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39* 機械姦
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「本当に死ぬことはないんだな?」
「ないないない!」
「終わったら無事返すんだな?」
「さっきの場所まで送り届けてあげるさ!」
「……わかったよ。」
「ご承諾いただき、ありがとうございます。」
シルアはやけに丁寧な口調でそういうと、どこからともなく紙が飛んできてペンが勝手にそこに何かを書き始めた。そこには「サク」と書かれた。
「言葉は署名と同じように、重みを持つ。」
そう言って俺の方を見つめたシルアの眼光に俺は思わず息を飲んだ。きっとあれは同意書だ。
「『死ぬことはない』よ、それに『終われば』ね。」
俺の喉がひゅっと鳴った。ちょっと待て。死ぬことはない、死ぬ以外のすべてを許容していると言うことか?終われば、終わらない可能性もあるのか?
「ちょっと待てよ、おい、そんなつもりじゃっ!」
「言っただろう?言葉は重みを持つんだって。君の言葉も、僕の言葉も。」
シルアへの怒りとかの前に、迂闊な自分に絶望した。そうだ、今はイサゴはいないんだ。俺は何の能力も持たないただの大学生だぞ?一人ぼっちで異世界に転生して、何もできないんだ。それなのに、「伝説の魔導師」であることに慣れすぎてしまった、イサゴがいる安心感に浸かってしまっていたんだ。
「大丈夫、痛いこともしないさ。では、実験を開始する。」
両手足と両足首を拘束している機械が、ウィーンと音を立てて動き出した。どうしよう、もう俺が伝説の魔導師ではないと言ってしまおうか。言ったところで信じてもらえる気がしない。それに、イサゴの顔が頭をよぎった。是が非でも俺を伝説の魔導師に仕立て上げているのは、魔王を倒すためなのか、俺が代わりに性奴隷になると言う契約を履行するためなのか。わからない、けど今ここで俺が伝説の魔導師でないと言ってしまったら、イサゴとの関係は断ち切られてしまうような気がした。俺はぐっと口をつぐんだ。イサゴどうにかここを見つけ出して、俺を助けてくれるのを待つしかない。
そんな願いも虚しく、機械は目的の動きを終えたらしく静止した。頭には脳波を図るようなヘルメットのようなものをかぶせられる。分娩台みたいにわずかに背が倒れ、両足はがぱっと開かれた。
「な、なんの実験なんだよ。それくらい教えてくれてもいいだろ。」
「うーん、一言では難しいけど……。機械と人間の感覚の共有かな。人間の脳の信号で機械が動くみたいなものかな。」
「まじかよ、俺の世界でもそんなもの実現してねえぞ……。」
「君の世界ってなんだい?面白いことを言うね。まあ感覚とは言っても微弱な信号じゃあ厳しいんだよ。特に顕著に現れやすい人間の性感を感じ取って、人間の性感を満足させる動きをさせる。」
「……性感?」
おい、おい、まさか!?嫌な予感に応えるかのように、機械仕掛けのアームが何本も俺の体にじりじりと詰め寄って来る。その先端にはブルブルと振動する機械、もといローターやら吸引ポンプやらうじゅうじゅと蠢く無数の指のような機械がくっついている。
「またエロ同人かよおおおおおお!!!」
俺の悲痛の叫びも虚しく、機械たちは俺の体に襲いかかって来た。器用に衣服を剥がれた後ポンプは両乳首に、ローターは亀頭に、謎の棒は肛門にぴとんっと当たった。
「ないないない!」
「終わったら無事返すんだな?」
「さっきの場所まで送り届けてあげるさ!」
「……わかったよ。」
「ご承諾いただき、ありがとうございます。」
シルアはやけに丁寧な口調でそういうと、どこからともなく紙が飛んできてペンが勝手にそこに何かを書き始めた。そこには「サク」と書かれた。
「言葉は署名と同じように、重みを持つ。」
そう言って俺の方を見つめたシルアの眼光に俺は思わず息を飲んだ。きっとあれは同意書だ。
「『死ぬことはない』よ、それに『終われば』ね。」
俺の喉がひゅっと鳴った。ちょっと待て。死ぬことはない、死ぬ以外のすべてを許容していると言うことか?終われば、終わらない可能性もあるのか?
「ちょっと待てよ、おい、そんなつもりじゃっ!」
「言っただろう?言葉は重みを持つんだって。君の言葉も、僕の言葉も。」
シルアへの怒りとかの前に、迂闊な自分に絶望した。そうだ、今はイサゴはいないんだ。俺は何の能力も持たないただの大学生だぞ?一人ぼっちで異世界に転生して、何もできないんだ。それなのに、「伝説の魔導師」であることに慣れすぎてしまった、イサゴがいる安心感に浸かってしまっていたんだ。
「大丈夫、痛いこともしないさ。では、実験を開始する。」
両手足と両足首を拘束している機械が、ウィーンと音を立てて動き出した。どうしよう、もう俺が伝説の魔導師ではないと言ってしまおうか。言ったところで信じてもらえる気がしない。それに、イサゴの顔が頭をよぎった。是が非でも俺を伝説の魔導師に仕立て上げているのは、魔王を倒すためなのか、俺が代わりに性奴隷になると言う契約を履行するためなのか。わからない、けど今ここで俺が伝説の魔導師でないと言ってしまったら、イサゴとの関係は断ち切られてしまうような気がした。俺はぐっと口をつぐんだ。イサゴどうにかここを見つけ出して、俺を助けてくれるのを待つしかない。
そんな願いも虚しく、機械は目的の動きを終えたらしく静止した。頭には脳波を図るようなヘルメットのようなものをかぶせられる。分娩台みたいにわずかに背が倒れ、両足はがぱっと開かれた。
「な、なんの実験なんだよ。それくらい教えてくれてもいいだろ。」
「うーん、一言では難しいけど……。機械と人間の感覚の共有かな。人間の脳の信号で機械が動くみたいなものかな。」
「まじかよ、俺の世界でもそんなもの実現してねえぞ……。」
「君の世界ってなんだい?面白いことを言うね。まあ感覚とは言っても微弱な信号じゃあ厳しいんだよ。特に顕著に現れやすい人間の性感を感じ取って、人間の性感を満足させる動きをさせる。」
「……性感?」
おい、おい、まさか!?嫌な予感に応えるかのように、機械仕掛けのアームが何本も俺の体にじりじりと詰め寄って来る。その先端にはブルブルと振動する機械、もといローターやら吸引ポンプやらうじゅうじゅと蠢く無数の指のような機械がくっついている。
「またエロ同人かよおおおおおお!!!」
俺の悲痛の叫びも虚しく、機械たちは俺の体に襲いかかって来た。器用に衣服を剥がれた後ポンプは両乳首に、ローターは亀頭に、謎の棒は肛門にぴとんっと当たった。
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