葛宮葬儀屋の怪事件

クズ惚れつ

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第二話 兄弟喧嘩は葛宮しか食わない

6 にぃ、ざ…もぉ……こわれ……♡あぅ"ぁああ"♡ *R18

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「そうだ、俺たちの失われた17年を取り戻そう。たくさん金があるんだ、あの時みたいに底辺の貧乏暮らしとは違う。いい子にしてれば欲しいものだってなんでも買ってやるし、仕事だってやらなくていい。うちで好きなことだけをして、俺と幸せになろう、剣」

 一気に捲し立てると荒い息を吐いた。常に余裕があったせいか兄のその姿は、妙に異様に見えた。
 手を引かれ、半ば無理やり歩かされ突き飛ばされると、そこにあったベッドのスプリングが大きく軋んだ。
 逃げる隙も作らせず覆い被さり、身体をまさぐる。

「ああうっ、や…弓月さ…っ」
「兄さんと呼べ、」
「違っ………ぁ」

 脚を割り開き、膝で股間をぐりっぐりっと強めに圧迫すると、汐見の身体が異様にビクビク跳ねる。
 もがこうとするも、両手首を捕まれてまともな抵抗にはならない。
 そのまま薄い唇で、汐見のシャツの裾を器用に咥えて、ずりずりと上にずりあげた。

「ひぅ……ゆづ…ぁ……んぅ"っ♡」

 男にしてはたわわな胸筋、その先につんっと尖っている乳首にむしゃぶりつく。
 れろ、ぴちゃっ、ちゅぷっ♡とやらしい音をたてて、べちょべちょに濡れる乳首が硬く赤く勃起していく。
 
「いやだ…………ゃ…♡」
「嫌だ嫌だばっかりの悪い子だ、剣。あまり兄さんを怒らせるな」

 怒っているようにはとてもじゃないが見えない、瞳は気が狂ったほどに爛々と輝き、背筋が凍るほどの満面の笑みを浮かべて言った。

「お仕置きだ」



カチ……カチ……カチ……カチ……

メトロノームの音が頭を凌辱する。

すりっ…………ぐりっ…………ぐちっ…………

 メトロノームの音が鳴る度に敏感な亀頭をぐりゅんっ♡とスナップを効かせて抉られる。
 40bpm、1.5秒に一回だけめちゃくちゃな快感が与えられ、その度に腰ががくんっと跳ねる。
 両手首は荒縄でベッドフレームに縛り付けられ、両脚には全体重を乗せられてびくともしない。

「はぁっ……はぁ……はぁっ……!?♡♡」

 早く次の音鳴ってくれ、刺激がほしい、イかせてくれ。
 じらされて、じらされて、おかしくなる。

「ごめっ…♡……なさ、ぁ"♡ゆるして、ゆるして……くださ、」

 もうイきそう…絶頂の限界のところまで引きずりあげられて、降ろしてもらえなくて悶え狂う。
 ずっとイく寸前の感覚を味わわされ、心臓はバクバクと脈打ち、目を見開き、犬のように舌を出し無意識に射精を媚びる。

「イきたいのか?」
「だめ……だめ……や…っ…♡」

こりゅっ…………ずちゅっ…………ぐりんっ…………

 酷い背徳感のせいか恐怖のせいか、異常に気持ちがよくて、射精に至らないのに容易に脳イキしてしまう。
 無様な犬のようにたまらず腰を振って、絶頂を乞う。

「ひぐっ♡に、さ……にぃさんっ……♡ゆるじで……♡いくっ……イクっぅ♡」

 不規則な痙攣、じっとりと熱を持つ体。快楽とともに生理的な涙が出る。

「あの男に躾られたのか?男を煽る媚びた喘ぎ方を」

 葛宮、久遠、晴瀬、葬儀屋の同僚たちの顔を思い出そうとするたび、規則的にちんぽに与えられる強烈な快感で掻き消されていく。
 きもちぃ、のうみそで、イく、何度も、何度も。ばちっ、ばちって閃光が飛び散る。
 電流が流れたみたいに、ガクガク痙攣する。
頬にシーツが擦れる、繊維が皮膚を刺激する、気持ちいい。
 身体を撫でる手が熱い、火傷しそう、気持ちいい。下っ腹が異様なほど痙攣して、それだけで腹イキしそうだ。

「一生俺にかしずいて、俺に飼われて、俺のおもちゃになると誓うなら、イかせてやる」
「はぁっ♡やぁっ……♡ぅうぅぅう"♡」

 イきたい♡イきたい♡ゆるして、ゆるして…

「にぃ、ざ…もぉ……こわれ……♡あぅ"ぁああ"♡」
「はははっ、もうとっくに壊れてるだろ、この死人が」

 ぐりっ♡…………ぐちゅんっ♡…………ごりっ♡…………

「誓え、俺と共に幸せになると」

 脳イキを繰り返す頭が、その言葉を拒否した。
 快感にずぶずぶに漬けられた脳裏に浮かんだのは、葛宮の顔だった。
 汐見は平行眉をぐっと吊り上げて、死んだ瞳で目一杯兄を睨み付けて、今までで一番大きな声で悲痛な叫びをあげた。


「俺の幸せの中に……あんたはいない……!」

 
 水川が目をがっと開いた、その時だった。

ガッシャーーーン!!
バリーーーーンッ!!

 高層マンションの分厚い窓ガラスが、ものすごい勢いで砕け散ったのだ。

「そこまでだぁ!」

 ベランダからドタドタと侵入してきたのは、葛宮葬儀屋三人衆だった。
 遡ること一時間ほど前。
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