今流行りの悪役令息が真のヒロインなゲームに尻軽ヒロイン(偽)として転生してしまった

わさび

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留学

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留学して1ヶ月が経った。
3ヶ月間の短期留学なので、もう三分の一が終わってしまったということになる。


何があったかを簡単にまとめると...


僕はレオと同棲している。


寮の広い部屋を2人で借りているんだ。


目的だった、具体的にやりたいことはまだ見つかっていない。

でも、留学先の学校にいる王子や町の人たちと交流していく中で侯爵家を継ぎたいという想いが強くなっていっているんだ。


貴族の一員になるのは堅苦しいかもしれないけどそれ以上に領地の人たちの笑顔を守りたいって思う。


社畜生活で忘れてたけど
元々大学では経営学部だったし、
何か活かせることもあるんじゃないかと思うんだ。





ピヨピヨピヨ.......




しっとりと差してきた日差しと鳥の歌声に起こされゆっくりと目を開けるとパチっとレオと目が合って微笑まれる。




「ユキ、おはよう」



ま、眩しいッッ


いつまで経っても慣れない光景


寝起きの掠れた声に乱れた髪、真っ白なシーツから覗く細マッチョな身体。


朝から色気が溢れすぎている...!


まだまだ思春期の僕たちは毎日セックスをして気絶したように眠る日々を送っている。


学校があっても関係なしにシてるから授業中うつらうつら眠くなっちゃう時もあるけどレオが後でノートを見せてくれるんだ。


絶倫というか体力お化けなんだよなぁ


すごく助かってるけど。



レオは優しいしかっこいいし、
実はもうとっくに惚れてるんだけどまだ直接ちゃんとは伝えてない。



「今日の朝ごはんは焼きおにぎりでいい?」



「やった!!」



今日の朝ごはん担当は僕だからそう聞くと目に見えて上機嫌になるレオ。


この国には色々な食材があってお米とか味噌まであってよく簡単な日本食を作るようになった。



日本食を出すと喜ぶからやっぱりレオの前世は日本人なんだろうなって思う。

うん、お互い気付いているだろうけど、もう今は“レオ”と“ユキル”だからわざわざ前世の話をする必要もないかなーって。




「行ってきまーす!!」


2人で一緒に部屋を出て自然と手を繋ぐのはここ1ヶ月ですっかり習慣になってしまった。




あれ、僕今すごく幸せじゃない???












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