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誰ですか!?
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チュンチュンチュン....
鳥の鳴き声に起こされた朝。
なんて気持ちがいいんだろう!
そんな爽やかな気分で目を開けると、今にも崩れてきそうな天井が目の前にあった。
え???
「ユキ~
今日は登校初日なんだから
早く起きなさい!!」
誰の声だろう?
お母さんの声でもないし、そもそも登校って?
僕は25歳の一人暮らしだし、
泥棒か誘拐?
いや、ないない
そもそも犯罪者がこんなお母さんみたいなこと言うわけない。
ん~起きてみるか
ミシミシミシ
「年季の入ったベッドだなぁ」
不吉な音を立てて立ち上がると、感覚的に昨日よりなんだか自分が縮んでいる気がした。
首を傾げていると女の人がバンっと部屋に入ってきた。
「ユキル起きた?
もうご飯冷めちゃったじゃない。
早く支度しておいで」
「。。。。」
「あら、返事は?」
「はい」
女性は二度寝はダメよーと言いながら戻っていく
「なんか見覚えがあるなぁ」
ピンクの髪の彼女、
どこかで見たような...?
というか、僕の名前は雪なのに
あの人はユキルって呼んでた。
誰だよ
「うーん、やっぱ誘拐?」
自分の息子の幻影を見てる~とかそんな感じか?
悩みながらふらっと縁がボロボロの鏡の前に立つと、そこには見たことある美男子が。
「え?誰???」
信じられなくてペタペタと顔を触る。
目の前の男の子もペタペタと顔を触った。
「だ、騙し鏡か??
これが僕のはずが。。。」
そう思って髪の毛を触ると、なんと癖っ毛ではないか!!
昨日までの僕は黒髪ストレートのパッとしない頭だったはず。
なのになんでこんな派手派手ピンクのボサボサ頭なんだ???
しかも目の前の姿はまさに、
つい昨日までやっていたゲーム、
『いつの間にか執着されてます!?』
の偽ヒロインの
“ユキル”じゃない!!??
でも声はゲームで聞いていたのとは違う、自分の声だ。
「えっと、、、??」
夢??夢だよね????
確かにちょっと頭がふわふわしている気がする。
よし、寝よう
そうベッドに倒れ込んだ弾みで
頭をぶつけた僕は、やっと思い出した。
「そういえば僕、死んだんだったぁぁぁぁ」
鳥の鳴き声に起こされた朝。
なんて気持ちがいいんだろう!
そんな爽やかな気分で目を開けると、今にも崩れてきそうな天井が目の前にあった。
え???
「ユキ~
今日は登校初日なんだから
早く起きなさい!!」
誰の声だろう?
お母さんの声でもないし、そもそも登校って?
僕は25歳の一人暮らしだし、
泥棒か誘拐?
いや、ないない
そもそも犯罪者がこんなお母さんみたいなこと言うわけない。
ん~起きてみるか
ミシミシミシ
「年季の入ったベッドだなぁ」
不吉な音を立てて立ち上がると、感覚的に昨日よりなんだか自分が縮んでいる気がした。
首を傾げていると女の人がバンっと部屋に入ってきた。
「ユキル起きた?
もうご飯冷めちゃったじゃない。
早く支度しておいで」
「。。。。」
「あら、返事は?」
「はい」
女性は二度寝はダメよーと言いながら戻っていく
「なんか見覚えがあるなぁ」
ピンクの髪の彼女、
どこかで見たような...?
というか、僕の名前は雪なのに
あの人はユキルって呼んでた。
誰だよ
「うーん、やっぱ誘拐?」
自分の息子の幻影を見てる~とかそんな感じか?
悩みながらふらっと縁がボロボロの鏡の前に立つと、そこには見たことある美男子が。
「え?誰???」
信じられなくてペタペタと顔を触る。
目の前の男の子もペタペタと顔を触った。
「だ、騙し鏡か??
これが僕のはずが。。。」
そう思って髪の毛を触ると、なんと癖っ毛ではないか!!
昨日までの僕は黒髪ストレートのパッとしない頭だったはず。
なのになんでこんな派手派手ピンクのボサボサ頭なんだ???
しかも目の前の姿はまさに、
つい昨日までやっていたゲーム、
『いつの間にか執着されてます!?』
の偽ヒロインの
“ユキル”じゃない!!??
でも声はゲームで聞いていたのとは違う、自分の声だ。
「えっと、、、??」
夢??夢だよね????
確かにちょっと頭がふわふわしている気がする。
よし、寝よう
そうベッドに倒れ込んだ弾みで
頭をぶつけた僕は、やっと思い出した。
「そういえば僕、死んだんだったぁぁぁぁ」
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