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ほら、ね。。。
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映画でしか見たことないような豪華なホール
飾られてる花瓶だけでも平民の1年分のお給料より高いんじゃないかな。
気をつけなきゃ。
「次、アリアルディ・ムシュル
アリアルディ・ユキル」
名前が呼ばれて王族達の前に進む。
「久しぶりだな、ムッシュ。
前より顔色が良くなって嬉しいよ。
そして君は養子に入ったという子かな。会いたかったぞ。」
この国の王は気さくだが滲み出る威厳に微笑むだけで精一杯。
目の端っこに第一王子、第二王子が見えた。
父似のダリフ、母似のルカはお互い全く似ていないがどちらも目の保養になる。
僕にとってはどっちも敵だけど。
「お久しぶりです。
本日はお招きいただきありがとうございます。
新しくアリアルディ家の一員となったユキルと共に更なる国の発展の為に尽力を尽くしていきたいと思います。」
「初めまして。
アリアルディ・ユキルです。
侯爵家の一員として精進していきたいと思います。」
よし!!ちゃんと言えた!!
メイド長と練習した言葉を噛まずに言えて一安心。
「パーティーを楽しんでくれ。
ではまた会おうぞ」
「「失礼します。」」
無事に挨拶も終わり、あとはパーティーを楽しむだけだ。
立食スタイルは初めてでウキウキしてしながら皿を取ると隣にスッと人が来た。
「ユキル、お疲れ様」
「レオ!!!」
隣で皿を持って微笑んでいたのはレオ。
桃色のジャケットに白いヘアアクセサリーが似合っていて流石だ。
レオと一緒にパーティー...
もしかしてこの場にいる人たちに”僕たちは仲良い“アピールができる!?
レオとの不仲説が無ければダリフとの不貞を疑われる可能性も低くなるんじゃないか?
ラッキー!
「あ、これ美味しそう」
キラキラ輝く一口サイズの軽食達に惹かれて気が付いたら皿が一杯になっていた。
メイド長には
“あまり欲張らないように。控えめに少しずつ食べるのが上品なのです。”
って耳にタコができるほど言われていたのに。。。
レオに“お腹が空いていたんだね”とくすくす笑われてしまい、恥ずかしくなって急いで食べ始める。
あ、喉乾いたな
飲み物を取りに行ってくる、とレオに告げてウエイターを探す。
「2つ下さい」
ウエイターが配り歩いているジュースを適当に受け取ってレオの元へ戻ろうとしたその時
「キャッ!!」
「うわ!?」
背中に大きな衝動が。
体制を崩してしまいジュースが宙を舞う。
「あぁ。。。」
新品のスーツにジュースがベッチャリ...
「申し訳ございませんっっ」
茶髪の女の子に勢いよく頭を下げられる。
彼女が僕の背中にぶつかったんだろう。
どうしよう。。。
ホールにいる人の注目が僕たちに集まっているのを感じて動揺してしまう。
しかも肝心のお義父様は見当たらない。
お洋服、汚してしまいました。。。
あの子が弁償してくれると信じたい。
「服を着替えなければならないだろう。
学園ではクラスメートなのだし私が休憩室まで案内しよう。」
女の子にどう声をかけようか迷っていると背後から聞き覚えのある声がした。
嫌な予感を抱きながら振り向くとそこにはダリフが立っている。
泣きたい。。。
絶対何か起こるじゃん!!!
嫌だ!!嫌だよ!!!
助けを求めてレオの方を向いたが
首を傾がられるだけで全く通じない。
「ほら、行くぞ」
「...ありがとうございます.......」
ドナドナドーナー。。。。。。。
飾られてる花瓶だけでも平民の1年分のお給料より高いんじゃないかな。
気をつけなきゃ。
「次、アリアルディ・ムシュル
アリアルディ・ユキル」
名前が呼ばれて王族達の前に進む。
「久しぶりだな、ムッシュ。
前より顔色が良くなって嬉しいよ。
そして君は養子に入ったという子かな。会いたかったぞ。」
この国の王は気さくだが滲み出る威厳に微笑むだけで精一杯。
目の端っこに第一王子、第二王子が見えた。
父似のダリフ、母似のルカはお互い全く似ていないがどちらも目の保養になる。
僕にとってはどっちも敵だけど。
「お久しぶりです。
本日はお招きいただきありがとうございます。
新しくアリアルディ家の一員となったユキルと共に更なる国の発展の為に尽力を尽くしていきたいと思います。」
「初めまして。
アリアルディ・ユキルです。
侯爵家の一員として精進していきたいと思います。」
よし!!ちゃんと言えた!!
メイド長と練習した言葉を噛まずに言えて一安心。
「パーティーを楽しんでくれ。
ではまた会おうぞ」
「「失礼します。」」
無事に挨拶も終わり、あとはパーティーを楽しむだけだ。
立食スタイルは初めてでウキウキしてしながら皿を取ると隣にスッと人が来た。
「ユキル、お疲れ様」
「レオ!!!」
隣で皿を持って微笑んでいたのはレオ。
桃色のジャケットに白いヘアアクセサリーが似合っていて流石だ。
レオと一緒にパーティー...
もしかしてこの場にいる人たちに”僕たちは仲良い“アピールができる!?
レオとの不仲説が無ければダリフとの不貞を疑われる可能性も低くなるんじゃないか?
ラッキー!
「あ、これ美味しそう」
キラキラ輝く一口サイズの軽食達に惹かれて気が付いたら皿が一杯になっていた。
メイド長には
“あまり欲張らないように。控えめに少しずつ食べるのが上品なのです。”
って耳にタコができるほど言われていたのに。。。
レオに“お腹が空いていたんだね”とくすくす笑われてしまい、恥ずかしくなって急いで食べ始める。
あ、喉乾いたな
飲み物を取りに行ってくる、とレオに告げてウエイターを探す。
「2つ下さい」
ウエイターが配り歩いているジュースを適当に受け取ってレオの元へ戻ろうとしたその時
「キャッ!!」
「うわ!?」
背中に大きな衝動が。
体制を崩してしまいジュースが宙を舞う。
「あぁ。。。」
新品のスーツにジュースがベッチャリ...
「申し訳ございませんっっ」
茶髪の女の子に勢いよく頭を下げられる。
彼女が僕の背中にぶつかったんだろう。
どうしよう。。。
ホールにいる人の注目が僕たちに集まっているのを感じて動揺してしまう。
しかも肝心のお義父様は見当たらない。
お洋服、汚してしまいました。。。
あの子が弁償してくれると信じたい。
「服を着替えなければならないだろう。
学園ではクラスメートなのだし私が休憩室まで案内しよう。」
女の子にどう声をかけようか迷っていると背後から聞き覚えのある声がした。
嫌な予感を抱きながら振り向くとそこにはダリフが立っている。
泣きたい。。。
絶対何か起こるじゃん!!!
嫌だ!!嫌だよ!!!
助けを求めてレオの方を向いたが
首を傾がられるだけで全く通じない。
「ほら、行くぞ」
「...ありがとうございます.......」
ドナドナドーナー。。。。。。。
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