【完結】呪われた双子 -犬として育てられた弟がよしよし♡され、次期当主として育てられた兄がボロボロ♡にされる話-

クズ惚れつ

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番外編 嘘つき達の夜

嘘つき達の夜 4*

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 未だちんぽは腹の中に埋め込まれているものの、二人とも落ち着きを取り戻したところで、夜は南に声を掛ける。

「あんたの名前教えて。ハンドルネームじゃなくて。」
「……田中。」
「名字が南なのは知ってる。下の名前教えて。」
「普通行きずりの相手のプライベートは詮索しないものだよ…。」
「行きずりじゃないもん。」
「どういう……。」
「俺あんたと恋人になる。」
「はあ?」
「俺のお誘いに乗ってくれたの、あんたが初めてなんだ。みんな逃げちゃうからさ。」

 非常識なだけでなく、迷惑な勘違い属性まで持っているとは。
 南は呆れた声を上げるのを抑えて、冷静に伝えた。

「は、悪いが私は君とどうこうなるつもりはない。そもそも、私はタチでSだ。こんな一夜は望んでない。」

 余裕を見せるように言うが、体は未だびくびくと不規則に痙攣。
 アナルはくぽくぽと夜のちんぽを飲み込んだまま。
 ガクガクと子鹿のように震える両足をだらりとおっ広げて開脚。
 時折余韻イキを繰り返すその姿では、全く説得力がない。
 顔を紅潮させながらも、キッと睨みつけて、あくまで絶対的な拒否を示す。

「なんでそんなこと言うの?俺一晩だけとかやだ。」

 涙混じりの声で、夜は南の体をぎゅうと抱きしめた。
 通りで最初から何か話が噛み合わないわけだ。
 そもそもこの男はワンナイトを狙っていたわけではなかった。
 長く付き合っていく「パートナー」を求めていたのだ。
 だから、最初から本名を名乗った。
 だから、取り繕わず、ありのままの自分に興味を持ってくれる人間を探していた。
 「ワンナイトを誘うのに必死すぎて引く」?
 そりゃ必死にもなる、パートナーを探していたのだから。

「深川夜、29歳。誕生日は12月5日、血液型はAB型。住所は××市××区××、電話番号は000-000-000。2年前まで実家でニートしてたんだけど、親に勘当されて今は一人暮らしで、バイトで食いつないでる。趣味はパチンコ。昨日は当たった。今日はスったけど、なけなしの金で来たバーであんたに会えたから今日は幸せ。口座番号は、」
「待て待て待て、もういい!」
「俺は全部教えたよ。だから名前教えて、下の名前。」
「教えられない、もう君とは金輪際会わな、…あぁあ”あ”っ!?」

 人が喋っているというのに、突然ちんぽが結腸の縁を突破し、ぐぽんっと入ってはいけないところに侵入した。
 油断していた喉からあられもない悲鳴が漏れる。

「でも気持ちぃでしょ?俺とえっちすると体おかしくなっちゃうって、さっき言ったじゃん!」
「あぁ”あ”っ、んぅう”っ、やめろ”ぉ”っ!突くな”…ぁ”…!?」
「教えて、南さん、俺に名前呼ばせて。」
「嫌だあっ、イク…っ、イくから、止まれぇ”!」

 体が四散してしまいそうな感覚。
 夜の方に縋り付こうと、手を伸ばす。
 その手に応えるように、ぎゅっと恋人繋ぎで捕まえて、シーツに縫い付ける。
 征服される、体の中も、頭の中も。
 はぁっ、はぁっ、はぁっ……!
 震えた吐息が抑えられない、酸素が足りない、白い胸が上下する。
 汗が止まらなくなって、全身がどろどろに溶けてしまう。
 自分の体と夜の体の境目がわからない。
 体温が混じり合って、一つの塊みたいに。

「止まって欲しかったら教えて。教えてくれなきゃ尻の穴、壊れちゃうまで一日中ハメ殺しちゃうよ?いいの?」
「ああ”あ”っ、来る”、来ぢゃう、また、ぁ”!」

 怖い怖い怖いっぃ……!激しすぎるっ……。
 結腸の入り口をくぽっくぽっと出たり入ったりを繰り返して、脳みそに電流が走るような感覚。
 また全身身悶えるほどの絶頂がすぐそこまで迫っている。
 もうイキたくないっ、怖い、怖いっ……。

「明日の朝まで俺のちんぽぐっぽし咥えっぱなしで、イキ地獄確定しちゃう?あと5時間くらいあるけど?もうおまんこ裏返って紅い肉出てきちゃってるよ。」
「ひぃっ…!ん、なの…嫌らぁ”っ!深っ、すぎ、ぃ”…。」
「言ってっ、お願い、」
「み、南っ、あき、アキ…ヒコ……。」
「あきひこさん?あきひこさん!好き、好き、俺のものになって、俺の恋人になって、俺のこと好きになって。」
「うぁ”あ”ぁ”っ……!?」
「恋人になるよね?ね?」
「ああ”あ”っ、なるっ、なるからっ、もうやめ”でくれ”ぇ”…もう嫌だっ…私の体、壊れる”…壊される”ぅ”…!」
「俺のものだから、壊してもいいよね…?壊れちゃったら責任とるから、壊れて、イキ狂っていいよ…大好き!」

 名前を教えても、半ば強制的な恋人宣言をさせられても、夜が激しく揺さぶるのを止める様子はなかった。
 本当に、冗談じゃなく、狂ってしまう。
 目、鼻、口、あらゆる穴から垂れ流しっぱなしの体液を拭う余裕もない。

「顔ぐちゃぐちゃ、可愛い、かっこいいあきひこさん。大好き。」
「…め”…ろ”…、も……。」

 ちんぽからは精液だか先走りだか潮だか、もう訳のわからない体液が、腹の奥を突かれるたびにぷしゅっぷしゅっと噴き上げている。
 神経が焼き切れる、瞼の裏で何度も閃光が弾け飛ぶ。
 死ぬっ… …抱き殺されるっ……!
 命の危機を感じて本能的に、男の体から逃げようとする。
 夜の手を必死に振りほどいて、シーツを掴んで、体をずり上げようとするも、脊髄はとろけ、腰はすでに砕け散っていた。

 あ、無理だ、逃げられない。
 目が合う。獲物を狙う肉食動物。
 ひくりと喉が鳴る。
 ぽろっと涙が溢れた。
 この男から、逃れられない。

「こーら、逃げないで、俺のこと、受け止めて。」

 南の上半身を包むように抱きしめて、自身の腰に引き戻した。
 抜けかけたちんぽ、その全てが勢いよく再び体内に埋め込まれる。
 どちゅんっ!と鈍い音が脳内に響いた。

「オ”っ…!?…ぉ”あ”……ぁ”……。」

 大きく背をしならせる。
 意識の範囲外で全身がガクガクと痙攣。
 暴れる体を押さえつけられ、もはや苦痛とも言える快楽を叩き込まれる。
 メスイキと射精を同時にくらい、激しすぎる絶頂とともに、ぶしゃぁあと、イキ潮を撒き散らす。
 いやらしい液は上半身にまで飛び、とろけきった南の顔をさらにぐちゃぐちゃに汚す。
 ぁ……これ…死ぬ……
 行き過ぎた快感に死を予感した南の脳内は、機能をシャットダウンしたようにぷつんと途切れた。
 ブラックアウト、目眩とともに、意識が遠のく。
 瞳がぐりん、と上を向き、口から泡を吹いて気を失った。

「俺のこと受け入れてくれて、ありがと。」

 夜は意識のない目の前の男にそう呟くと、力の入っていない南の体を抱きかかえて、腹の奥の奥に吐精した。
 ぐったりと脱力する南を目の前にして、困った顔をして、その体からちんぽを引き抜いた。

 ぶぽっ、ごぷっ、どぴゅっ、どろ、とろぉぉ…

 ぽっかりと開ききって真っ赤に捲れ上がってしまったケツ穴から、下品な音を響かせながら自身の出した白濁を噴き出す、好きな人。
 意識を失ってもなお、精液が溢れでるたびに、ぴくんっとわずかに体を痙攣させる、愛しい人。
 夜は、目の前のあまりに官能的な状況に、頭がくらくらとした。
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