伝説の魔導師の代わりに俺が召喚されたせいで性奴隷の淫紋を刻まれました。

クズ惚れつ

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36 触手の戯言

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ワタシの名はم$خ”ا!ل’ب%、こちらの世界のニンゲンとやらはショクシュと呼ぶ。森で自由気ままに暮らしていた。たまに出会う「ユウシャ」とやらに突然因縁をつけられ攻撃されることはしばしばある。しかし誰もかれもが弱すぎる、好都合とばかりにワタシはその者達から食料といただいている、「セイエキ」というらしい。殺しはしないのだ、ユウシャどもは大抵恍惚とした表情を浮かべている、ワタシはいいことをしている。しかし最近はもっぱらユウシャが減った。魔王の脅威が尋常ではないのだ、ユウシャたちは恐れおののいて逃げ隠れてしまった。ワタシは食料が手に入らず、飢えていた、死ぬ寸前だった。そんな時、久しぶりに森に来訪者が来たのだ。二人、一人はとんでもない魔力を持っていた。ワタシなんかでは一瞬で消し炭にされてしまうほどだ。今まで出会ったどのニンゲンよりも強かった。しかし、もう一人はどうだろう。今まで現れたユウシャよりも魔力の弱いニンゲンだった。ワタシはセイエキをいただくことにした、生きるためにはしのごの言ってられないのだ。驚いた、魔力の低い人間から得たセイエキは栄養に乏しいことが多かったのだが、この男のセイエキには力がみなぎるほどの栄養があった。なぜかはわからない。ワタシは久しぶりの食事で我を忘れていた。男の精が尽きかけていた時、ワタシはもう一人の男の方へ手を伸ばしてしまったのだ。

「下等生物の分際で私に触れるとは。」

一瞬にして切られた。ワタシは我に返った。敵意がないことを示すために体を最小限に縮めた。魔力の高い男はすごい殺気でワタシを殺そうとしていた。しかし、もう一人の男が庇ってくれたのだ。

「ちょっと待て!!!」
「こ、こいつ、悪いやつじゃないんじゃね?すごいシュンとしてるし。」

ワタシも必死に同調する。どうやらこの二人、魔王を倒す旅をしているようだった。このままこの森で暮らしていてもワタシは飢えて死ぬだろう。なぜだかわからないがとんでもない栄養のあるセイエキを持つ、魔力は0に等しいこの男をワタシは離してはいけないような気がしたのだ。男がふらりと倒れかけたので、ワタシはそれを支えた。

「きゅ~……。」
「お前、支えてくれたのか?」

ワタシたちは音を発してコミュニケーションをとる性質はない。しかし、ワタシに出せる「声」はこれだけだ。この男とともにいるためにはどうしたらよいか、必死になって考えた。ワタシは男の体に巻きついた。

「……お前も一緒に来るか?」

そうだ、ニンゲンは確か愛情を示すためにコレをするのだ。いつか出会ったユウシャがこれをやっていた。ワタシは男の唇にちょん、と触れた。

「ははっ、わかったよ。」

どうやら男はワタシを受け入れたらしい。二人の旅に同行することとなった。ワタシは食料を得られればそれで問題はないが、もし魔王を倒せればワタシの生活はもっと平穏になるだろう。だから、魔王退治に協力してやることにしたのだ。サクとイサゴ、二人の男の名前も覚えた。

その日の夜、ワタシは訳あって二人のセイエキを摂取することができた。イサゴのセイエキは想像した通り強い魔力から得られる豊富な栄養があった。しかし、サクの方がもっともっと大きな栄養をもっていた、いや栄養なんてものじゃない、なんというか、ドーピングとかそう言った類のものくらい力がみなぎるのだ。もちろんドーピングをやったことはないのだが。なぜ魔力が0に等しいサクからこんなに強い力を得られるのだろうか。
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