伝説の魔導師の代わりに俺が召喚されたせいで性奴隷の淫紋を刻まれました。

クズ惚れつ

文字の大きさ
上 下
19 / 39

19

しおりを挟む
「その宝石というのはどこにあるんです?」
「急くでない、続きに書いておる。」

『1つ目はトパーズ、村に最も近い森林の奥深くに封印される。
2つ目はルビー、地下迷宮に封印される。
3つ目はサファイア、海底神殿に封印される。
4つ目はアメジスト、魔王の城下町に封印される。
5つ目はブラックダイヤモンド、魔王城に封印される。』

書籍にはそう書かれているらしい。ちょっと見させてもらったが人生で未だかつて見たことのない言語だった。イサゴの様子を見ると理解していそうか顔をしたが、実際はどうかわからない。

「と、言うわけでこの通り行けば必ず魔王を倒せる安心プランってわけじゃ。」
「そんなツアーじゃないんだから……。」
「森林なら比較的近い。一度お試しで行ってから、一度また村に帰ってこればいい。」
「今度はお試しコースかよ……。」

軽いノリで言う村長。しかしイサゴも俺も行って見ないことにはその難易度がわからない。その近いと言う森林なら、小手調べには最適かもしれない。イサゴも同じことを思ったのだろう。

「わかりました。では明日、早速森林の方に向かうとしましょう。」

村長も満足そうにうなづいた。

「本物は渡せませんが、現代語訳付きのレプリカならば差し上げましょう。」

村長はそう言って、イサゴに本を渡し席を立った。

「では明日に備え、今日は早く寝るといい。」

村長は部屋を出て行った。突然決まった旅に困惑する俺、イサゴは意にも解さないように先ほど貰った本をペラペラとめくった。俺は再びベッドに潜り込んだ。rpgの冒険みたいでワクワクする気持ちと、命の危険に晒される不安が一挙に押し寄せる。何はともあれ今大事なのはぐっすり眠ることだろう。途中で眠くなったなんて言ったら洒落にならない。そんなことを思いながら俺は深い眠りについた。



起きたのは朝6時、絶起常習犯の限界大学生には辛い時間だ。スマホも元の世界に置いてきてしまったようだ、目覚まし時計なんてものはこの世界にはなかった。寝ぼけた頭の中、イサゴに指示されるがまま、準備を進めていた。

「失礼いたします。朝食をお持ちしました。」

クラシカルなメイド服を着たメイドが銀のお盆を二つ運んできて、それぞれの机に置いた。フランスパンのトーストとカリカリのベーコン、ぷるぷるの目玉焼き、キャベツらしき野菜のサラダ。うまそおおおお!!じゅるり、とよだれが垂れそうになった。昨日の朝から何も食べていない。俺の脳は覚醒し、勢いよくばくばくと頂いた。

「行くぞ。」

イサゴが俺に声をかける。

「準備……はできたけど。なあ、防具とか武器とか買わなくていいのかよ?一応敵とかいるんだろ?」
「防具?武器?私は魔導師だ、そんなものは術一つでいくらでもどんなものでも作ることができる。」
「はー、なるほどなぁ。」
「もちろんお前も魔導師の端くれだと言うことを自覚しろ。」
「魔導師代行かーー。」
「なんだそれは。」
「死神代行ってのがいるんだよ。」
「そんなもの代行するなんてイかれた奴だな。」

日本の少年少女が聞いたらブチギレそうだな……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

処理中です...