伝説の魔導師の代わりに俺が召喚されたせいで性奴隷の淫紋を刻まれました。

クズ惚れつ

文字の大きさ
上 下
35 / 39

35

しおりを挟む
「サクーーー!!となりの農家のおばちゃんがさあ、リンゴいっぱい採れたからおすそ、わ、け……。」

ノックもせずに扉がバンッと開いた、満面の笑みでトルンがリンゴが入ったカゴを抱えていた。ベッドに座ったイサゴ、床で跪く俺、巻き付く触手、べとべとの体。荒い息。視界に取られてみるみる語気に元気さが失われた。

「はー、はー……。」
「サク?」

ひっ!ひひっ!?ななななんでトルンが!?見られた!見られたああああ!!俺は慌ててベッドの上の毛布を引きずり下ろしてくるまる。

「と、とるん……。」
「あ、俺……ごめん!!」

バッと後ろを向いて逃げ出そうとしたトルンに、イサゴが砂の縄をかけてこっちに引きずり寄せた。

「ひいいい!!俺何にも見てないから!!ほんとに!殺さないで!!」

必死になって暴れるトルンを横目に、俺とイサゴは囁き合う。

「ちょっちょっ!イサゴ、どうすんだよ!!」
「まずいな。」
「こんなとこ見られるとか最悪だ!」
「貴様が伝説の魔導師ではないことがバレるかも知れん。」
「そっちかよ!ちげえよ!見られたこと自体が問題だろうが!!」

とりあえず半狂乱になっているトルンを落ち着かせて、俺たちは話をすることにした。しゃくしゃくとリンゴをかじりながらトルンは話し始めた。

「そういえばイサゴの口調がたまに変わってたもんな……。」
「と、いうと?」
「丁寧語でいかにも補佐官って感じの時と、なんか荒い口調?の時あるよな、あんた。」
「チッ、耳がいい。さて、どうやって黙っててもらいましょうか。」
「ひいっ、心配すんなよ!誰にも言わないって、」
「口約束では信用できな、
「伝説の魔導師がドMだったなんて!!!!」
「……はあ!?」
「伝説の魔導師が補佐官に虐められて興奮するドMだなんてそんな!言いふらすつもりねえから!」

なんか、良からぬ勘違いをしているような……。

「ペットの触手まで巻き込む変態だなんて誰にも言わねえからさ!!」
「ち、ちげえよ!!」
「そうなんです、私も伝説の魔導師の指示には逆らえなくて…。」
「おい!!!イサゴ!!!この野郎!!」
「伝説の魔導師の威厳のためにもどうかこのことは内密に……。」
「わかったよ。俺は他人の性的嗜好に文句つける気ねえから、安心しろサク。」
「だああああああ!!!!!」

2対1じゃ誤解が解ける訳がない。俺は小声でイサゴに抗議する。

「おいイサゴ!何適当なこと言ってんだ!指示してんのはお前の方だろ!」
「このまま勘違いしてくれれば、お前が伝説の魔導師だと騙し通せるだろ。」
「だとしてもやり方が!俺の人権は。」
「性奴隷のくせに人権を主張するな。」

きいいいいいいい!!!!こんのド鬼畜!悪魔!

俺の罵倒は心の中に留められた。トルンはなんだか知らないがご機嫌でリンゴをほうばっている。俺とイサゴもりんごに口をつけた。甘酸っぱいリンゴだった。満足したトルンはそのまま部屋を出ていった。俺とイサゴは一息ついて顔を見合わせたが、なんだか気まずくなってそのまま寝た。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

処理中です...