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とあるインテリヤクザと不良牧師の交錯
第4話 とある教祖の場合 8※
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信者の一人が呟いた。辰巳の顔が青ざめる、冷や汗が流れる。窓ひとつない祭壇、重たい空気、男たちの熱い吐息でむせかえる。辰巳もその一人と化す。
「ここは最年少の未来(ミライ)君に譲るというのはどうでしょうか、皆さん。」
「いいですね。」
最年長らしい男の発言に皆が同意する。
「さあ、未来君。そんな後ろにいないで、もっと前に来なさい。」
「君はこの救魂愛我教の将来を担うんだからね。」
「ぁ、……はい。」
未来と呼ばれた男が人混みから姿を現した。無表情の細身な青年だ。高校生くらいに見える。
「さぁ、未来君。」
他の男たちとはうってかわって、なんの欲情も感じられない。それどころか、なんの感情も感じられない無表情で冷たい視線が、辰巳を見下ろした。
「んぅっ!?や、ぁ、いや、らぁ。やぇ、はひ、ぅ、ぁ、あ”。」
嫌だ、辰巳がこれまで以上の拒否反応を示す。なぜこんな少年に犯されなきゃならない。それもやる気ならともかく、全く意思が感じられない男に。しかしその拒否は全く意味をなさない。意思のない男が、義務のように辰巳の中に侵入した。
「ぅぁ”あああ”っ、ぅ”ぅ”、あ”ーー!」
拒否しろ、抵抗しろ、拒め、力を入れろ。しかし力は入らない。信じられないほどすんなりと、とんでもなく奥まで届いた。
「ひっ、ひっ、う”あー!」
身体中がガクガクと震える。どうしたらいい、いやどうしようもない。自分の意思ではどうしようもできないほどに体の自由は奪われ、支配されている。
「おお、神よ。」
「我々に救いをもたらしたまえ。」
後ろの方で男たちが祈りを捧げる。頭が、頭がおかしくなりそうだ。辰巳を取り囲む男たちが何かを手にした。そこらじゅうからいくつもの厭らしい振動音が同時に響いた。
「ひぃっ、な、なんら。や、やめ、」
「ここは最年少の未来(ミライ)君に譲るというのはどうでしょうか、皆さん。」
「いいですね。」
最年長らしい男の発言に皆が同意する。
「さあ、未来君。そんな後ろにいないで、もっと前に来なさい。」
「君はこの救魂愛我教の将来を担うんだからね。」
「ぁ、……はい。」
未来と呼ばれた男が人混みから姿を現した。無表情の細身な青年だ。高校生くらいに見える。
「さぁ、未来君。」
他の男たちとはうってかわって、なんの欲情も感じられない。それどころか、なんの感情も感じられない無表情で冷たい視線が、辰巳を見下ろした。
「んぅっ!?や、ぁ、いや、らぁ。やぇ、はひ、ぅ、ぁ、あ”。」
嫌だ、辰巳がこれまで以上の拒否反応を示す。なぜこんな少年に犯されなきゃならない。それもやる気ならともかく、全く意思が感じられない男に。しかしその拒否は全く意味をなさない。意思のない男が、義務のように辰巳の中に侵入した。
「ぅぁ”あああ”っ、ぅ”ぅ”、あ”ーー!」
拒否しろ、抵抗しろ、拒め、力を入れろ。しかし力は入らない。信じられないほどすんなりと、とんでもなく奥まで届いた。
「ひっ、ひっ、う”あー!」
身体中がガクガクと震える。どうしたらいい、いやどうしようもない。自分の意思ではどうしようもできないほどに体の自由は奪われ、支配されている。
「おお、神よ。」
「我々に救いをもたらしたまえ。」
後ろの方で男たちが祈りを捧げる。頭が、頭がおかしくなりそうだ。辰巳を取り囲む男たちが何かを手にした。そこらじゅうからいくつもの厭らしい振動音が同時に響いた。
「ひぃっ、な、なんら。や、やめ、」
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