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本編
本編(完結)
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おっぱい星人イケメン幼馴染×巨乳ツッコミ眼鏡関西人
宮本悠二×佐々木綺羅人
_____________
最初に気づいたのは、幼稚園の帰りにお互いの母親に連れられて公園で遊んでいる時だった。
鼻の下を伸ばした友人は、幼く可愛らしい顔の造形にスケベおやじのような表情を乗せながら、ベンチで読書をしている女性に近づいていった。
幼い頃の俺は、その友人になんだか不気味なものを感じて、Tシャツの裾を引っ張って引き留めようとする。
『ゆうくん、あかんてぇ。やめようやぁ。』
『きらちゃんは待ってて!僕はやらなきゃいけないんだ…』
ずんずんずんずん、力強い足取りで一歩一歩踏みしめ、友人はその女性の目の前まで足を進める。
『あら、僕、どうしたの?』
女性はパタンと本を閉じ、幼い少年に人の良い笑みを見せる。
そんな女性の胸元に、友人は飛びついた。
『ユウジ!あんた何やってんの!?』
友人の肝っ玉母ちゃんが、バカ息子の悪事に気づき、走り出す。
女性の胸の中で、友人は一言。
『おっぱい』
そう呟いた。
「テメコラ悠二!!何さらしてくれてんねん!」
「いいじゃ~ん。うちもう母親に全部バレてんの、エロ本の隠し場所」
ダンボールいっぱいにエロ漫画を抱えてうちに来た高校の友人、悠二は俺の幼馴染だ。
否、もう友人ともいう気もない。
ただの『腐れ縁』だ。
ちょうど持っていた数学のノートを丸めて、このアホの頭を思いくそバコンとぶっ叩く。
「だからって俺のうちに持ってくんなや!」
「だってきらちゃん、お母さんのお腹に性欲置いてきたくらい、性に潔癖じゃん。バレないバレない♪」
悠二が一歩前に進むと、抱えているダンボール箱に山盛りになっている本のいくつかが、箱から飛び出て床に散乱する。
『女スパイ、肥大化乳首調教アクメで悶絶…』
『巨乳メガネ書店員、初めてのパイズリフェラ♡』
『人間牧場vol3 清楚人妻乳搾りで大量射乳』
悠二の胸ぐらを掴みかからないようにすると、拳がわなわなと震えてしまう。
今の俺は般若も逃げるほどの恐ろしい顔をしているに違いない。
冷静を装って、俺は縁なしのメガネをクイッとあげた。
「悠二……俺がお前に言いたいことは3つある」
「逆に3つでいいの?」
「一つ目、俺をそんな風に呼ぶなといっつもゆうてるやろ。二つ目、他人の性癖に文句言うつもりもないけどな、俺をお前の趣味に巻き込むなや。そして三つ目…」
人の良さそうな顔で能天気にふんふんと聞いている悠二がしこたま憎らしくなって、俺はその頭をどついた。
「胸に執着すんなキモいわ変態!!」
「文句言ってるっ!!」
バササササッ!
体勢を崩したせいで、抱えていた本が全て床になだれ込み、悠二の足元が埋まるほどの山になる。
「オーケー、じゃあ俺も3つ答えてあげる。まず一つ目、綺羅人の方がいい?」
「佐々木で頼むわ。キラキラネームで恥ずいから」
悠二は静かに腰をかがめて、大量のエロ漫画をいそいそと段ボールに戻している。
「やだ、きらちゃん可愛いからきらちゃんって呼ぶね。二つ目、幼馴染なんだからちょっとぐらい協力してよ」
散らかった本を全て段ボール箱に収めると、勝手に俺のベッドの下にそれを押し込んだ。
そのまま俺の前までずんずんずんっと近づいてくる。
その気迫に思わず後ずさるも、どんどん距離を詰めてきてついに俺の背中は壁にピッタリとくっついた。
「三つ目、きらちゃんのこの雄っぱい、俺に触らせてくれれば、こんなエロ本買わずに済むんだけど」
わずか3cmの距離で、悠二は平然と俺にそう言った。
人差し指は制服のシャツ越しに、俺の胸筋をぷにぷにとつついている。
ジャニーズに入れば3日でデビューしちまうのではないかというほどの甘いマスクに俺はたじろぎかけた。
しかしだ。
もうこの顔を10年以上見てんだぞ俺は、もう見飽きたわ。
極上のイケメンはずっと見てると胸焼けがするんだよ。
俺は再び手に持っていたノートを丸め、真顔のまま今度は後頭部を抉れるほどどついた。
12:00過ぎ、ここは教室。
各々が好き勝手に、弁当や購買のパンを食べながら、同級生と話をしたり、本を読んだり、自由に過ごしていた。
「宮本と佐々木って仲良いよね~」
隣の席の女子がプチトマトを口に放り込みながら、俺の方を見る。
俺は弁当箱のミートボールを箸で摘まんだまま、眉を顰めた。
「目ぇ付いとんかお前。これのどこをどう見たら仲良う見えんねん」
悠二は背後から俺の首に腕を回して、ぎゅうぎゅうと頬に頬を押し付けている。
「きらちゃん~、乳首触らして」
「しばくぞお前、ラリアット食らいたいんか」
「いいよ、その代わりおっぱいスープレックスかけさして」
名前だけでロクでもない技であることはわかる。
詳しく聞くのはやめておこう。
「お前と喋ってると疲れるわほんま」
「じゃあ口じゃなくて体でコミュニケーションとろ」
そう言うや否や、悠二は背後から俺の胸元に手を伸ばし乳首をつまんだ。
「ひゃんっ♡」
「乳首当てゲーム!……って一発で当てちゃった……」
ワナワナワナワナ…
突然の乳首への刺激に、同級生の前で自分の声じゃないみたいな甲高い悲鳴が喉の奥から飛び出してしまった恥ずかしさで全身が沸騰しそうだ。
俺の顔が真っ赤な茹で蛸みたいになっているであろうことは想像に難くない。
照れ隠し…と言うと聞こえは悪いが、俺は反射的に悠二にラリアットを食らわせた。
「あ”だーーーー!?」
「一生俺に触んなこの変態悠二!」
「誰が『妖怪乳首いじり』だって!?!?」
「ゆうてへんわ!」
俺はいたって真面目なのだが、周りはコントだとでも思っているようで、女子も男子もケラケラと笑っている。
「でもさ佐々木も入学した時と雰囲気変わったよね~。変わったって言うか本性出てきた?」
「わかる~!最初ちょっと怖かったよね」
横の女子たちがパンに噛みつきながら盛り上がる。
「涼しげな無表情眼鏡でさ、何考えてるかわかんないから怒ってんのかと思ってたもん。」
「それが今や宮本専用のツッコミ眼鏡になっちゃって…」
「眼鏡眼鏡うるさいな…」
褒められてんのか貶されてんのかわからず、俺は困惑した顔しかできない。
「一時期あったよね『佐々木綺羅人クールヤンキー説』!」
俺の後ろで悠二がぶふうっ!と吹き出した。
初耳だ、何にもしてないのになんで俺がヤンキーにならなければならないのか。
ひどい仕打ちだ。
「縁なし眼鏡で休み時間ぼっちで本とか読んでんのにさ、鍛えてるじゃん」
「鍛え、あぁ、まぁ」
「無駄に体格いいから、放課後喧嘩を売られては不良どもを返り討ちにしてるんじゃないかと……」
「んなわけあるかいな」
確かに周りの同級生と比べれば、筋肉量が多いことは自覚している。
それもそのはず、俺は小中学校の時、ラグビー部に所属していたからだ。
そう大してやりたかったわけでもなく、かと言って他にやりたいこともなく、俺は高校では読書同好会に入った。
本を読むのは嫌いではなかった。
一方悠二は、文芸部に入った。
何やら小説や漫画を書くらしいのだが、俺は読む方が好きなのでよくわからない。
すれ違う女が全て振り向くようなイケメンである悠二が、オタクの巣窟、否、魔境と恐れられる文芸部に入ったことで、うちの学年はざわついたものだ。
「きらちゃんが読書同好会入った時もざわついてたよ。寡黙クールイケメンが陰キャ集団に入ったー!って」
「陰キャだからあってるやん」
「きらちゃん、この世はねイケメンは陰キャとはみなされない。そう言う世の中なんだよ」
学校の帰り、マクドに寄った俺と悠二はポテトLをつまんでいた。
こんな売れっ子若手俳優みたいな顔した男にイケメンなどと言われても、嬉しくない。
「にしてもきらちゃん、昼はいやらしい目で見られてたね」
「なんやねんそれ」
「『体格いい』とか『鍛えてる』とか、『豊満で』『むちむち』って言われてるのと一緒じゃん。それはつまり…えっちじゃん」
「全身の痛覚神経を引きずり出されて死ね」
「こっっっっっわ」
何がえっちだ、何が豊満だ、俺は男だ。
いくら鍛えようがそれはセックスアピールではないし、そもそも俺はそんなムキムキってわけでもない。
指先についた塩をペロリと舐める俺を、悠二は頬杖をつきながらじっとりと眺めていた。
「雄っぱいもむっちりだしさぁ、美乳だしさぁ、乳首も大きくて可愛いし」
「きしょい」
「もうその雄っぱいが揺れるとこ他人に見られたくないんだけど、俺」
悠二が拗ねるように尖らせた口をストローに運び、ちゅぅうっとバニラシェイクを吸った。
「……俺は女の代わりか?その顔なら彼女とか作り放題やろ。胸のでかい女捕まえて、触るなり吸うなりしろや、変態」
「わかってないなぁ。全部きらちゃんの代わりなの、エロ漫画もAVも。」
「調子のいいことばっか言ってんちゃうぞ」
「きらちゃん以外に触りたくないから彼女も作らないの。どうしたらわかってくれるかなあ」
一生わからない、わかりたくもない。
幼稚園の時、こいつが初めて胸に見せた執着に俺はひたすら怯えていた。
何か化け物に取り憑かれてしまったのではないかと思ったほどだ。
『ゆうくん、ゆうくん、僕と一緒に遊ぼうやぁ。あっちでブランコしよ』
『ごめんきらちゃん今忙しいから。あのひとのおっぱい、昨日読んだ漫画のひとより大きい……あぁあっちのひとは柔らかそう……ふへへ……』
『ゆうくん、今日はすべり台もしよなって約束したやんかぁ……!嘘つき!アホ!』
『はあ、きらちゃんわかってくれ。おっぱいを観察するのは僕にとってすっごく大事なことなんだ。』
『そんなんわからへんもん僕!僕と遊んでる方が楽しいやろ!』
『だってきらちゃんにはおっぱいないし』
『ゆうくんのアホ!嫌いや!うわぁあん!』
本当に理解しがたい。
性への興味が早かったマセガキだったとしても、限度がある。
クレ◯ンしんちゃんもドン引きするレベルだ。
物心ついて悠二の言ってることが理解できてもなお、その行動は意味不明だった。
『きらちゃん、おっぱい揉ませて』
『は?何ゆうてんの…?』
『俺はさぁ、一番近くできらちゃんのおっぱいを見てきたわけじゃん。』
『俺のおっ……??』
『気づいたんだよねえ。きらちゃんのおっぱいが俺にとって最高のおっぱいである可能性……ってやつ?』
「……俺男なんやけど」
「時代は男も女も関係ないよ。だからさ、確かめるために揉ませて!一回だけでいいから!」
『……一回やからな』
~1時間後~
『もぉ…やめぇ♡やめへ…ゆーじ…♡』
『きらちゃんの乳首おいひい♡もっとコロコロレロレロ転がしたい♡』
『もうおかひくっ♡なってまう、から♡嫌やぁ♡』
「1回だけ揉ませる」とは揉んで抓ってカリカリしてコリコリして舐めて吸ってイかせることを言うのだろうか。
そんなわけあるか。
こいつは嘘つきなことに、俺がひんひん泣きながら悠二の髪の毛を掴んで嫌がっても、その行為を止めることはなかった。
それ以降、俺は悠二に自分の胸を触らせることを許したことはない。
無論、今日の昼休みのように不意をつかれた時を除くが。
それどころかこいつを「友達」と認めたくないとさえ思った。
小中高とずっと一緒だったのは、「腐れ縁」としか言いようがない。
「じゃあ一晩だけ、チャンスちょうだい!それでわかってもらえなかったら、俺はきらちゃんの雄っぱいには二度と触らないし、セクハラもしない!」
「セクハラの自覚はあったんか…」
悠二は油と塩でべとつく指を紙ナプキンで拭ってから、この通り!っと両手を合わせた。
「一晩だけ」などという言葉に騙されてはいけないとは思いながらも、俺とこいつのこのどうしようもない関係が進展するのなら、それもアリかと思った。
ーーまた友達に戻れるのなら。
俺たち2人は夕方に悠二の家に来た。
昔から家族ぐるみで付き合いのある悠二の母親が出迎えてくれた。
「勉強合宿するから部屋に入ってこないで」
そう伝えて、俺たちは部屋にこもった。
奇妙なほどドキドキする。
10年も一緒にいて、こいつに対して緊張するなんてことはなかった。
心臓がバクバク鳴ってて痛い。
俺はそれを悟られないように、ゆっくりとした手つきで上着を脱いだ。
それなのに悠二は、はぁっはぁっと飢えた獣のような息をしながら、俺に組み付いてきた。
「おいっ悠二!」
受け身を取りながらも、俺と悠二はベッドにボフンと倒れ込んだ。
仰向けになった俺の腹に馬乗りになる悠二。
「ふぁあおっぱい…」
「きもいぃ…」
悠二は気色悪い笑みを浮かべながら、うわごとのようにおっぱい…おっぱい…と呟いている。
震える指で俺の制服の白シャツをたくし上げる。
「んぅっ!」
ぼるんっ
そう音でもしそうな勢いでシャツから俺の胸が露わになった。
白い肌、筋肉がついて張りのある胸、その先に飛び出ている人並みより肥大した乳首。
俺の胸……いやらしいのだろうか…。
恥ずかしくて眉を顰める。
照れ臭くて悠二の目を見れない。
そんな俺の胸を痛いほどの視線で悠二は凝視している。
眼鏡をかけていて良かった。
こんな光景を裸眼でなんて、とてもじゃないけど見られない。
悠二は目をキラキラと光らせた。
「このおっぱい、本当に俺の好きにしていいの?」
「いぃっから、もう喋んなや…っ」
これから何をされるのか、未知の不安で情けないことに涙目になる。
そんな俺を上から見下ろしながら、何かを掌握したかのようにほくそ笑んだ。
やっぱりこいつ、俺のこと嫌いで、嫌がらせしてるんじゃなかろうか……。
「じゃあ今晩は、俺の言うこと全部聞かなきゃダメだよ」
「全部…って…」
「泣かないで、気持ちぃことしかしない」
「ぅぐ泣いてへんわ……」
悠二が棚に手を伸ばし、ローションを掴んだ。
「俺がきらちゃんのおっぱいじゃなきゃダメなこと、絶対にわからせるから」
くつろげた自身の陰茎と、俺の胸に透明なローションをどろぉっとぶっかける。
冷たい粘液が乳首から胸の皮膚を流れそうになるのを、悠二の手がふっくらと包む。
「はぅ♡ゆ、ぅじ…」
「すごい、もちもち、ムチムチ♡しばらく触ってない間にすごい育ったね♡」
俺の胸がとろとろのローションまみれのまま、揉み込まれていく。
肉の仕込みでもしてるんじゃないかというほど、念入りに。
鷲掴みにされ、滑った指がぴんっと勃起した乳首を掠めて下っ腹がじゅん♡と疼く。
ひくひく震える俺の胸をぎゅうと寄せた悠二は、軽く扱いて勃たせた陰茎をそこに近づけた。
まさか、これは、パイ……。
悠二が持っていたエロ漫画の表紙を思い出す。
今からされてしまうことを予期して、俺は声の震えが抑えられなかった。
「うくぅ俺の、胸…」
「おっぱいでしょ」
「うぅう俺の…おっぱい……」
ニヤニヤと、いけずな笑み。
幼児語であり淫語の、その言葉を『言わされている』事実に恥ずかしすぎて顔が真っ赤になる。
自分の口からその言葉が出たことが、信じられなくて羞恥で震える。
「おっぱいがどうしたの?」
「それ…押し付けんな…」
「それって何?」
「ぃ、陰茎……」
「ちんぽ」
「ち、ちんぽ、おっぱい、に近づけんといて…」
言わされた言葉があまりにも屈辱的すぎて、気が狂ってしまいそうだ。
存在まで卑猥になってしまったみたいな感覚、泡になって消えて無くなりたい。
「おっぱい…嫌やぁ……」
涙声で拒否する俺の言葉も虚しく、悠二は俺の手首を掴んだ。
俺のひじを曲げ拳を軽く握らせて、ぎゅうと精一杯胸を寄せさせられる。
しっかり閉めた脇、二の腕で挟み込んで胸筋を前に強調する姿勢になってしまう。
その間に悠二の熱いちんぽがぎゅむっと入ってきた。
ぱつんぱつんに張った乳でちんぽを挟み込み、押しつぶす。
ホットドックみてえだなぁなんて呑気に考えてる。
「これ、なんだかわかる?きらちゃん」
「…ぱ、ぱい、ずり…」
「せーかい♪普通男の胸じゃできないけど、きらちゃんの胸はふっくらもちもちのおっぱいだからできるんだよ?」
ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡
いやらしい音を立てながら規則的に腰を揺らす。
俺の胸、道具にされてる、ォ…ナホにされてる、悠二の所有物にされてる。
胸の谷間をちんぽが行ったり来たりして、ぴょこぴょこと悠二の亀頭が俺の口元に近づく。
その雄々しいちんぽから俺は目が離せなくなってしまった。
「きらちゃん♡そんな熱視線で見ないでっ恥ずいから♡」
「みっ見てへんわ!♡♡」
指摘されて自分が悠二のちんぽをガン見していたことに気づく。
俺に馬乗りになってハアハアと荒い息を漏らす悠二は、まるで別の生き物ーー獣になったみたいでちょっと怖かった。
しかしその性欲が全部自分の胸に集まっていると考えると、なんだか体が熱くなって頭がぽわっとしてしまう。
ぎゅむっと眼前に突き出されたちんぽの先、亀頭の穴からどろりと粘度の高い体液が滝のように漏れ出て俺のおっぱいへと流れる。
俺の体に興奮して勃起して、とくとく♡と体液を零しているそこがなんだか愛おしくなって…。
「ぁっ……ゆうじ…♡あむっ、んぅ♡」
「きらちゃん…!?」
どうしてかわからないけど、俺はその亀頭をぱくんと咥えた。
熱くてぷりぷりの肉を舌でペロペロ舐めて、唇でちゅうちゅう吸う。
引っ切り無しに流れ出る我慢汁を舌で掬って喉の奥に流し込む。
俺がちんぽを咥えても、悠二は腰の動きを止めることはなく、俺の頭は悠二の腰振りに合わせて揺れる。
「はむっ♡はっ♡んちゅ♡ぷはぁっ♡」
「きらちゃんっそこまでしなくてもいいよ!?♡」
「おれ、が、舐めたかってん♡あかんかった……?♡」
「あかんくないです!……でも」
真顔でそういった悠二の顔は真っ赤で、もうすぐ射精に至るのだとわかった。
「えぇから♡はよらせ…♡」
おっぱいで扱き上げながら、亀頭を拙い動きでペロペロ刺激すると、悠二の腰の動きが激しくなってくる。
「きらちゃんっ♡俺イっちゃうから♡離してっ♡」
「ベッド♡汚れるやろっ♡俺の口ん中っらせってばぁ♡」
腰を引こうとする悠二のちんぽを離すまいとして俺はじゅっぽり♡と咥え込む。
頬肉にちんぽが突き刺さって、外から見ても膨らんでいるだろう。
喉奥も悠二のねばつく体液が張り付いて苦しい。
悠二の雄の匂いが喉から鼻に抜けて、俺の脳を支配する。
「だめっ♡きらちゃっ……ん!♡」
悠二は俺の後頭部の髪の毛をガシッと掴んで、自身の腰から無理やり引き剥がした。
「うぁあっ♡♡♡」
ぱたぱたぱたっと白濁してどろりと濃厚な精液が、俺の額から頬、首、おっぱいにかけてぶっかけられる。
熱い体液がとろっと俺の額から鼻筋を通って頬を伝い落ちる感覚が過敏なほど伝わってくる。
「…てめっ♡ゆうじっ♡しばくぞっ♡」
「ごめんきらちゃん顔射しちゃった!!」
「飲みたかった、のに…ぃ♡♡」
慌ててティッシュ箱からぱしゅっぱしゅっとティッシュを取っていた悠二は、俺の言葉にピタッとその動きを止めた。
俺は胸を汚す白濁を指で一生懸命すくい取って、ぺろぺろと舌で舐める。
「きらちゃん…自分が何言ってるかわかってる?」
「はぇ……?何ってなんやねん…?♡」
「きらちゃん俺のこと好き…だよね?」
「はぁ?♡好きちゃうわ♡」
もったいない、悠二の精子♡全部俺のやねんから…♡
ちんぽの先についた体液も全部舐めとると、その舌の動きに反応してまた悠二のちんぽは勃起した。
「ぷはっ♡かわえーなぁ、ゆうじのちんぽ♡また俺のせいで勃起してんで?♡」
両腕で雄っぱいを寄せて、再びいきり勃った悠二のちんぽを逃すまいとして挟み込む。
しかし、悠二はズボッとちんぽを抜いてしまった。
「あぁぁ♡なんでぇ??♡俺の胸、好きなんちゃうの?♡」
名残惜しくて俺の胸はぷるぷる震える。
代わりに悠二は、俺の体の上に寝そべって、その胸板に自身の顎を乗せた。
そのまま俺の尖りきって真っ赤に肥大した乳首をぴんっとデコピンした。
「うぁあっ♡ちくびっ♡らめっ♡」
「きらちゃんが俺に構って欲しくてしょうがないの、すごい可愛かった」
上目遣いで微笑みながら悠二はそう言った。
は?俺が、構って欲しい……?
こいつ、何言ってんねん。
俺の胸に構いたいのは、悠二の方で……。
「自分では気づいてないみたいだけど、きらちゃんがラグビー部入って筋肉つけてたの、雄っぱい大きくして、俺に構って欲しかったからでしょ」
「ぇ、ぁ、ちがっ……」
「性欲薄いのも俺への当てつけ」
「そんなんじゃ…♡」
違う違う違うと俺の脳がそう主張している。
しかし、このザマを見ろ。
悠二とエッチなことできて、俺の体も頭も喜んでもうてる……♡
「俺のせいで『おっぱい』っていうのも恥ずかしくなっちゃうくらいウブになったもんね」
「いやぁっ♡おっぱいやめぇ♡♡」
くりくりくりっ♡と俺の乳首をつまんで押しつぶしてはトントン♡とノックする。
敏感な乳首に直接的な刺激を与えられる上に、ローションで滑りやすい。
しかも、悠二の手で……。
考えたらもうおかしくなりそうだった。
悠二の指の指紋ひとつひとつが俺の乳首の皺に入り込んでじくじく快感を生んでしまって、俺のパンツの中はもうぐしょぐしょだった。
「ゆーじっ♡悠二っ制服脱がしてぇ♡汚れてまうからぁ♡」
「そうだね、ごめんごめん」
謝る気のない口調で、悠二は俺の制服のズボンと下着を一気にずり下ろした。
勃ち上がった俺のちんぽがぶるんっと下着からはみ出て涙を流す。
俺の上にのしかかった悠二はその俺のちんぽをまじまじと眺めている。
股間を悠二に見られるのなんて小学生ぶりくらいでなんだかすごく恥ずかしい。
雄っぱいをいじめられただけで、俺のちんぽ、こんなんになっちまうんだ……。
羞恥心を感じているのも束の間、悠二は俺の両脚を軽く持ち上げ、後ろの穴に指を触れた。
「ひゃんっ!?♡な、何してん……?♡」
「ここ、ほぐすから…」
悠二は荒い息を吐いて、でも目が座っていて、揺るぎない決意みたいにそう言った。
今まで性的なことを避けてきたとはいえ、流石にわかる。
肛門をほぐすなんて、やることはひとつだ。
「ま、待って♡待ってって、ゆうてるやろ!♡悠二、だめ、ほんまにあかんて♡♡」
「なんで?」
「肛門っ♡指いれるところじゃ…♡」
「肛門じゃなくて、アナル。まんこでもいいよ♡」
「そこっアナル♡初めて♡やからぁ!♡」
手足をバタつかせても、悠二の動きが止まることはなかった。
左手で俺の胸をモミモミと揉みしだきながら、右手は早急な手つきで俺のアナルを広げていく。
一本、二本、三本、と生々しくアナルに悠二の指が埋め込まれていって、俺は恐怖と期待で胸がいっぱいになってしまう。
そしてその恐怖と期待でさえも、雄っぱいに与えられる快感で上塗りされていく。
しばらくして、悠二の指がちゅぽんっ♡と俺のアナルから抜かれた。
その代わりにあてがわれたのは、熱い肉の塊。
わかる、俺がさっきまで咥えていたそれは、悠二のちんぽ……。
悠二はふぅ、と一息吐くと、震える声で俺に言った。
「きらちゃん、挿入れるよ。」
「ゆぅ、じ、挿入れたら、らめ、やって…俺たち、ともだち…」
「今更友達に戻れると思う?」
優しそうな瞳と笑顔で、悠二は俺を見下ろした。
ひくっと俺の喉が震えるのがわかった。
目を見開くと、ぼろっと涙が溢れてしまった。
それがまるでトリガーのようになって、そこから俺はタガが外れてしまった。
「いややぁ、ともらちじゃやらぁっ♡♡」
「きらちゃんは俺とどうなりたい?」
「悠二っ、ゆう、ゆうくんとっ恋人、なりたいっ♡好き、好きになって、ほしぃっ♡♡」
俺もだよ、悠二はそう言ってぐぐぐぐっと腰を進めた。
徐々に体内にねじ込まれるちんぽ、圧迫感で冷や汗をかく俺を労わる様に、悠二はひっきりなしに俺の乳首をシコシコと扱き続ける。
乳首に与えられる強烈な快感が下っ腹に響いて、ちんぽの侵入ですらじくじくと疼く様な快感に変わってしまう。
「はー♡入った、よ。きらちゃん」
「ふぁあ♡はぁっ♡ゆうくんの、ちんぽ♡俺ん中、おる♡ビクビクしとる♡♡」
この中に悠二のが…♡
俺は愛おしくなって、悠二のちんぽが埋め込まれているであろう俺自身の下っ腹をさすさすと撫でた。
心なしか硬くなっていて、悠二がいるんだと実感して体が震える。
そんな俺を見て、悠二は嬉しそうにニマッと笑った。
「初めてだから今日は挿れるだけ、ね?その代わり」
悠二は腰を緩やかにゆすりながら、俺の雄っぱいを形が変わるほど激しく揉みしだき、乳首をコリコリつねった。
「あぅう”っ♡おっぱい♡俺のおっぱい♡可愛がってぇ♡そこひゅげえ気持ちええからぁ、ぁあっ♡」
「ツンってしててクールで無口なイケメンのきらちゃんがさあ、おっぱいいっぱいいじられてとろっとろに溶けちゃうの、愛おしくてたまらない」
一心不乱に俺のおっぱいに指を沈ませ、片手で俺の右乳首をシコシコしながら、左乳首に吸い付いた。
先ほどのフェラのお返しとでも言うように、舌でちろちろコリコリと飴玉のように乳首を転がされて、俺はおかしくなってしまいそうなほどの快楽に身をよじらせて、ちんぽから精液を噴き出した。
俺は悠二の首に腕を回して、抱きしめて、その瞳を見つめながら言った。
「おっぱいだけやのおて俺のことも好きになってぇ、な?♡」
「きらちゃんも俺のちんぽじゃなくて俺のこと好きになってね」
「当たり前やんっ♡」
「じゃあさ」
そう言うと、悠二は自身の体を俺から離す。
深く繋がっていたちんぽがずるっと半分ほど俺の中から抜け出た。
「俺のちんぽバイバイしても、我慢できるよね」
あと一突きでもされたらイくほどの敏感まんこからずろろろっと悠二のちんぽが引き抜かれて、俺は悶絶した。
イきたいっイきたいのに♡ちんぽバイバイされたらぁあ♡♡
「狡い、わっ♡そんなん♡ゆうくん、意地悪せんといてぇ♡」
「なんでぇ?ちんぽより俺が好きでしょ?」
「もお、イキたいぃ…ちんぽ、欲しいっ♡ゆぅくん♡」
半泣きの半狂乱で必死に腰を揺すってちんぽをねだる。
すでに恥ずかしすぎて頭がどうにかなりそうなのに、この場に及んで焦らされたりしたら、俺は本当におかしくなってしまうのではないだろうか。
「ちんぽじゃなくて?何が欲しい?」
「ゆうくんっ♡好き、好き、大好き♡幼稚園生の時からゆうくんだけ♡愛してるぅっ!♡♡♡」
「きらちゃんは俺を喜ばせるのが上手だなあ♡」
悠二は上ずる声でそう言ったかと思うと、再びバキバキに勃起しきったちんぽを俺のまんこに押し戻した。
「ひぐっう♡ゆーくんっ♡イくっイく♡♡イくぅーーーーっ♡♡♡」
「可愛いっきらちゃん♡俺もっ」
俺は無我夢中で悠二の体にしがみついて、背を仰け反って絶頂の快感に耐える。
その瞬間、背を反らせて、前に張り出した雄っぱいの先にちょんと飛び出た真っ赤な乳首に悠二が噛み付いた。
「うぁあああ”あ”っおっぱいイグぅうううっ!?!?♡♡♡」
「可愛すぎ雄っぱい敏感きらちゃん大好きっ♡」
必要最低限の自慰しかしてこなかった俺が、体が壊されてしまうほどのあまりに激しすぎる雄っぱいアクメをキメてしまった。
神経が焼き切れるような絶頂にようやく耐え抜き、俺の頭はぼんやりと視界の悠二を捉えていた。
俺の雄っぱいっていやらしいんだ。
雄っぱいってこんな気持ちいいんだ。
俺、悠二のことめっちゃ好きなんだなあ。
そんなことを思いながら、猛烈な眠気に襲われて、俺はぐったりとベッドに体を沈み込ませた。
眼が覚めると、幼馴染の男が俺の乳首にちゅぱちゅぱと吸い付いていた。
「あっ、きらひゃん。おはひょお。」
バコーーーーン!!
俺の平手が悠二の頬に飛ぶ。
「あだぁあああーー!!なんでえええ!?!?」
「寝込み襲う奴があるかいなアホ!!ちゅうか、ち、くびヒリヒリして痛いねんやめろ!」
「えええさっきまでの可愛くて素直なきらちゃんはどこへ……」
悠二は、流行りのちいさくてかわいいアイツのように目をうるうると潤ませて俺を見つめている。
徐々に頭が覚醒してくると、昨夜の俺の恥態がありありと思い出される。
あまりの恥ずかしさに俺は全身の震えを抑えられない。
「忘れろ!あん時は俺頭おかしくなっとったんや、あんなん俺ちゃうわ!!」
「そんなぁ!俺はきらちゃんのおっぱいがなきゃ生きていけないのに!わかってもらえなければ…俺はきらちゃんの雄っぱいから手を引かなきゃいけないんだよぉ!」
悠二は「悔しがる」のテンプレみたいに、力強くベッドに震える拳を叩きつけた。
あまりの必死さに少々ドン引きながらも、俺はこほん、と喉を整える。
「おっ……ぱい、はわからへんけど、お前が俺のこと…それなりに好きやってことは十分わかったから……、それでええやろ……」
「それなりじゃない!大好き!です!」
ふんっと鼻息でも出しそうな勢いで悠二は俺に詰め寄った。
俺は照れてしまって真っ赤な顔だったが、悟られるのは癪なので、わざと眉間にしわを寄せ、眉を吊り上げ、口角を上げながら、言い返した。
「じゃあ俺の胸がなくても俺のこと好きやんなあ!?」
「おっぱいも含めてきらちゃんが大好きです!!」
「アホたれしばくぞ!!」
俺は悠二の腹を蹴り上げると、ぐほぉっと呻きを漏らして後ろに吹っ飛んだ。
悪くない。
少しの間だけでいいから、「俺のことを大好きな悠二をあしらう俺」でいさせてくれ。
これまでずっと、胸にかまけて俺に構ってくれなかったんだから、それくらい許されるだろ?
宮本悠二×佐々木綺羅人
_____________
最初に気づいたのは、幼稚園の帰りにお互いの母親に連れられて公園で遊んでいる時だった。
鼻の下を伸ばした友人は、幼く可愛らしい顔の造形にスケベおやじのような表情を乗せながら、ベンチで読書をしている女性に近づいていった。
幼い頃の俺は、その友人になんだか不気味なものを感じて、Tシャツの裾を引っ張って引き留めようとする。
『ゆうくん、あかんてぇ。やめようやぁ。』
『きらちゃんは待ってて!僕はやらなきゃいけないんだ…』
ずんずんずんずん、力強い足取りで一歩一歩踏みしめ、友人はその女性の目の前まで足を進める。
『あら、僕、どうしたの?』
女性はパタンと本を閉じ、幼い少年に人の良い笑みを見せる。
そんな女性の胸元に、友人は飛びついた。
『ユウジ!あんた何やってんの!?』
友人の肝っ玉母ちゃんが、バカ息子の悪事に気づき、走り出す。
女性の胸の中で、友人は一言。
『おっぱい』
そう呟いた。
「テメコラ悠二!!何さらしてくれてんねん!」
「いいじゃ~ん。うちもう母親に全部バレてんの、エロ本の隠し場所」
ダンボールいっぱいにエロ漫画を抱えてうちに来た高校の友人、悠二は俺の幼馴染だ。
否、もう友人ともいう気もない。
ただの『腐れ縁』だ。
ちょうど持っていた数学のノートを丸めて、このアホの頭を思いくそバコンとぶっ叩く。
「だからって俺のうちに持ってくんなや!」
「だってきらちゃん、お母さんのお腹に性欲置いてきたくらい、性に潔癖じゃん。バレないバレない♪」
悠二が一歩前に進むと、抱えているダンボール箱に山盛りになっている本のいくつかが、箱から飛び出て床に散乱する。
『女スパイ、肥大化乳首調教アクメで悶絶…』
『巨乳メガネ書店員、初めてのパイズリフェラ♡』
『人間牧場vol3 清楚人妻乳搾りで大量射乳』
悠二の胸ぐらを掴みかからないようにすると、拳がわなわなと震えてしまう。
今の俺は般若も逃げるほどの恐ろしい顔をしているに違いない。
冷静を装って、俺は縁なしのメガネをクイッとあげた。
「悠二……俺がお前に言いたいことは3つある」
「逆に3つでいいの?」
「一つ目、俺をそんな風に呼ぶなといっつもゆうてるやろ。二つ目、他人の性癖に文句言うつもりもないけどな、俺をお前の趣味に巻き込むなや。そして三つ目…」
人の良さそうな顔で能天気にふんふんと聞いている悠二がしこたま憎らしくなって、俺はその頭をどついた。
「胸に執着すんなキモいわ変態!!」
「文句言ってるっ!!」
バササササッ!
体勢を崩したせいで、抱えていた本が全て床になだれ込み、悠二の足元が埋まるほどの山になる。
「オーケー、じゃあ俺も3つ答えてあげる。まず一つ目、綺羅人の方がいい?」
「佐々木で頼むわ。キラキラネームで恥ずいから」
悠二は静かに腰をかがめて、大量のエロ漫画をいそいそと段ボールに戻している。
「やだ、きらちゃん可愛いからきらちゃんって呼ぶね。二つ目、幼馴染なんだからちょっとぐらい協力してよ」
散らかった本を全て段ボール箱に収めると、勝手に俺のベッドの下にそれを押し込んだ。
そのまま俺の前までずんずんずんっと近づいてくる。
その気迫に思わず後ずさるも、どんどん距離を詰めてきてついに俺の背中は壁にピッタリとくっついた。
「三つ目、きらちゃんのこの雄っぱい、俺に触らせてくれれば、こんなエロ本買わずに済むんだけど」
わずか3cmの距離で、悠二は平然と俺にそう言った。
人差し指は制服のシャツ越しに、俺の胸筋をぷにぷにとつついている。
ジャニーズに入れば3日でデビューしちまうのではないかというほどの甘いマスクに俺はたじろぎかけた。
しかしだ。
もうこの顔を10年以上見てんだぞ俺は、もう見飽きたわ。
極上のイケメンはずっと見てると胸焼けがするんだよ。
俺は再び手に持っていたノートを丸め、真顔のまま今度は後頭部を抉れるほどどついた。
12:00過ぎ、ここは教室。
各々が好き勝手に、弁当や購買のパンを食べながら、同級生と話をしたり、本を読んだり、自由に過ごしていた。
「宮本と佐々木って仲良いよね~」
隣の席の女子がプチトマトを口に放り込みながら、俺の方を見る。
俺は弁当箱のミートボールを箸で摘まんだまま、眉を顰めた。
「目ぇ付いとんかお前。これのどこをどう見たら仲良う見えんねん」
悠二は背後から俺の首に腕を回して、ぎゅうぎゅうと頬に頬を押し付けている。
「きらちゃん~、乳首触らして」
「しばくぞお前、ラリアット食らいたいんか」
「いいよ、その代わりおっぱいスープレックスかけさして」
名前だけでロクでもない技であることはわかる。
詳しく聞くのはやめておこう。
「お前と喋ってると疲れるわほんま」
「じゃあ口じゃなくて体でコミュニケーションとろ」
そう言うや否や、悠二は背後から俺の胸元に手を伸ばし乳首をつまんだ。
「ひゃんっ♡」
「乳首当てゲーム!……って一発で当てちゃった……」
ワナワナワナワナ…
突然の乳首への刺激に、同級生の前で自分の声じゃないみたいな甲高い悲鳴が喉の奥から飛び出してしまった恥ずかしさで全身が沸騰しそうだ。
俺の顔が真っ赤な茹で蛸みたいになっているであろうことは想像に難くない。
照れ隠し…と言うと聞こえは悪いが、俺は反射的に悠二にラリアットを食らわせた。
「あ”だーーーー!?」
「一生俺に触んなこの変態悠二!」
「誰が『妖怪乳首いじり』だって!?!?」
「ゆうてへんわ!」
俺はいたって真面目なのだが、周りはコントだとでも思っているようで、女子も男子もケラケラと笑っている。
「でもさ佐々木も入学した時と雰囲気変わったよね~。変わったって言うか本性出てきた?」
「わかる~!最初ちょっと怖かったよね」
横の女子たちがパンに噛みつきながら盛り上がる。
「涼しげな無表情眼鏡でさ、何考えてるかわかんないから怒ってんのかと思ってたもん。」
「それが今や宮本専用のツッコミ眼鏡になっちゃって…」
「眼鏡眼鏡うるさいな…」
褒められてんのか貶されてんのかわからず、俺は困惑した顔しかできない。
「一時期あったよね『佐々木綺羅人クールヤンキー説』!」
俺の後ろで悠二がぶふうっ!と吹き出した。
初耳だ、何にもしてないのになんで俺がヤンキーにならなければならないのか。
ひどい仕打ちだ。
「縁なし眼鏡で休み時間ぼっちで本とか読んでんのにさ、鍛えてるじゃん」
「鍛え、あぁ、まぁ」
「無駄に体格いいから、放課後喧嘩を売られては不良どもを返り討ちにしてるんじゃないかと……」
「んなわけあるかいな」
確かに周りの同級生と比べれば、筋肉量が多いことは自覚している。
それもそのはず、俺は小中学校の時、ラグビー部に所属していたからだ。
そう大してやりたかったわけでもなく、かと言って他にやりたいこともなく、俺は高校では読書同好会に入った。
本を読むのは嫌いではなかった。
一方悠二は、文芸部に入った。
何やら小説や漫画を書くらしいのだが、俺は読む方が好きなのでよくわからない。
すれ違う女が全て振り向くようなイケメンである悠二が、オタクの巣窟、否、魔境と恐れられる文芸部に入ったことで、うちの学年はざわついたものだ。
「きらちゃんが読書同好会入った時もざわついてたよ。寡黙クールイケメンが陰キャ集団に入ったー!って」
「陰キャだからあってるやん」
「きらちゃん、この世はねイケメンは陰キャとはみなされない。そう言う世の中なんだよ」
学校の帰り、マクドに寄った俺と悠二はポテトLをつまんでいた。
こんな売れっ子若手俳優みたいな顔した男にイケメンなどと言われても、嬉しくない。
「にしてもきらちゃん、昼はいやらしい目で見られてたね」
「なんやねんそれ」
「『体格いい』とか『鍛えてる』とか、『豊満で』『むちむち』って言われてるのと一緒じゃん。それはつまり…えっちじゃん」
「全身の痛覚神経を引きずり出されて死ね」
「こっっっっっわ」
何がえっちだ、何が豊満だ、俺は男だ。
いくら鍛えようがそれはセックスアピールではないし、そもそも俺はそんなムキムキってわけでもない。
指先についた塩をペロリと舐める俺を、悠二は頬杖をつきながらじっとりと眺めていた。
「雄っぱいもむっちりだしさぁ、美乳だしさぁ、乳首も大きくて可愛いし」
「きしょい」
「もうその雄っぱいが揺れるとこ他人に見られたくないんだけど、俺」
悠二が拗ねるように尖らせた口をストローに運び、ちゅぅうっとバニラシェイクを吸った。
「……俺は女の代わりか?その顔なら彼女とか作り放題やろ。胸のでかい女捕まえて、触るなり吸うなりしろや、変態」
「わかってないなぁ。全部きらちゃんの代わりなの、エロ漫画もAVも。」
「調子のいいことばっか言ってんちゃうぞ」
「きらちゃん以外に触りたくないから彼女も作らないの。どうしたらわかってくれるかなあ」
一生わからない、わかりたくもない。
幼稚園の時、こいつが初めて胸に見せた執着に俺はひたすら怯えていた。
何か化け物に取り憑かれてしまったのではないかと思ったほどだ。
『ゆうくん、ゆうくん、僕と一緒に遊ぼうやぁ。あっちでブランコしよ』
『ごめんきらちゃん今忙しいから。あのひとのおっぱい、昨日読んだ漫画のひとより大きい……あぁあっちのひとは柔らかそう……ふへへ……』
『ゆうくん、今日はすべり台もしよなって約束したやんかぁ……!嘘つき!アホ!』
『はあ、きらちゃんわかってくれ。おっぱいを観察するのは僕にとってすっごく大事なことなんだ。』
『そんなんわからへんもん僕!僕と遊んでる方が楽しいやろ!』
『だってきらちゃんにはおっぱいないし』
『ゆうくんのアホ!嫌いや!うわぁあん!』
本当に理解しがたい。
性への興味が早かったマセガキだったとしても、限度がある。
クレ◯ンしんちゃんもドン引きするレベルだ。
物心ついて悠二の言ってることが理解できてもなお、その行動は意味不明だった。
『きらちゃん、おっぱい揉ませて』
『は?何ゆうてんの…?』
『俺はさぁ、一番近くできらちゃんのおっぱいを見てきたわけじゃん。』
『俺のおっ……??』
『気づいたんだよねえ。きらちゃんのおっぱいが俺にとって最高のおっぱいである可能性……ってやつ?』
「……俺男なんやけど」
「時代は男も女も関係ないよ。だからさ、確かめるために揉ませて!一回だけでいいから!」
『……一回やからな』
~1時間後~
『もぉ…やめぇ♡やめへ…ゆーじ…♡』
『きらちゃんの乳首おいひい♡もっとコロコロレロレロ転がしたい♡』
『もうおかひくっ♡なってまう、から♡嫌やぁ♡』
「1回だけ揉ませる」とは揉んで抓ってカリカリしてコリコリして舐めて吸ってイかせることを言うのだろうか。
そんなわけあるか。
こいつは嘘つきなことに、俺がひんひん泣きながら悠二の髪の毛を掴んで嫌がっても、その行為を止めることはなかった。
それ以降、俺は悠二に自分の胸を触らせることを許したことはない。
無論、今日の昼休みのように不意をつかれた時を除くが。
それどころかこいつを「友達」と認めたくないとさえ思った。
小中高とずっと一緒だったのは、「腐れ縁」としか言いようがない。
「じゃあ一晩だけ、チャンスちょうだい!それでわかってもらえなかったら、俺はきらちゃんの雄っぱいには二度と触らないし、セクハラもしない!」
「セクハラの自覚はあったんか…」
悠二は油と塩でべとつく指を紙ナプキンで拭ってから、この通り!っと両手を合わせた。
「一晩だけ」などという言葉に騙されてはいけないとは思いながらも、俺とこいつのこのどうしようもない関係が進展するのなら、それもアリかと思った。
ーーまた友達に戻れるのなら。
俺たち2人は夕方に悠二の家に来た。
昔から家族ぐるみで付き合いのある悠二の母親が出迎えてくれた。
「勉強合宿するから部屋に入ってこないで」
そう伝えて、俺たちは部屋にこもった。
奇妙なほどドキドキする。
10年も一緒にいて、こいつに対して緊張するなんてことはなかった。
心臓がバクバク鳴ってて痛い。
俺はそれを悟られないように、ゆっくりとした手つきで上着を脱いだ。
それなのに悠二は、はぁっはぁっと飢えた獣のような息をしながら、俺に組み付いてきた。
「おいっ悠二!」
受け身を取りながらも、俺と悠二はベッドにボフンと倒れ込んだ。
仰向けになった俺の腹に馬乗りになる悠二。
「ふぁあおっぱい…」
「きもいぃ…」
悠二は気色悪い笑みを浮かべながら、うわごとのようにおっぱい…おっぱい…と呟いている。
震える指で俺の制服の白シャツをたくし上げる。
「んぅっ!」
ぼるんっ
そう音でもしそうな勢いでシャツから俺の胸が露わになった。
白い肌、筋肉がついて張りのある胸、その先に飛び出ている人並みより肥大した乳首。
俺の胸……いやらしいのだろうか…。
恥ずかしくて眉を顰める。
照れ臭くて悠二の目を見れない。
そんな俺の胸を痛いほどの視線で悠二は凝視している。
眼鏡をかけていて良かった。
こんな光景を裸眼でなんて、とてもじゃないけど見られない。
悠二は目をキラキラと光らせた。
「このおっぱい、本当に俺の好きにしていいの?」
「いぃっから、もう喋んなや…っ」
これから何をされるのか、未知の不安で情けないことに涙目になる。
そんな俺を上から見下ろしながら、何かを掌握したかのようにほくそ笑んだ。
やっぱりこいつ、俺のこと嫌いで、嫌がらせしてるんじゃなかろうか……。
「じゃあ今晩は、俺の言うこと全部聞かなきゃダメだよ」
「全部…って…」
「泣かないで、気持ちぃことしかしない」
「ぅぐ泣いてへんわ……」
悠二が棚に手を伸ばし、ローションを掴んだ。
「俺がきらちゃんのおっぱいじゃなきゃダメなこと、絶対にわからせるから」
くつろげた自身の陰茎と、俺の胸に透明なローションをどろぉっとぶっかける。
冷たい粘液が乳首から胸の皮膚を流れそうになるのを、悠二の手がふっくらと包む。
「はぅ♡ゆ、ぅじ…」
「すごい、もちもち、ムチムチ♡しばらく触ってない間にすごい育ったね♡」
俺の胸がとろとろのローションまみれのまま、揉み込まれていく。
肉の仕込みでもしてるんじゃないかというほど、念入りに。
鷲掴みにされ、滑った指がぴんっと勃起した乳首を掠めて下っ腹がじゅん♡と疼く。
ひくひく震える俺の胸をぎゅうと寄せた悠二は、軽く扱いて勃たせた陰茎をそこに近づけた。
まさか、これは、パイ……。
悠二が持っていたエロ漫画の表紙を思い出す。
今からされてしまうことを予期して、俺は声の震えが抑えられなかった。
「うくぅ俺の、胸…」
「おっぱいでしょ」
「うぅう俺の…おっぱい……」
ニヤニヤと、いけずな笑み。
幼児語であり淫語の、その言葉を『言わされている』事実に恥ずかしすぎて顔が真っ赤になる。
自分の口からその言葉が出たことが、信じられなくて羞恥で震える。
「おっぱいがどうしたの?」
「それ…押し付けんな…」
「それって何?」
「ぃ、陰茎……」
「ちんぽ」
「ち、ちんぽ、おっぱい、に近づけんといて…」
言わされた言葉があまりにも屈辱的すぎて、気が狂ってしまいそうだ。
存在まで卑猥になってしまったみたいな感覚、泡になって消えて無くなりたい。
「おっぱい…嫌やぁ……」
涙声で拒否する俺の言葉も虚しく、悠二は俺の手首を掴んだ。
俺のひじを曲げ拳を軽く握らせて、ぎゅうと精一杯胸を寄せさせられる。
しっかり閉めた脇、二の腕で挟み込んで胸筋を前に強調する姿勢になってしまう。
その間に悠二の熱いちんぽがぎゅむっと入ってきた。
ぱつんぱつんに張った乳でちんぽを挟み込み、押しつぶす。
ホットドックみてえだなぁなんて呑気に考えてる。
「これ、なんだかわかる?きらちゃん」
「…ぱ、ぱい、ずり…」
「せーかい♪普通男の胸じゃできないけど、きらちゃんの胸はふっくらもちもちのおっぱいだからできるんだよ?」
ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡ぱちゅっ♡
いやらしい音を立てながら規則的に腰を揺らす。
俺の胸、道具にされてる、ォ…ナホにされてる、悠二の所有物にされてる。
胸の谷間をちんぽが行ったり来たりして、ぴょこぴょこと悠二の亀頭が俺の口元に近づく。
その雄々しいちんぽから俺は目が離せなくなってしまった。
「きらちゃん♡そんな熱視線で見ないでっ恥ずいから♡」
「みっ見てへんわ!♡♡」
指摘されて自分が悠二のちんぽをガン見していたことに気づく。
俺に馬乗りになってハアハアと荒い息を漏らす悠二は、まるで別の生き物ーー獣になったみたいでちょっと怖かった。
しかしその性欲が全部自分の胸に集まっていると考えると、なんだか体が熱くなって頭がぽわっとしてしまう。
ぎゅむっと眼前に突き出されたちんぽの先、亀頭の穴からどろりと粘度の高い体液が滝のように漏れ出て俺のおっぱいへと流れる。
俺の体に興奮して勃起して、とくとく♡と体液を零しているそこがなんだか愛おしくなって…。
「ぁっ……ゆうじ…♡あむっ、んぅ♡」
「きらちゃん…!?」
どうしてかわからないけど、俺はその亀頭をぱくんと咥えた。
熱くてぷりぷりの肉を舌でペロペロ舐めて、唇でちゅうちゅう吸う。
引っ切り無しに流れ出る我慢汁を舌で掬って喉の奥に流し込む。
俺がちんぽを咥えても、悠二は腰の動きを止めることはなく、俺の頭は悠二の腰振りに合わせて揺れる。
「はむっ♡はっ♡んちゅ♡ぷはぁっ♡」
「きらちゃんっそこまでしなくてもいいよ!?♡」
「おれ、が、舐めたかってん♡あかんかった……?♡」
「あかんくないです!……でも」
真顔でそういった悠二の顔は真っ赤で、もうすぐ射精に至るのだとわかった。
「えぇから♡はよらせ…♡」
おっぱいで扱き上げながら、亀頭を拙い動きでペロペロ刺激すると、悠二の腰の動きが激しくなってくる。
「きらちゃんっ♡俺イっちゃうから♡離してっ♡」
「ベッド♡汚れるやろっ♡俺の口ん中っらせってばぁ♡」
腰を引こうとする悠二のちんぽを離すまいとして俺はじゅっぽり♡と咥え込む。
頬肉にちんぽが突き刺さって、外から見ても膨らんでいるだろう。
喉奥も悠二のねばつく体液が張り付いて苦しい。
悠二の雄の匂いが喉から鼻に抜けて、俺の脳を支配する。
「だめっ♡きらちゃっ……ん!♡」
悠二は俺の後頭部の髪の毛をガシッと掴んで、自身の腰から無理やり引き剥がした。
「うぁあっ♡♡♡」
ぱたぱたぱたっと白濁してどろりと濃厚な精液が、俺の額から頬、首、おっぱいにかけてぶっかけられる。
熱い体液がとろっと俺の額から鼻筋を通って頬を伝い落ちる感覚が過敏なほど伝わってくる。
「…てめっ♡ゆうじっ♡しばくぞっ♡」
「ごめんきらちゃん顔射しちゃった!!」
「飲みたかった、のに…ぃ♡♡」
慌ててティッシュ箱からぱしゅっぱしゅっとティッシュを取っていた悠二は、俺の言葉にピタッとその動きを止めた。
俺は胸を汚す白濁を指で一生懸命すくい取って、ぺろぺろと舌で舐める。
「きらちゃん…自分が何言ってるかわかってる?」
「はぇ……?何ってなんやねん…?♡」
「きらちゃん俺のこと好き…だよね?」
「はぁ?♡好きちゃうわ♡」
もったいない、悠二の精子♡全部俺のやねんから…♡
ちんぽの先についた体液も全部舐めとると、その舌の動きに反応してまた悠二のちんぽは勃起した。
「ぷはっ♡かわえーなぁ、ゆうじのちんぽ♡また俺のせいで勃起してんで?♡」
両腕で雄っぱいを寄せて、再びいきり勃った悠二のちんぽを逃すまいとして挟み込む。
しかし、悠二はズボッとちんぽを抜いてしまった。
「あぁぁ♡なんでぇ??♡俺の胸、好きなんちゃうの?♡」
名残惜しくて俺の胸はぷるぷる震える。
代わりに悠二は、俺の体の上に寝そべって、その胸板に自身の顎を乗せた。
そのまま俺の尖りきって真っ赤に肥大した乳首をぴんっとデコピンした。
「うぁあっ♡ちくびっ♡らめっ♡」
「きらちゃんが俺に構って欲しくてしょうがないの、すごい可愛かった」
上目遣いで微笑みながら悠二はそう言った。
は?俺が、構って欲しい……?
こいつ、何言ってんねん。
俺の胸に構いたいのは、悠二の方で……。
「自分では気づいてないみたいだけど、きらちゃんがラグビー部入って筋肉つけてたの、雄っぱい大きくして、俺に構って欲しかったからでしょ」
「ぇ、ぁ、ちがっ……」
「性欲薄いのも俺への当てつけ」
「そんなんじゃ…♡」
違う違う違うと俺の脳がそう主張している。
しかし、このザマを見ろ。
悠二とエッチなことできて、俺の体も頭も喜んでもうてる……♡
「俺のせいで『おっぱい』っていうのも恥ずかしくなっちゃうくらいウブになったもんね」
「いやぁっ♡おっぱいやめぇ♡♡」
くりくりくりっ♡と俺の乳首をつまんで押しつぶしてはトントン♡とノックする。
敏感な乳首に直接的な刺激を与えられる上に、ローションで滑りやすい。
しかも、悠二の手で……。
考えたらもうおかしくなりそうだった。
悠二の指の指紋ひとつひとつが俺の乳首の皺に入り込んでじくじく快感を生んでしまって、俺のパンツの中はもうぐしょぐしょだった。
「ゆーじっ♡悠二っ制服脱がしてぇ♡汚れてまうからぁ♡」
「そうだね、ごめんごめん」
謝る気のない口調で、悠二は俺の制服のズボンと下着を一気にずり下ろした。
勃ち上がった俺のちんぽがぶるんっと下着からはみ出て涙を流す。
俺の上にのしかかった悠二はその俺のちんぽをまじまじと眺めている。
股間を悠二に見られるのなんて小学生ぶりくらいでなんだかすごく恥ずかしい。
雄っぱいをいじめられただけで、俺のちんぽ、こんなんになっちまうんだ……。
羞恥心を感じているのも束の間、悠二は俺の両脚を軽く持ち上げ、後ろの穴に指を触れた。
「ひゃんっ!?♡な、何してん……?♡」
「ここ、ほぐすから…」
悠二は荒い息を吐いて、でも目が座っていて、揺るぎない決意みたいにそう言った。
今まで性的なことを避けてきたとはいえ、流石にわかる。
肛門をほぐすなんて、やることはひとつだ。
「ま、待って♡待ってって、ゆうてるやろ!♡悠二、だめ、ほんまにあかんて♡♡」
「なんで?」
「肛門っ♡指いれるところじゃ…♡」
「肛門じゃなくて、アナル。まんこでもいいよ♡」
「そこっアナル♡初めて♡やからぁ!♡」
手足をバタつかせても、悠二の動きが止まることはなかった。
左手で俺の胸をモミモミと揉みしだきながら、右手は早急な手つきで俺のアナルを広げていく。
一本、二本、三本、と生々しくアナルに悠二の指が埋め込まれていって、俺は恐怖と期待で胸がいっぱいになってしまう。
そしてその恐怖と期待でさえも、雄っぱいに与えられる快感で上塗りされていく。
しばらくして、悠二の指がちゅぽんっ♡と俺のアナルから抜かれた。
その代わりにあてがわれたのは、熱い肉の塊。
わかる、俺がさっきまで咥えていたそれは、悠二のちんぽ……。
悠二はふぅ、と一息吐くと、震える声で俺に言った。
「きらちゃん、挿入れるよ。」
「ゆぅ、じ、挿入れたら、らめ、やって…俺たち、ともだち…」
「今更友達に戻れると思う?」
優しそうな瞳と笑顔で、悠二は俺を見下ろした。
ひくっと俺の喉が震えるのがわかった。
目を見開くと、ぼろっと涙が溢れてしまった。
それがまるでトリガーのようになって、そこから俺はタガが外れてしまった。
「いややぁ、ともらちじゃやらぁっ♡♡」
「きらちゃんは俺とどうなりたい?」
「悠二っ、ゆう、ゆうくんとっ恋人、なりたいっ♡好き、好きになって、ほしぃっ♡♡」
俺もだよ、悠二はそう言ってぐぐぐぐっと腰を進めた。
徐々に体内にねじ込まれるちんぽ、圧迫感で冷や汗をかく俺を労わる様に、悠二はひっきりなしに俺の乳首をシコシコと扱き続ける。
乳首に与えられる強烈な快感が下っ腹に響いて、ちんぽの侵入ですらじくじくと疼く様な快感に変わってしまう。
「はー♡入った、よ。きらちゃん」
「ふぁあ♡はぁっ♡ゆうくんの、ちんぽ♡俺ん中、おる♡ビクビクしとる♡♡」
この中に悠二のが…♡
俺は愛おしくなって、悠二のちんぽが埋め込まれているであろう俺自身の下っ腹をさすさすと撫でた。
心なしか硬くなっていて、悠二がいるんだと実感して体が震える。
そんな俺を見て、悠二は嬉しそうにニマッと笑った。
「初めてだから今日は挿れるだけ、ね?その代わり」
悠二は腰を緩やかにゆすりながら、俺の雄っぱいを形が変わるほど激しく揉みしだき、乳首をコリコリつねった。
「あぅう”っ♡おっぱい♡俺のおっぱい♡可愛がってぇ♡そこひゅげえ気持ちええからぁ、ぁあっ♡」
「ツンってしててクールで無口なイケメンのきらちゃんがさあ、おっぱいいっぱいいじられてとろっとろに溶けちゃうの、愛おしくてたまらない」
一心不乱に俺のおっぱいに指を沈ませ、片手で俺の右乳首をシコシコしながら、左乳首に吸い付いた。
先ほどのフェラのお返しとでも言うように、舌でちろちろコリコリと飴玉のように乳首を転がされて、俺はおかしくなってしまいそうなほどの快楽に身をよじらせて、ちんぽから精液を噴き出した。
俺は悠二の首に腕を回して、抱きしめて、その瞳を見つめながら言った。
「おっぱいだけやのおて俺のことも好きになってぇ、な?♡」
「きらちゃんも俺のちんぽじゃなくて俺のこと好きになってね」
「当たり前やんっ♡」
「じゃあさ」
そう言うと、悠二は自身の体を俺から離す。
深く繋がっていたちんぽがずるっと半分ほど俺の中から抜け出た。
「俺のちんぽバイバイしても、我慢できるよね」
あと一突きでもされたらイくほどの敏感まんこからずろろろっと悠二のちんぽが引き抜かれて、俺は悶絶した。
イきたいっイきたいのに♡ちんぽバイバイされたらぁあ♡♡
「狡い、わっ♡そんなん♡ゆうくん、意地悪せんといてぇ♡」
「なんでぇ?ちんぽより俺が好きでしょ?」
「もお、イキたいぃ…ちんぽ、欲しいっ♡ゆぅくん♡」
半泣きの半狂乱で必死に腰を揺すってちんぽをねだる。
すでに恥ずかしすぎて頭がどうにかなりそうなのに、この場に及んで焦らされたりしたら、俺は本当におかしくなってしまうのではないだろうか。
「ちんぽじゃなくて?何が欲しい?」
「ゆうくんっ♡好き、好き、大好き♡幼稚園生の時からゆうくんだけ♡愛してるぅっ!♡♡♡」
「きらちゃんは俺を喜ばせるのが上手だなあ♡」
悠二は上ずる声でそう言ったかと思うと、再びバキバキに勃起しきったちんぽを俺のまんこに押し戻した。
「ひぐっう♡ゆーくんっ♡イくっイく♡♡イくぅーーーーっ♡♡♡」
「可愛いっきらちゃん♡俺もっ」
俺は無我夢中で悠二の体にしがみついて、背を仰け反って絶頂の快感に耐える。
その瞬間、背を反らせて、前に張り出した雄っぱいの先にちょんと飛び出た真っ赤な乳首に悠二が噛み付いた。
「うぁあああ”あ”っおっぱいイグぅうううっ!?!?♡♡♡」
「可愛すぎ雄っぱい敏感きらちゃん大好きっ♡」
必要最低限の自慰しかしてこなかった俺が、体が壊されてしまうほどのあまりに激しすぎる雄っぱいアクメをキメてしまった。
神経が焼き切れるような絶頂にようやく耐え抜き、俺の頭はぼんやりと視界の悠二を捉えていた。
俺の雄っぱいっていやらしいんだ。
雄っぱいってこんな気持ちいいんだ。
俺、悠二のことめっちゃ好きなんだなあ。
そんなことを思いながら、猛烈な眠気に襲われて、俺はぐったりとベッドに体を沈み込ませた。
眼が覚めると、幼馴染の男が俺の乳首にちゅぱちゅぱと吸い付いていた。
「あっ、きらひゃん。おはひょお。」
バコーーーーン!!
俺の平手が悠二の頬に飛ぶ。
「あだぁあああーー!!なんでえええ!?!?」
「寝込み襲う奴があるかいなアホ!!ちゅうか、ち、くびヒリヒリして痛いねんやめろ!」
「えええさっきまでの可愛くて素直なきらちゃんはどこへ……」
悠二は、流行りのちいさくてかわいいアイツのように目をうるうると潤ませて俺を見つめている。
徐々に頭が覚醒してくると、昨夜の俺の恥態がありありと思い出される。
あまりの恥ずかしさに俺は全身の震えを抑えられない。
「忘れろ!あん時は俺頭おかしくなっとったんや、あんなん俺ちゃうわ!!」
「そんなぁ!俺はきらちゃんのおっぱいがなきゃ生きていけないのに!わかってもらえなければ…俺はきらちゃんの雄っぱいから手を引かなきゃいけないんだよぉ!」
悠二は「悔しがる」のテンプレみたいに、力強くベッドに震える拳を叩きつけた。
あまりの必死さに少々ドン引きながらも、俺はこほん、と喉を整える。
「おっ……ぱい、はわからへんけど、お前が俺のこと…それなりに好きやってことは十分わかったから……、それでええやろ……」
「それなりじゃない!大好き!です!」
ふんっと鼻息でも出しそうな勢いで悠二は俺に詰め寄った。
俺は照れてしまって真っ赤な顔だったが、悟られるのは癪なので、わざと眉間にしわを寄せ、眉を吊り上げ、口角を上げながら、言い返した。
「じゃあ俺の胸がなくても俺のこと好きやんなあ!?」
「おっぱいも含めてきらちゃんが大好きです!!」
「アホたれしばくぞ!!」
俺は悠二の腹を蹴り上げると、ぐほぉっと呻きを漏らして後ろに吹っ飛んだ。
悪くない。
少しの間だけでいいから、「俺のことを大好きな悠二をあしらう俺」でいさせてくれ。
これまでずっと、胸にかまけて俺に構ってくれなかったんだから、それくらい許されるだろ?
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