伝説の魔導師の代わりに俺が召喚されたせいで性奴隷の淫紋を刻まれました。

クズ惚れつ

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「貴様があまりにも雑魚オーラを放つせいで伝説の魔導師ではないことがバレそうだ。」
「知るかよ!普通銃撃たれたらああなるわ!!」
「仕方がない、あんな三流感溢れる敵に素性を知られるのも良くない。」
「どうすんだよ!!」

俺たちは小声で喋る。

「急にはなるが、実践をやってもらうことになる。」
「いきなり実践!?」
「私が魔力を送り込む。初めて貴様に魔力を送り込んだときのように左手に集中しろ。」
「それでどうすんだよ!せいぜい桜吹雪と竜巻きくらいしか起こせねえよ俺。」
「そのまま『気』を相手にぶつけろ。」
「急に言われても!」
「やれ。」
「…………はい。」
「相手の攻撃は私の魔術で防御するから、貴様は自分の魔術に集中しろ。」
「わかった。」

そんないきなり敵と戦うとか……!くっそ、やるしかねえのかよ……。

「おいてめえら、何こそこそくっちゃべってんだよ!」

謎に待ってくれているトルンに向かって俺は左腕をあげて言い放った。

「悪いな、伝説の魔導師はこの俺だ。」
「はあ?んなわけ……な……」

グアアアァっとイサゴのとてつもない魔力が流れ込んで来るのがわかった。曰く、俺が吸い取っているらしいがふとイサゴを見ると、集中して制御している顔をしている。イサゴはこちらに気づき、「集中しろ」と言っているように見えた。はいはい、わかってるよ。

俺は左手に刻まれた印に集中した。何か、何か念じないと。

「ティ●フィナーレ!!!」

背筋にぞくぞくぞく、と何か感覚が走る。ぶわぁっと風が吹き上げ、桜の花びらが巻き散り始めた。目の前のトルンは面食らっている。

「おい、まじかよ。本当に、伝説の魔導師……?」

竜巻きはより大きくなっていく。ここまでは想定内だ。村の芝生で試しにやってみたのと同じだ。

「くっそ、させるかよ!!!」

トルンはバンッ、バンッと俺に向かって拳銃を撃った。うわっ!まじで当たる!!俺は咄嗟に目をつぶりかけた。桜吹雪と竜巻きが弱まる。そのとき、俺の両脇から砂塵が広がって銃弾をはねのけた。

す、すげえ……。っと、感心してる場合じゃねえ、集中しねえと怒られる。トルンはまるで忍者かのように俊敏に動き回り、拳銃を俺に向けている。あらゆるところから飛んで来る銃弾を全て砂塵が華麗にはねのけた。ここからだ、この気をトルンにぶつける。ぶつけるってどうやってやるんだ……。

俺は無我夢中でただ、前へ!前へ!と念じているが一向に動く気配はない。次第に焦る、ふとイサゴを見ると明らかに疲弊していた。俺に魔力を吸い取られるのはかなり苦しいのだろう。それに加えて、四方八方から飛んで来る銃弾から防御するために自分の魔術も使っている。
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