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王の器vs王の器 -長男と獣類の場合-

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 最初は冗談か何かだと思っていたものの、大真面目に堂々としているレオンの態度を見て、計画が本気だと悟るとカズヒトは高らかに笑った

「ははっ、ははははははっ、孕ませる?人類国王の長男たるこの俺を?」
「その通りだ。人類以外の4種族の王が会談を行い、私が提案した。」
「ふっ、やはり獣類は国王まで愚かとみえる!知らないのか、雄が孕むには、その雄が自分を『メス』として自覚し、屈服しなければならないことを」
「もちろん知っている。貴殿は今から、私のメスになるのだ」

 生まれたままの姿で縛められるカズヒトの体に、レオンが覆いかぶさった。
 近づいてきたレオンの顔面に、カズヒトはプッと唾を吐きかけ言った。

「やれるもんならやってみろよ。人間様の足元にも及ばない、この低俗な畜生どもが」

 乱暴な語調で、文字通りカズヒトは、憎たらしく口角を上げた。
 そんなカズヒトの煽る態度に、レオンは顔にかかった唾を拭いながら、返事をするように呟く。

「……覚悟するといい」

 レオンは、カズヒトの徹底した差別主義と、臆することのない堂々とした王の長男たる態度にいっそ清々しさを抱いた。
 模範的で真っ当な、清廉潔白の王になるよう努めてきたレオンは、自分に「誰かを虐めてこてんぱんに抱き潰したい」などというドス黒い願望がフツフツと沸き立っていることに驚きつつも、その興奮に全身が支配されていくのを感じた。



 まだ何も侵入したことのないカズヒトの後孔は、蕾のように慎ましく窄まっていたものの、白日の下に晒されてひくっひくっと不規則に痙攣していた。
 人類の民が見たら皆が皆、震え上がるほどの般若のような恐ろしい顔をしながらも、その下半身に可愛く蠢く桃色の肉が対照的で情けなさを助長する。
 屈強に鍛え上げられた美しい筋肉と裏腹に、うら若き処女のように震える窄まりはあまりにも肉感的で、獣の王族たちも肉食獣としての本能を煽り立てられるようだった。
 そんな蕾を暴くように、獣類の従者がビニールを被せた爪で器用にこじ開けていく。
 事務的な動きで淡々と慣らされた排泄器官は、数十分もするとほかほかと温まり、赤く染まった媚肉をはみ出させていた。

「はぁっクソ…♡俺のケツ…めちゃくちゃにしやがってぇ…♡」

 下っ腹が疼くような未知の快楽と圧迫感に、カズヒトは顎を上げ、脂汗を滲ませながら、はぁ…はぁ…と熱い吐息をひっきりなしに漏らす。
 ただの前戯によって後ろの穴が快感を得る器官だと教え込まされたせいで、容易にアナル絶頂に達するほどの感度を帯びてしまっていた。
 もっともっとと強請るようにねっとりと絡みつく肉襞を引き剥がし、じゅぽんと音を立てて爪が抜き取られた。
 丁寧に爪に装着したビニールを外し従者が離れると、カズヒトが座っていた椅子がウィーーーンと機械的な音を上げながら変形し始めた。

「は、ちょ、な……?♡」

 吐息交じりに困惑した声を出すも、動きは止まらない。
 椅子の変形とともに、カズヒトの姿勢も変わっていく。
 背もたれがマットレスのように下に倒れ、体は仰向けからうつ伏せになる。
 機械の動きが止まったとき、カズヒトの体勢は四つん這いになっていた。
 両手首、両足首は金具で拘束され、縄で戒められた胸は乳首ごと筋肉を縊りだされたまま、背もたれにぷにゅりと押し付けられる。
 グッと上半身を伏せられ、尻を高く突き出させられる屈辱的な姿勢。

「んだこれ…やめ……♡」

 これまで冷静さを貫いていたカズヒトも、どろどろに溶かされたアナルを四つん這いで公衆に晒すという、あまりに恥辱的な格好に声を震わせて抵抗を見せた。
 後ろに引いた従者と入れ替わるように、レオンがカズヒトの尻に近づいた。

 恥ずかしさと期待感で、爆発しそうなほどの心臓の高鳴りを抑えられないカズヒトは、心を裏切るように空いた穴を埋めてほしくて、無意識に尻をゆらゆらと揺らす。
 王の器となるため、体と精神を鍛え、万が一拷問を受けても決して国を裏切ることのないように鍛錬してきたカズヒトであったが、性的な辱めを受けるなどとは考えたこともなかった。
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