8) 和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。 この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか? 鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。 もうすぐ主人公が転校してくる。 僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。 これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。 片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

処理中です...