今流行りの悪役令息が真のヒロインなゲームに尻軽ヒロイン(偽)として転生してしまった

わさび

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反省の色はない

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「ごめん...」


謝っているのに僕の手を握りながら距離感ゼロなレオに本当に反省してるのか?と疑いたくなる。


犯されたせいで足腰に力が入らず怠くて仕方がないので僕は起きてからずっとベッドで寝たままだ。


昨日、気絶した後レオは僕を連れて公爵家に戻ったそうだ。


ここはレオの部屋で僕は寝ているのもレオのベッド。

深呼吸するとほのかにレオの香りがして昨日のことを思い出して顔がなんだか熱くなってきた....



.......いや、違う!!
僕はレオに怒らなきゃいけないのに!!




危なくまたの本性の侵入を許すところだった....


「なんであんなことしたの」


「僕の胸元に倒れ込んでそのまま眠るユキが無防備すぎてつい....
順番を間違えたけど、
僕と付き合ってください」



ん???


ツキアッテクダサイ??


ただの身体目当てじゃなかったの??



告白された。



断罪ではなく、告白。




「いいよ?」


なんか自然とそう言葉が出てきた。
別にレオを愛して結婚したい!とかは思ってなかったんけどね。


好きってなんだろうなって思う。



にならないよう、恋愛はしなかったし、同級生に恋愛感情を持って無意識に魅了の力を使ったら嫌だし。


でもレオは息合うなって思ってたしセックスしても嫌悪感なかったし、「恋愛の好きじゃないからお試しで」と条件付きで承諾したんだ。



「ユキ!!好きだよ
惚れてもらえるよう頑張るね」


さりげなく髪にキスを落とされ、会話が終了する雰囲気が出たが僕は騙されないぞ!?



「でもまだ僕に言わなきゃいけないことがあるよね?レオ?」



「.......はい」




薬のことだよ!薬!!


問い詰めると僕が倒れる前に飲んだジュースに睡眠薬と媚薬を仕込んだらしい。



確信犯じゃん


枯れた喉が痛いのでジトーと睨むだけにしたら、レオが気付いたらしくペットボトルの水を持ってきてくれた。




やっぱり優しいというか僕の気持ちを読んでくれるというか、こういうところに惚れちゃうんだろうなーっなんて思ったり。。。

いつも引っ張ってくれる男前なレオがしょげかえっているの可愛いな、なんて思ってしまったり。。。



.......別に、絆されてないからね!?!?




って思ってたけど、
そのあと水を嬉しそうに口移しで飲まされ、絆され掛けていた僕はまたジトーとレオを睨みつけていた。




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