【完結】呪われた双子 -犬として育てられた弟がよしよし♡され、次期当主として育てられた兄がボロボロ♡にされる話-

劣情祝詞

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兄編 次期当主の罪

次期当主の罪 9*

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「一綺くん、あなたを展示物にします。」
 そんなことを言われたのは、先月のことだった。

 ここは、前衛的現代アートが集まる、アートギャラリー。
 スペースのレンタル料を払えば、プロアマ問わず誰でも出展ができる場所だ。
 2畳~8畳ほどの個室がばらばらに並んで、その一つ一つが展示室となっているのだ。
 その一番奥の奥の個室。2畳ほどの狭い空間に「それ」はあった。

 突き当たりの壁に立てかけられた木板とマットレスは、ベッドの役割を果たしている。
 異様な光景なのは、そのマットレスに男、一綺の体がくくりつけられていること。
 ガニ股のまま黒ベルトで固定され、さながら処刑前の見せしめのように磔にされていた。
 灰色のスウェットパンツをはかされているため、少しでも先走りや精液を漏らそうものなら、濃い染みを滲ませてしまう。
 胸から腹にかけては完全に素肌をさらけ出しており、その豊満な胸の筋肉や、程よく割れた腹筋を見せつける羽目になっている。
 黒のぴっちりしたノースリーブのトップスは、胸の上までたくし上げられ、両肩から腕にかけての筋肉もまた、見せつけている。
 両手を頭の後ろに組まされて、拘束されているせいで、屈辱的な脇見せガニ股チン媚びポーズを取ってしまっている。
 ただ、首だけはハイネックになっており、隠したいんだか見せたいんだかわからない、いやらしい肉感的な格好となっていた。
 マットレスがわずかに傾けられ、立てられているのは、前から来た人々がその体を隅から隅まで見やすくするためである。
 マットレスの斜め前の個室、数メートルほど先には椅子に座って読書をする久留米の姿。
 一綺をこんな姿にして、展示物として出展した張本人。
 さぞ無関係のようにすんとした顔で本に目を向けているが、時折ちらちらと一綺の体を悪趣味な視線で見つめている。
 通常であれば、そんな久留米に「やめろ」と叫んで怒鳴るところだ。
 しかし、それはしたくてもできなかった。
 
 一綺の口元だけを覆う黒のラバーマスク。
 その中には、4つの銀のフックがついた口枷が付属していた。
 そのフックを口の端、上下左右、対角線になるようにそれぞれつけられて、口を開かされる。
 唾液がとろっとこぼれ落ちそうになるだけで、しゃべることは不可能だ。
 かろうじて顔を隠せるものの、目元は完全に出ているため、一綺を知っている人間が見れば、一目で誰かわかるだろう。
 それに、視界が開けているせいで、今の自分の信じ難い状況を嫌でも目に焼き付けることになる。

 もっとも特記すべきことは、両乳首の周りが、ピンク寄りの赤のインクの油性ペンで落書きされていることだった。
 乳首を囲うように描かれた、淫猥なハートマーク。
 その♡のくぼんだところに、上から下に向かって書かれた矢印マークは、まるで「乳首はここです」と強調しているようだ。
 乳首を飾る♡全体を囲い、ちょん♡ちょん♡ちょん♡と放射状に伸びる線は、太陽のマークのように、乳首を殊更に強調している。

 一綺は自分の体を、信じられないほど下品で卑猥な晒し者にされて、あまりの屈辱と羞恥に頭が爆発しそうだった。

 マットレスが設置された、すぐそばの壁にはこう書かれた注意書きが貼られている。

『  乳首ちくびのみ、おさわりください。
    Please touch only the nipples   』

 ご丁寧に英語やふりがなまで振られ、無防備でプライベートなところである激弱乳首を、他人が触る大義名分を与えられてしまっている。
 いやらしく震えて、通常であれば誰もが触るのに一瞬躊躇しそうなほどの敏感勃起乳首なのに、その注意書きのせいで、誰もが容赦なく乳首を弄る。

 ♡マークの中心で、びんっと勃ち上がっている男のものとは思えない淫乱肥大乳首。
 抵抗しようと体を暴れさせるも拘束に抗うことはできず、いやらしくぶるんと胸を揺らすと、付随して乳首も上下に振り回される。
 触って欲しくて乳首を振りたくるメスのような動きになっていることに本人は気づいていない。


ーー嫌だぁ♡こんな恥ずかしい乳首っ♡晒されちまってる……!♡♡♡

 よくも俺の乳首に落書きしやがってぇ♡♡♡
 弱点乳首強調しちまうだろうが…♡
 「乳首が弱いです、マゾメスクリ乳首攻撃されるとすぐ完堕ちメスイキアクメキメて雄ちんぽ様に屈服宣言します♡」って乳首が訴えかけちまってる♡♡♡

 俺を見に来る奴ら全員、俺を人間だと思ってねえ。
 アート作品を鑑賞する瞳。
 乳首を触る手も、ただ体験型アートに触れる感覚。
 俺をモノ、展示物、それ以上とも以下とも思ってねえ。
 無慈悲に乳首をこねくり回すたび、「おほおおおおっ♡♡♡」と獣のような咆哮を挙げているというのに、そんなもの聞こえないかのように微塵も気にする様子もなく、ひとしきり俺を鑑賞し乳首を弄ると、興味なさげに去っていく。

「あえて弱点である乳首を目立たせ、強調し、不特定多数に触らせることで、己の弱点を克服しようとしている、というメッセージじゃないか?」
ーー適当なことぬかしやがってぇ、んほおおおおおっ♡♡♡

「これを制作したアーティストはとても繊細で倒錯的なんだろうね。きっと女性じゃないかな。」
ーーんな訳あるかぁ♡後ろに座ってるあの図太え野郎だ馬鹿……♡おほぉ”っ♡ぢぐび…扱…くなぁ”♡

「すごいアート作品だこれは。こんな前衛美術見たことないよ。このために乳首も大きく育てたのかな……。」
ーーんな大層なもんじゃねえ”……!♡♡ただの変態サディストの気まぐれ変態調教だ…そんな目で、乳首見るんじゃね”…ぇ”♡♡

「やば、変態じゃん。」
「でも顔めっちゃ良くない?ウケる。」
「胸ムチムチでエロすぎ。」
ーークソがぁあ♡♡好き放題言いやがってぇ、死ねぇ…!お”っ♡♡

 望んでもいないのに、好き勝手に体を品評され、批評され、最後のギリギリに残ったプライドさえズタズタに切り裂かれていく。

 真っ赤に腫れ上がり、熟れて勃起しっぱなしの乳首。
 もはやクリトリスと化して、ひっきりなしに震える二つの敏感肉粒。
 どれだけ乳首が弱くても、弄られ続けてどれだけ過敏になっても、隠すことは叶わず、強調し前に突き出し続けさせられる。
 控えめにそっと撫でられる、ぷにぷにと押し潰される、くりくりと摘ままれる、無遠慮にぎゅぅうと引っ張られる。ピンっと弾かれる、明らかにいやらしい手つきできゅっきゅと扱かれる。

「んおお”お”っ♡おお”ぉ”っ♡♡」

 その度に、白い喉が獣のように下品な雄叫をあげる。
 もはや風が吹いただけで悶絶乳首イキの絶叫を上げてしまいそうなほど敏感に育て上げられてしまった。
 甘い媚び媚び声を死んでも漏らすものかと耐えると、強制的にこうなってしまうのだ。
 
 頭が朦朧としてくる。
 視界がぐわんぐわんと回る。
 無様な姿を、衆人環視に晒される。
 自分はただの展示物、モノ、無機物。
 人間以下、生き物以下。
 犬以下。
 何も考えなくていい。
 ただ屈辱と快楽に何度も何度も思考を塗りつぶされるだけ。
 老若男女問わず、素性もわからない、名前も知らない大量の「誰か」に、恥ずかしい姿を見られて、荒々しい手つきで乳首をこねくり回され、プライドと常識が崩壊。
 訪れる客の数だけ、がちがちに固めて身動きの取れなくなった自己が徐々に解放されていくのがわかった。


 閉館時間に近づき、客足が減ってくると、数々のアーティストが撤収の準備を始める。
 久留米も例外ではなく、徐に読んでいた本をパタリと閉じた。
 そのまま席を立ち、座面に本を置くと、ゆっくりとした足取りで一綺の方に向かってくる。

 一綺は呼吸を整えることに専念していた。
 プライドの最後の糸が、もはや意地だけでか細く繋ぎとめられ、最後の砦を築く。
 もう豚みたいな情けねえ声を上げるわけにはいかない。
 乳首も、これ以上感じてしまえば、神経が焼き切れて、頭がぶっ壊れてしまう。
 体が持つ熱は収まることはなかったが、はぁ、はぁ、とせめてもの短い深呼吸を繰り返す。
 肺に酸素を吸い込むだけで乳首が揺れて感じてしまうのを、必死に耐えていた。

 展示物として固定された一綺の目の前に立った久留米を、殺してやると言わんばかりの殺気立った目で睨みつけた。
 股間はむわっと蒸れて、スウェットにわずかに濃い染みを作っていたが、決定的ではなかった。
 死に物狂いで反射に抗い、下っ腹に力を入れて、精液と我慢汁をせき止め続けていたおかげだった。
 そのせいで射精に至らない、乳首メスイキを何度も何度も癖になったように繰り返している。
 乳首でメスイキしすぎて、すでに陰茎は勃起しておらずぐったりとスウェットの中に収まっていた。

「んぅ”う”っ♡へめ、ぇ”っ……♡♡」
「綺麗なアート作品だなぁ。」

 久留米はまるで今初めてここを訪れた客のように、顎に手を当てながら「作品」の品評を始めた。

「美しい筋肉に浮かび出る線、悩ましげに歪む眉、潤みながらも睨みつけてくる瞳、長いまつげ、ぴくぴく震える腹筋、呼吸をするたび上下する厚い胸、仰け反り晒す白い首筋。そして、真っ赤に腫れ上がった可愛い敏感乳首。」

 そう言いながら乳首をデコピンすると、突然の刺激に一綺は「んぅうっ♡」といやらしい嬌声を漏らしまた絶頂してしまう。
 久留米はとめどなく甘い口撃を浴びせ続ける。

「屈辱を与えられ、恥ずかしい思いをさせられ、快感をたくさん与えられて、嫌だ嫌だと否定し続ける頭と体、それを気持ちいいと歓びに打ち震える心。認めたくない、自分はマゾヒストじゃない。必死にそう否定しながら、本当は屈辱と痛みを与えられたくて仕方がない。」
「はーっ、はーっ♡はーっ…!?♡♡」

 嫌だ、嫌だ、嫌だ、久留米の瞳から目を逸らせない。
 ひくっと喉が震える。
 心を剥き出しにされて、暴かれて、見開いた目から涙がこぼれ落ちた。

「三条家の長男、次期当主、人々を引っ張り、導き、責任を背負い、時には蹂躙し、破壊し、搾取する人間。自分は支配する側の人間だと、そう教えこまされていたのでしょう。でも違います。あなたは、一綺くんは、支配される側の人間です。体も頭も心も僕に縛り付けられ、支配され、征服され、犯され続けるんです。」
「く……ゆ…め……ぇ”っ♡♡」

 必死に名を呼ぶその声は、涙まじりで、時折嗚咽を漏らした。
 数時間必死にこらえていたのも虚しく、久留米の言葉と視線だけで、そのちんぽから情けなくぴゅっと歓びの体液を漏らしてしまい、スウェットには言い訳しようもない染みが広がっていく。

 久留米は、一綺の頭を包み込むように腕を回したかと思うと、髪の中に指を滑らせ、かき混ぜた。
 汗だくで束になり、途轍もない色香を放つ柔らかい髪を、優しくくしゃりと乱す。
 その手を口元に持っていき、一綺の口を戒めていたラバーマスクを外した。
 むわぁ♡と音でもしそうなほど、熱い吐息が広がる。
 粘度の高い唾液が口枷と唇をべとべとに濡らし糸を引く。
 一綺の耳元に口を寄せて、久留米は小さな声で囁いた。

「8時間に渡る不特定多数乳首限定責めはいかがでしたか?」
「あへぇ…♡はへ…ぇ……?♡♡」
「おまんこ疼く?」

 そう囁かれて、下っ腹がぎゅんっ♡と収縮した。

 もう……駄目だ。
 否定できない、耐えられない。
 逃れられない、逃れたくない。
 そう自覚した瞬間、最後の糸はぷつりと切れた。

 一綺はガニ股拘束されて動けない脚を、死に物狂いでガックンガックンと痙攣させ、尻をふり♡ふり♡と振りたくり、叫んだ。

「ずっと…っ、挿入れられたかった♡ちんぽ♡、久留米のおちんぽ♡、俺のまんこに嵌めろよぉ……!♡♡もう、戻れなくなるまで、俺を…堕としてくれ♡♡♡頼むっ…俺を……解放してくれ…ぇ”っ♡♡♡」
「……お望み通りに。僕の暴君マゾヒスト。」

 心の底からのチン媚び、おちんぽ屈服宣言。
 もとい、久留米屈服宣言。
 心を明け渡し、完全管理され、完全支配され、完全征服される歓びが、欲しくて欲しくてたまらない。
 「支配と解放」を、この男だけが与えてくれる。
 それ以外、もう何も要らない。
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