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知性vs知性 -三男と鳥類の場合-

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 コップの水が溢れ出すかのような、我慢の末のメスイキを繰り返すたび自分の体が徐々に徐々にメスへと近づいているのを理解してしまう。

「嫌だ…♡嫌だぁ……♡」

 涙混じりの震える声で、うわ言のように拒否する。
 『孕まされる』
 自分の体が熱を持ち快感に浮き上がらせられる度に、理解しがたい現実が、近づいているのを感じて、ミツアキの脳裏に恐怖がよぎる。
 結腸の入り口をコツン♡コツン♡と押し広げる卵が、徐々に自分の過敏な肉に根付いていくのが嫌でもわかる。
 ミツアキは必死に絨毯を掴んでいた震える両手を前に差し伸べて、ホークの体を撫でた。
 手と同様に、喉から発せられる声も言い訳しようのないほどに震えてしまっていた。

「頼むから孕ませないでくれ……。」

 ミツアキが懇願した瞬間、穴の肉壁がびくん♡と震えるのがエネマグラ越しでもわかった。
 力の入らない手で、ホークの体を押しのける。

「俺は王になるために生きてきた……俺を三男だって蔑ろにしてきた奴らを見返すために。…こんなところで終わるわけにはいかない。俺は王になる男なんだ……だから、頼むから……メスイキさせないで…ぇ…♡」

 言い終わると、ぼろっと涙を零した。
 縁なしの眼鏡がずれてしまって、その奥の涼やかな目元は赤く染まり、ひっきりなしに涙を流すのが幼子のようで、可愛らしく見えた。

「……貴様が肛門を疼かせなければ、メスイキせずにすむのだが?」
「無理っらから♡メスイキしてしまうから♡♡これ抜いてくれえええ♡♡♡」

 ばったん♡ばったん♡と打ち上げられた魚のように腰をバタつかせ、必死にお願いすると、その衝動で再びメスイキに至った。
 身体中が快感が走り、腹の中がずくんっ♡と疼く感触に、もう戻れないと痛感したミツアキは目を見開いて絶望した。
 もはや糸一本で繋ぎとめられた精神状態、何かのきっかけで、一瞬で崩壊してしまう。 
 乱れた呼吸、不規則に上下する白い胸。

「……わ…かった……。」

 ミツアキは目を伏せて、消え入りそうな声でそう呟いた。
 ホークは思うところがあるのか、黙ったままただじっと、ミツアキのたどたどしい言葉に耳を傾けていた。
 おかしくなってしまったのか、そうではないのか、ミツアキは震える声を張り上げた。

「俺が、俺が王になった暁には鳥類を優遇する。は…なんなら、和平を結んでやってもいいし、物資援助をしてもいい。鳥類には願っても無い条件だろ…。お前も……好条件を取り付けた王子として……ぃ、いい役職に、つけるだろ……な?」

 情けない懇願、ミツアキのコンプレックスとプライドの高さを体現したかのような言葉の数々。
 これまでの聡明で頭の回る人類国第三皇子の姿はそこにはなく、すべての余裕がこそぎ落とされたようだった。
 それまで、真剣にミツアキの言葉に耳を傾けていたホークは、はぁと大きな溜息でもつきそうな呆れた顔をした。

「だから俺を王にしてくれ、孕ませないで……メスイキさせないでぇええ”っ!♡♡」

 ミツアキが懇願を言い終わらないうちに、ホークはミツアキの陰茎の根元を外側からグッ♡と押した。
 外から爪で、中からエネマグラで、前立腺を押しつぶされたミツアキは「んォオ”ッ♡」と獣のような声をあげてもう何度目かもわからないメスイキを迎えたのち、ペニスから潮を噴き出した。
 大量の潮が噴き上がり、鳥籠中を、ホークの翼を、そして自分自身の全身をいやらしい汁で汚し、絨毯に濃いシミを作っていった。

「もぉ鳥類を馬鹿にしないから…っ♡♡…差別的な発言も撤回するから♡♡お願いだから孕ませないでぇぇえ”え”」

 必死に懇願する。
 メスイキさせようとするホークを、あらゆる言葉で止めようとする。
 しかし、無慈悲なことにホークは何もしなかった。
 ミツアキ自身が、エネマグラを締め付け、メスイキにいたり、絶叫する、ただそれだけ。
 自身の体内に埋め込まれた3つの卵が徐々に膨張しているのを感じる。
 入れた時は2cmほどだったのに、今は絶対に7cmほどには成長してしまっている気がする。
 そのサイズは、卵が完成されている大きさ。
 そこに、雄の精液をかけられたら有精卵の完成……。

「お願いだから許して前立腺ゴリゴリしないれ、またイっち”ゃう”♡♡メスイキしゅるうううううっ!!♡♡」

 今まで以上に焦った口調で、切願するも、ホークが優しさを見せることはなかった。
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