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皆さま、お聞きください。俺、サクは現在、空輸で拉致されています!!
遡ること数十秒前、イサゴと会話しながら歩いていると、一瞬にして俺の体にベルトが巻きついて、一瞬にして上空に飛んだ。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった……。そして現在、パラグライダーのように上空を飛んでいる。大混乱と高所の恐怖で訳がわかんねえ!!かろうじて上をみると紺色の髪をポニーテールにした女、いや男か?とにかく美人がゴーグルをつけつつ一緒に飛んでいた。
「ああ君!大丈夫!?僕の開発した上空飛行マシーン、安全は保証するよ!飛ばすのは君が初だけどね!」
声から男であることがわかった。って言ってる場合じゃねえ!!俺、誘拐拉致されてるううううう!!上空ではろくな抵抗もできず俺はこの男と風に身をまかせることしかできなかった。
地上についたかと思うと、そのままひっそりとした何かの研究所のような場所に連れて行かれた。リュックやら上着を剥がれて少し離れた場所に置かれ、俺は何かマシンのようなものに拘束された。手首と足首をキュッと拘束されて大の字みたいに磔られている。なんなんだここは、そしてなんで俺は拘束されているんだ。全てが訳わからない。しばらくすると、前方の自動扉がウィンっと開いた。そこから先ほどのポニーテールの男が白衣を着て現れた。
「やあやあやあようこそ僕の研究所へ。」
「……研究所?」
「そう睨みつけないでくれよ。申し遅れた、僕の名前はシルア、しがない科学者さ。」
マッドサイエンティストのにおいしかしない……。
「専門は機械学、化学、薬学くらいかな、興味があることはなんでもやるよ。急で申し訳ないが君には僕の研究の実験体になってもらいたい。」
「はあ!?なんで俺だよ!?」
「だって君が『伝説の魔導師』だろう?」
えーーーーー。
「村から噂を聞いたよ、伝説の魔導師サク様が村に召喚されたと。そこで僕はぜひ!君に!僕の研究の被験者となってもらいたい!と、思ったわけさ!」
俺伝説の魔導師じゃねえんだけどなああああ。
「僕は魔力を持たないただの人間だから君がどれほどの実力者なのかさっぱりわからないが、きっとすごい強くて生命力が高くて強靭なのだろうと思うよ。そんな人間こそ被験者にふさわしいんだ!」
シルアはやや興奮気味に俺にまくしたてる。俺は伝説の魔導師じゃない!!なんて言えるはずもなく、俺はどうしたらいいかわからず黙り込む。
「早速だけど、いいよね?ね?」
「よ、よくない!」
「このしがない科学者に、強者の余裕を見せてくれよ。ねえ、死ぬようなことはしないし、終われば無事返してあげるからね!」
目を爛々と輝かせている。一応俺に尋ねてはいるが、はなから同意を取る気がないように見える。これ以上抵抗して実力行使に出られても困るし、終われば無事返してくれるなら……。
遡ること数十秒前、イサゴと会話しながら歩いていると、一瞬にして俺の体にベルトが巻きついて、一瞬にして上空に飛んだ。何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった……。そして現在、パラグライダーのように上空を飛んでいる。大混乱と高所の恐怖で訳がわかんねえ!!かろうじて上をみると紺色の髪をポニーテールにした女、いや男か?とにかく美人がゴーグルをつけつつ一緒に飛んでいた。
「ああ君!大丈夫!?僕の開発した上空飛行マシーン、安全は保証するよ!飛ばすのは君が初だけどね!」
声から男であることがわかった。って言ってる場合じゃねえ!!俺、誘拐拉致されてるううううう!!上空ではろくな抵抗もできず俺はこの男と風に身をまかせることしかできなかった。
地上についたかと思うと、そのままひっそりとした何かの研究所のような場所に連れて行かれた。リュックやら上着を剥がれて少し離れた場所に置かれ、俺は何かマシンのようなものに拘束された。手首と足首をキュッと拘束されて大の字みたいに磔られている。なんなんだここは、そしてなんで俺は拘束されているんだ。全てが訳わからない。しばらくすると、前方の自動扉がウィンっと開いた。そこから先ほどのポニーテールの男が白衣を着て現れた。
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「そう睨みつけないでくれよ。申し遅れた、僕の名前はシルア、しがない科学者さ。」
マッドサイエンティストのにおいしかしない……。
「専門は機械学、化学、薬学くらいかな、興味があることはなんでもやるよ。急で申し訳ないが君には僕の研究の実験体になってもらいたい。」
「はあ!?なんで俺だよ!?」
「だって君が『伝説の魔導師』だろう?」
えーーーーー。
「村から噂を聞いたよ、伝説の魔導師サク様が村に召喚されたと。そこで僕はぜひ!君に!僕の研究の被験者となってもらいたい!と、思ったわけさ!」
俺伝説の魔導師じゃねえんだけどなああああ。
「僕は魔力を持たないただの人間だから君がどれほどの実力者なのかさっぱりわからないが、きっとすごい強くて生命力が高くて強靭なのだろうと思うよ。そんな人間こそ被験者にふさわしいんだ!」
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目を爛々と輝かせている。一応俺に尋ねてはいるが、はなから同意を取る気がないように見える。これ以上抵抗して実力行使に出られても困るし、終われば無事返してくれるなら……。
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