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第1章 転がり落ちてきた玉座への道と、繰り上がり王太子の嫁取り事情

1-41.2回分の強制絶頂は、果たして耐えらるものなのか

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 ユハは、元々閨事に関してはとても控えめだった。普段の仕事をてきぱき捌き、時に馬鹿なことを言う来客者という名の大臣に冷たい視線を送り、なんなら俺にだってその程度かよっていう呆れに近い視線を貰うこともある。間違っても、控えめという言葉とは対極にいる人間だと思う。
 ところが、俺が唇以外にちょっとしたキスを送るだけではにかむし、キスしたら照れて顔を真っ赤にしてしまうし。ディープキスなんてした日には、とてもエロかったのを覚えております。……ユハのあだ名って『氷冷の人形』だったと思うけど、表情はくるくる変わるし、すぐ真っ赤になるし、人形要素とかどこ行った状態。可愛いから、全然問題ないんだけども。

 ここに来る前、ケニーにひとつお願いしていた。この作戦が決まった時、ユハの心はどこにあるのだろうかと、俺のこと本当は嫌なんじゃないかと、心配していた。だから、ケニーよりもユハの方をメインに愛でるかもしれない、とケニーに許しを乞うていたのだ。対価として近いうちにケニーを抱くことを約束させられたが、まあ童貞を捨てたらその先は何回しようが変わらないだろう。一応、爺にだけこっそり相談するけれど、たぶん問題はないと思う。
 そんな訳で、絶賛ディープキスをかましたら、触って欲しいとまでねだるほど頭がとろんとろんのユハに、色々としようと思う訳で。

 俺は椅子に深く座り直すと、ケニーの胸を強めに潰したりとこねくり回したまま、顔をユハの方へ向けた。そして、そうっとフェザータッチを目指して優しく胸元を触っていく。


「ゃあんっ、乳首とれるぅ、きもち……っぁあぁああ」
「触って欲しいなら、きちんとどこを触るのか教えてくれないと分からない。どこを触って欲しいのか、ちゃんと見せて」
「は、ぁ……っ。む、胸を……レーメ様ぁ、もどかしぃ、です」
「なら、触れるべき場所を見せて。賢いお前なら、分かるね?」


 あんあん啼いているケニーをBGMに暗に脱げと言ってみると、ユハの元々紅潮していた頬がさらにぽぅっと赤くなり、もじもじしている。意識の外に置いているは既に乳首の刺激を得ているだろうから、こうした肝心な場所を触らない焦らしの快感の疑似体験ももどかしく感じてイイだろう。きっと、乳首の刺激を受けながら焦らし、なんて普通では得られない快感は喜んでくれるだろう。

 ユハは震える手で、ゆっくりとドレスシャツの釦を外していく。釦を外したのはいいが、流石に自ら前を開いて触れとねだるのは抵抗があるのだろう。今回は手伝うことにして、シャツの前を開けて地肌が見えるようにする。そして、ケニーの弄くりまわしている乳首――右側の乳首と同じ、ユハの右側を胸元を撫でまわす。そうっとそうっと、触れるか触れないかを意識しながら優しく触った。


「そん、な……レーメさま、ちゃんと見せました……あぁあんっ」
「そうだね。きちんと胸を見せてくれたから、触ってあげているだろう? それとも、他の場所だったかい?」
「ちが、ぅううっ……はあっ。ね、ここ、さわって……ぁんっ! ゃあ、きゅ、にぃ……ぅああっ」


 苦情を言い始めたユハの右の乳輪を、人差し指でなぞるようにくるくると撫でる。ぷっくりと赤く腫れた乳首は、とても美味しそうだ。そうしたら、ここを触れと俺の手首を掴んで、乳首を触らせようとして、俺の抵抗もあって乳首を掠める。……控えめで口にしたがらないユハにしては、頑張ったんじゃないだろうか? ご褒美、としてユハの背に腕を回して身体をこちらに傾けさせると、右の胸の頂に吸い付いた。
 急に乳首を吸われることになったユハは、ふるふると震えながらも、一生懸命に胸を突き出してくる。だから綺麗で熱い胸板を押し付けられている状態で舐めやすいのだが、……これは誰が教えたんだろう? ユハを襲った時に教え込んだ、とかないよね? でもユハが自分で勉強した成果だったら、ちょっとそれはそれで微妙かもしれない。まあ、ケニーも自室で閨での雌の振る舞いの練習してたみたいだし、そういうものなのだろうか。俺は雄としての振る舞いの初級編くらいしか学んでないからなぁ、小学生相当の時に仕込まれるのもそれはそれでアレだが。閨事は次代を育むうえで必要なことで、王侯貴族としては切実な問題だから仕方ないのだろうけど。

 ちなみに、俺は今世になってからそれなりに器用になったが、未だにケニーの方の乳首も弄れているのはケニーの補助あってこそだ。俺の手首あたりを両手で押さえていて、絶対に弄れという意思を感じる。なんていうか、スイッチ入るとケニーってエロに忠実でこっちが食べられるんじゃないかと思う時がある。積極的なケニーも可愛いからいいんだけども。
 更にどうでもいいが、2人分の快感を疑似体験している彼は、限界だったらしい。さっき大きな声で喘いだかと思ったら、ドサッて音が聞こえたから、倒れ込んだのだろう。でもイけてないんじゃないかな? 雌とはいえ男だから、最初から胸が性感帯な訳じゃないし。ケニーとかは開発してあるから、胸でイけるだけだ。……そういえば今日はまだイってないな? そろそろ限界なんじゃないだろうか。

 一旦、ユハの胸から顔を離し、ケニーの方へ振り替えると、泣き出しそうな溶けているようなとってもエロい顔をしていた。懇願するような瞳に、にいっと笑ってやり、乳首を弄っていた手でおもむろに股間を掴んでやった。途端に、大きな喘ぎ声がふたつ。……なんかこの状況、癖になりそうだな。


「ああぁあああぁぁっ! ……っれーめさまぁ、ひどぃぃ」
「お前が珍しくイってないから、手伝ってやったんじゃないか。要らなかったか?」
「うぅ……してくれなきゃやだ……」
「ほら、お前もそろそろイかないとツラいだろう? そんなに窮屈にしていて、可愛かわいそうに」
「レーメさま、さわってください……もう我慢できない……」


 ユハにも話を振ると、イきたいとおねだりされた。雌にしては大きいそれを、そうっと撫でてやる。ふるりと震えているので、そのままスラックス越しに少しずつスピードを速めながら擦ってみる。流石にそこまで自己開発していないのか、簡単にはイけずもどかしそうだ。スラックスを脱がしてやるつもりはないので、片手でそれを擦ったままもう片手はユハの後頭部に回して引き寄せて、喘いでいて開いていた口に舌をねじ込んだ。ぴちゃぴちゃとわざと音を立てるように、口内を探りながら息子も刺激し続ければ、限界が来たようだ。
 あえて、口を離して耳元で意識して囁く。


「――イけ」
「っ!? ぁああぁあああぁぁあああっ」


 さて、イってしまい息絶え絶えな2人は置いておくとして。俺は正面に視線を戻す。そこには、横に倒れた幼馴染騎士くんが息を荒くしていて、瞳は虚ろだった。……呪術ってしゅごい。
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