【完結】インテリヤクザと不良牧師はエロ変態どもに屈しない。

クズ惚れつ

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とあるインテリヤクザと不良牧師の交錯

第4話 とある教祖の場合 23

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未来は露骨に焦った顔を見せた。

「義理の兄ってことは、貴方を助けにきたんですか!?」

「いや、どうだろう。最近まで存在すら知らなかったからな。」

それにしても、未来の様子がおかしい。こんなに感情むき出しにしているところを初めて見た。

「もしここから出て行く場所がないなら、うちの教会に来い。」

「そんな話しないでください!!」

「……おい、未来。どうしたんだ。」

ガタガタッ、バタン!!!

再び、扉の方で大きな音がした。扉の奥には、七瀬と九条の姿。

「辰巳さん!!」

「……七瀬?」

見つけた、俺の、俺の大事な人……!


七瀬は辰巳に抱きつこうとするも、間に未来が立ちふさがった。視線がかち合う。七瀬の眼光がギラついた。ふと辰巳を見ると、四肢が拘束され、やつれた顔をしている。

「お前がやったのか。」

それは九条も辰巳も今まで効いたことのないような憎しみに満ちた声だった。その声にも怯まず、未来は口を開いた。

「貴方、誰ですか。辰巳さんの何なんですか。」

「俺は、俺は。俺は、辰巳さんの……恋……す……ストーカーだ!!」

「………はぁ?」

ぶっと九条が吹き出す声が響いた。直後、辰巳の呆れるような大きなため息も聞こえる。

「どけ。」

七瀬は未来を突き飛ばし、辰巳に駆け寄る。

「辰巳さんっ、辰巳さん。心配したんですよおおお。」

「わかった、わかったからこれほどいてくれ。」

七瀬は怒りと憎しみを込めて、拘束を引きちぎった。
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