今流行りの悪役令息が真のヒロインなゲームに尻軽ヒロイン(偽)として転生してしまった

わさび

文字の大きさ
上 下
13 / 43

選択は間違っていなかった!!

しおりを挟む
ひと悶着あったパーティーも無事終わり、普通の日常が戻ってきた。



変わったこと?
特に無いけど、時々ダリフから
「ユキル、困ったことはないか?」
って聞かれるようになった。


「ありがとうございます」
って返事して終わりだけどね。
なんにもないよ。




「あ、ユキ、渡したいものがあるんだ」



「んー?なにー?」



いつもはどっちかの教室で昼食をとっているけど、今日はレオの提案で中庭で食べている。

そうか、渡したいものがあったのか。

手を出して?
と言われたのでそうすると、手首に冷たい感覚が走ってビックリしてしまった。



「え、何これ?」


見ると、赤い石が付いたシンプルなバングルが僕の手首に嵌っている。



高そうだなー



「これは魅了を使ったら光るんだよ。
 前、無意識に力を使っちゃうかもって言ってたでしょ?可視化出来れば相手から離れたりなんなりして対策が取れるんじゃないかなって。
気休め程度かもしれないけど」



そんなのあるの!?


ニッコリ微笑んで“どうかな?”とこちらを見ているレオを拝みたい。

力を使っているのが分かるのは結構ありがたい。

既に魅了を発動してるから確かに気休め程度だけど持続的に魅了をかけることで盲目レベルにしてしまう、なんてことは起きない。
一瞬使っただけなら会話が好意的になるとかご飯に誘われるとか、せいぜい1日程度?のはず...



「ありがとう!!!」




国宝級に高いだろうからあえて値段には触れず、お礼を言う。



やっぱり持つべきものは友だな!!!
レオに相談して良かった~!!




がこんなアクセサリー付けてた印象も無いし、ストーリーから外れてきてるんじゃ無いか??って考えたらなんだか嬉しくなってしまって今日のおやつ用に買ったプリンを思わずレオに渡してしまった。








______________________


レオside




王宮で働く研究者に相談して作り上げたバングルを渡したらとても喜んでいた。


“光るだけじゃなくて
実は王宮に記録がいくんだけどね。”


ごめんね、ユキ


こちらの思惑も知らずに嬉しそうな彼に罪悪感が湧いたが、仕方がない。


思いがけずに仲良くなった主人公に情を抱いたせいで自分がやってもいない罪で断罪されたくないんだ。



第二王子のルカは最近第一王子が浮ついていると言っているし、念には念を入れるに越したことはないからね。




だけど、、、
僕はお礼を言うユキにちゃんと顔を向けられなかった。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! 本編完結しました! リクエストの更新が終わったら、舞踏会編をはじめる予定ですー!

信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……

鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。 そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。 これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。 「俺はずっと、ミルのことが好きだった」 そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。 お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ! ※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています

不幸体質っすけど、大好きなボス達とずっと一緒にいられるよう頑張るっす!

タッター
BL
 ボスは悲しく一人閉じ込められていた俺を助け、たくさんの仲間達に出会わせてくれた俺の大切な人だ。 自分だけでなく、他者にまでその不幸を撒き散らすような体質を持つ厄病神な俺を、みんな側に置いてくれて仲間だと笑顔を向けてくれる。とても毎日が楽しい。ずっとずっとみんなと一緒にいたい。 ――だから俺はそれ以上を求めない。不幸は幸せが好きだから。この幸せが崩れてしまわないためにも。  そうやって俺は今日も仲間達――家族達の、そして大好きなボスの役に立てるように―― 「頑張るっす!! ……から置いてかないで下さいっす!! 寂しいっすよ!!」 「無理。邪魔」 「ガーン!」  とした日常の中で俺達は美少年君を助けた。 「……その子、生きてるっすか?」 「……ああ」 ◆◆◆ 溺愛攻め  × 明るいが不幸体質を持つが故に想いを受け入れることが怖く、役に立てなければ捨てられるかもと内心怯えている受け

完結·助けた犬は騎士団長でした

BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。 ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。 しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。 強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ…… ※完結まで毎日投稿します

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた

マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。 主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。 しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。 平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。 タイトルを変えました。 前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。 急に変えてしまい、すみません。  

処理中です...