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結婚!!
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留学から帰ってきてすぐ僕たちの卒業式があった。
そして今日は僕が男を見せる日。
ポケットの中の固いものが足に擦れるたびドキドキと胸が鳴る。
「レオ~」
“卒業式が終わったら桜の前で待ってて”
朝、2人で登校するときにそうお願いしたんだ。
桜の木の下に立っているレオは、
卒業式の為に少し畏まった格好で髪型も固めていてカッコいい!!
「ユキ!!」
僕に気付いてこっちを振り向いたレオの元にダッシュして思いっきり胸に飛び込む。
ん~!!
ちゃんとガッチリ受け止めてもらえて嬉しい!!
レオのいい匂いを思う存分嗅ぎながらそのまましばらく抱き合っていると先に我に返ったレオが僕の顔を見る。
「どうしたの?」
髪の毛についた花びらを取りながら僕の顔を覗き込んでくるレオにドキドキして危うく本題を忘れるところだった。
あぁ、ちゃんと言わなきゃ...!
男だろ!!ユキルよ!!!
「レオ、僕と結婚してください!」
片膝をついてポケットから指輪を取り出す。
どうかな.....
時の流れが急に遅くなって怖くなる。
...返事、遅くない?
とパッと顔を上げるとそこには耳を真っ赤にして驚いた顔のレオが。
「実は僕もあるんだ...」
「?!」
え!?まさか....???
レオの言葉にビックリしていると
そっと手を取られて立たせられ、
レオは僕の前に片膝をついた。
「ユキ、僕と結婚してくれますか?」
「~~ッッ!!もちろん!!」
まさか2人とも指輪を用意してるとは...!
嬉しくてついレオに抱きつくといつのまにか集まっていた野次馬から「ウオ~!!」「おめでとうー!!」などの声と拍手が湧き上がる。
「嬉しい....
ユキと両思いでしかも結婚なんて僕は世界一の幸せ者だ....」
レオがギュウギュウ僕を抱きしめる。
なんだかレオが泣きそうだったから僕からチュッとキスしてやると、野次馬から「そういうのはお部屋でやって下さーい」なんて声が上がってレオがクスッと笑った。
「じゃあ早速部屋に戻って夫夫のお仕事しちゃう?」
大好きなボイスで囁かれ壊れた人形のように頷く僕に軽くキスを落としてからレオと部屋でたくさん愛し合って次の日もその次の日も立てなかったのはまた別の話。。。
トイレで目が覚めてしまった僕は、
レオの寝顔を見ながら考える。
偽ヒロインと本物のヒロインが仲良くなって挙句の果てに結婚だなんて、こんなの転生した最初は思いもしなかった。
一番はレオがタチだったことかな...
もしネコだったらレオと結婚どころか付き合いもしなかったんじゃないかな。
そう思うと逆に僕たち運命だったのでは...?と幸せの余韻に浸りながらレオの腕の中でいつの間にか眠りについた。
明日から
結婚の準備で忙しくなるぞ~!!
そして今日は僕が男を見せる日。
ポケットの中の固いものが足に擦れるたびドキドキと胸が鳴る。
「レオ~」
“卒業式が終わったら桜の前で待ってて”
朝、2人で登校するときにそうお願いしたんだ。
桜の木の下に立っているレオは、
卒業式の為に少し畏まった格好で髪型も固めていてカッコいい!!
「ユキ!!」
僕に気付いてこっちを振り向いたレオの元にダッシュして思いっきり胸に飛び込む。
ん~!!
ちゃんとガッチリ受け止めてもらえて嬉しい!!
レオのいい匂いを思う存分嗅ぎながらそのまましばらく抱き合っていると先に我に返ったレオが僕の顔を見る。
「どうしたの?」
髪の毛についた花びらを取りながら僕の顔を覗き込んでくるレオにドキドキして危うく本題を忘れるところだった。
あぁ、ちゃんと言わなきゃ...!
男だろ!!ユキルよ!!!
「レオ、僕と結婚してください!」
片膝をついてポケットから指輪を取り出す。
どうかな.....
時の流れが急に遅くなって怖くなる。
...返事、遅くない?
とパッと顔を上げるとそこには耳を真っ赤にして驚いた顔のレオが。
「実は僕もあるんだ...」
「?!」
え!?まさか....???
レオの言葉にビックリしていると
そっと手を取られて立たせられ、
レオは僕の前に片膝をついた。
「ユキ、僕と結婚してくれますか?」
「~~ッッ!!もちろん!!」
まさか2人とも指輪を用意してるとは...!
嬉しくてついレオに抱きつくといつのまにか集まっていた野次馬から「ウオ~!!」「おめでとうー!!」などの声と拍手が湧き上がる。
「嬉しい....
ユキと両思いでしかも結婚なんて僕は世界一の幸せ者だ....」
レオがギュウギュウ僕を抱きしめる。
なんだかレオが泣きそうだったから僕からチュッとキスしてやると、野次馬から「そういうのはお部屋でやって下さーい」なんて声が上がってレオがクスッと笑った。
「じゃあ早速部屋に戻って夫夫のお仕事しちゃう?」
大好きなボイスで囁かれ壊れた人形のように頷く僕に軽くキスを落としてからレオと部屋でたくさん愛し合って次の日もその次の日も立てなかったのはまた別の話。。。
トイレで目が覚めてしまった僕は、
レオの寝顔を見ながら考える。
偽ヒロインと本物のヒロインが仲良くなって挙句の果てに結婚だなんて、こんなの転生した最初は思いもしなかった。
一番はレオがタチだったことかな...
もしネコだったらレオと結婚どころか付き合いもしなかったんじゃないかな。
そう思うと逆に僕たち運命だったのでは...?と幸せの余韻に浸りながらレオの腕の中でいつの間にか眠りについた。
明日から
結婚の準備で忙しくなるぞ~!!
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