今流行りの悪役令息が真のヒロインなゲームに尻軽ヒロイン(偽)として転生してしまった

わさび

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帰還...

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「これを着なさい」



「ありがとうございます」



休憩室に入り、メイドから受け取った服を渡してくるダリフ。


部屋の端で待機しているメイドさん!!
ちゃんと僕が何もしてないっていう承認になってくださいね!?!?




「。。。」


「。。。」





あの、着替えたいんですが...???





部屋から出ず、
なんならソファでくつろぎ出した彼を見つめて無言で訴える。



早く出て行ってくれ!!!




「王子、着替えたいのですが」


「あぁ、私のことは気にせずどうぞ」




は?
お前は男の婚約者がいるのに??
もっと気を使えって




「失礼します」




でもわざとらしく難色を示したら首が飛びかねないから仕方なく着替える事にした。



「終わりました。
 お手を煩わせてしまいすみません。」

 

「私が好きでやった事なのだから気にするな。
 それでは会場に戻ろうか。」


部屋を出てダリフの一歩後ろをついて行く。
マナーは大丈夫だよね??




「それにしても君は天然なのだな。
 自分で自分にジュースを被せるなんて面白かったよ」





性格最悪ですね






ん??


聞き捨てならない言葉が聞こえたぞ?


ダリフからの評価が、
天真爛漫自由奔放天然で可愛いちゃんに近づいてない!?


「お見苦しいところをお見せしてしまいました。
 落ち着いた行動を心がけたいと思います」


敬語って難しい。。。
自分でも何言ってるか分かんないよ~!


この回答で大丈夫かな??


「君はそのままで良いと思うが」
ってダリフの呟きが聞こえたけど!!
返答間違ったかも...



「初めての学校生活は大変だろう。
 明日から私と行動するか?
 困ったことがあったらすぐに助けられるぞ。
 転入生のお世話も生徒会の役目だしな」




来た...!!!



浮気を諌めるレオにダリフがしてた言い訳。

“ただ生徒会として転入生のお世話をしているだけだ。下らない嫉妬は見苦しいぞ”
って。


きっとだったら喜んでこのお誘いを受けただろうな。



でも今回はそんな言い訳させないぞ!!



「いえ、
 レオ様と仲良くさせて頂いていて学校にも慣れてきました。
 困ったことがあってもいつもレオ様に助けられて...」


「ふーむ、そうか。
 それは良かった。」



遠回しにレオととても仲が良いのであなたの助けは要りませんと伝えてみる。



会話はそこで終了。
無言で廊下を歩き、ダリフがホールへと先に戻るのを一礼しながら見送ってから自分もホールへと戻る。





やっと解放された!!!






「ユキ!」




レオ~!!僕もう帰りたいよ。。。
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